僧侶(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズに登場するユニットのクラスの一つで、重要な回復役である。
ここでは、『ファイアーエムブレム』シリーズにおける回復役及び聖職者について扱う。
聖なる杖や白魔法を用いて味方を回復するクラスであり、傷付いた味方の立て直しには必要不可欠なクラスである。原則として自分から攻撃はできず、もっぱら回復役に終始することになる。
極めて高い魔防を持っており魔法には強い反面、魔道士以上に物理攻撃に弱い。女性の場合「シスター」と表記する場合もあり、僧侶と微妙に性能が違う場合もある。ユニットのクラスが僧侶であっても台詞の中ではシスターと呼ばれている場面もある。
上級職にクラスチェンジすることで攻撃魔法が使えるようになるが、普通の魔法か光魔法かは作品によって異なる。しかし、魔力は魔道士ほど高くないことが多いため攻撃力にはあまり期待できない。また、この光魔法を専門に使用する修道士というクラスも存在する。
馬に乗って馬上から杖を使うトルバドールというクラスもあり、こちらは高い機動性で広範囲の回復をこなし、剣などを扱える場合もあるが、魔力や魔防は僧侶より低いことが多い。上級職はパラディンかヴァルキュリアで、作品により異なる。ヴァルキュリアの場合、やはり攻撃魔法が使えるようになる。
仲間を癒すという立ち位置からか、登場するユニットは女性が多い。もしくはきずぐすりである。
ファイアーエムブレムの序盤の伝統として『僧侶』『盗賊』『傭兵』の三角関係がよく現れる。聖職者とはいうもののFEの世界で宗教的な部分が表に出ることはあまりなく、魔法も一般に浸透しているため、どちらかと言うと白魔道士に近く、登場するキャラも変なのがいたり恋愛したり色々である。
回復役であるため、どの作品においてもはずすことはできないが、使う杖の種類によって強さの変遷を見ることができるかもしれない。補助の杖が強い作品だと別の意味で主力となる。特に「スリープ」や「サイレス」の杖の使い勝手がよい作品だとボスであろうとも一方的にフルボッコすることが可能になる。
下級 | CC | 上級 |
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そうりょ(杖) | ⇒ | しさい(魔法・杖) |
経験値を稼ぐ手段が『敵の攻撃を耐える』のみだったため、育成には手間とリスクが伴う。
頑張って育ててクラスチェンジすれば、司祭の基本パラメーターまで底上げされるのでまずまず使えるようになるのだが、魔道士出身の司祭に出番を譲ることが多い。
下級 | CC | 上級 |
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シスター(白魔法) | ⇒ | 聖女(白魔法・黒魔法) |
外伝では名称がシスターとなっており、いずれも女性。
アルム軍ではシルクとティータ(最初から聖女)、セリカ軍ではジェニーが仲間になる。
この作品では杖が登場せず、自身のHPを削って魔法を使う仕様なので回復効果を持つアイテムや回復魔法が使えるユニットと組み合わせて使ったりと工夫する必要がある。
基本的にはリカバー(他シリーズのライブに相当)やリブロー等の回復が役目だが、レベルを上げるにはリザイアによる攻撃も行う必要がある。
リザイアは当てれば後のシリーズ同様体力を奪える魔法なのだが、命中50に加えて威力も純粋な魔力依存で低いためお世辞にも強力とは言えない。なお、本来アルムのファルシオンでないととどめを刺せないラスボスをリザイアで倒せるというバグに近い仕様があるのだが、それを狙うには相当キャラクターを鍛えないといけない。
シスターの経験値は入りやすいがある程度の戦力差がなければ経験値を稼ぐのは難しいだろう。
その分クラスチェンジの恩恵は大きく、魔物特効の黒魔法エンジェル習得とステータス補正による戦闘力の上昇と隣接したユニットへのターン毎の自動回復能力が得られる。
後者の回復効果は毒の沼地のダメージを相殺できるので、回復効果のある装備品の無いユニットに沼地を渡らせたい場合は彼女らの助けが必要になるだろう。
ちなみに3人のシスター・聖女たちはいずれも習得する魔法が違い差別化が図られているので3人とも育てたいところ。
FE本編に登場する回復・転移等の魔法の他退魔や召喚の魔法なども登場するが、召喚はシスターによって違うのである。
また、ティータは上級職ながらハイペースで呪文を習得するので早めに育ててあげよう。
下級 | CC | 上級 |
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シスター(杖) | ⇒ | 司祭(魔法・杖) |
リフがリストラされたため女性だけになり「シスター」というクラスになった。
前作・前々作と変化した経験値稼ぎ方法だが、今作でようやく『杖を使うことで経験値が入る』というシステムが確立し、以後の作品でもこのシステムが引き継がれることになった。
高価な杖ほど経験値が入るが、回数で十分補えるので闘技場で傷つくたびに回復するのが効率的にはいい。
第一部では3章でレナ、8章でマリア、18章でエリスが仲間になる。
第二部では1章でマリーシア、4章でユミナ、終章で司祭のレナ・マリア・エリス・ニーナが加わる。
「サイレスの杖」「アゲインの杖」など、ややチート気味な補助効果を持つ杖はここから登場した。
下級 | CC | 上級 |
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プリースト(杖B) | ⇒ | ハイプリースト(杖A・炎C・風C・雷C) |
ビショップ(杖A・炎B・雷B・風B) ※敵・中立専用 | ||
シャーマン(光A・杖B) | ⇒ | セイジ(光B・杖B・炎B・雷B・風B スキル「連続」) |
この作品から魔道士との区別のため上級職が分離された。杖の専門家が攻撃魔法まで使えるのはおかしいと考えられたのか、使用できる攻撃魔法は下級魔法のみになっている。
前作のサイレスに加え、「バサークの杖」「スリープの杖」など行動を妨げる補助的な杖がこの作品で出揃った。
今作では武器を資金が続く限りいくらでも修理して使用可能、闘技場で負けてもHP1で生存という仕様のため、『闘技場で負けたキャラを回復⇒再度闘技場へ行かせる⇒負けたキャラを(ry』とループが可能であり、僧侶を含む杖を使用するクラスのレベルアップが容易になった。また取得経験値自体も増えている。
しかし、広大なMAPに対応してか「紋章の謎」ではMAP全体に射程をとっていた遠距離回復魔法が、使用者を中心とした10マス以内に射程制限されたり、ワープで飛ばすことができるのは制圧した城のみ、などの制限がかけられている。
また、MAPが広くなってしまったため歩兵の僧侶が戦場に行き着くのにも時間がかかるようになっている。
この問題を解決する手段としてトルバドールという馬に乗りつつ杖を使うクラスが作られた。ただし、この作品でトルバドールはどちらかといえば騎士の側面が強く、剣を振り回して戦うこともできる。
上級職のパラディンになると槍まで使うことができるため、やはり僧侶には当てはまらないクラスである。そのためこの記事では記述しない。
プリーストは前半では第1章でエーディンが、第3章でクロードが仲間になる。
後半では第6章でエーディンの娘ラナ、第9章でシルヴィアの息子コープルが仲間になる。
エーディン、シルヴィアが独身orロストした場合、ラナ→マナ、コープル→シャルローとなる。
また、本作では重要なキャラクターとしてシャーマンが仲間になる。
他とは一線を画する光魔法の使い手であり、味方のシャーマンは聖者ヘイム直系のディアドラとユリアのみ。
光だけでなく、奇しくも暗黒竜ロプトウスの血をも引いている点はGBAの作品での闇魔法使いとしてのシャーマン登場の前身であろうか。
杖が使えるため、ワープやリターンを振り回し続けるだけで簡単にレベル上げできるので強化は容易。
下級 | CC | 上級 |
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プリースト(杖) | ⇒ | ハイプリースト(杖・光) |
ビショップ(杖・炎・雷・風) ※敵専用 | ||
シスター(光・炎・雷・風・杖) | ⇒ | セイジ(光・炎・雷・風・杖) |
ハイプリースト時に使用できる魔法が3属性から光魔法のみになった。
本作の杖は杖がチートクラスの性能を持つため、必然的に僧侶も強い。
またシャーマンに近い立ち位置でシスターが復活。闇以外の魔法と杖を扱うことができ、特に光魔法が得意。武器的にはセイジをそのまま下位にしたような感じである。
トルバドールも登場するが、「聖戦の系譜」と同じく剣を使って戦えるユニットのため割愛。
前作「聖戦の系譜」では広大なMAPを採用していたため遠距離の杖には射程距離が存在していたが、「紋章の謎」形式のMAPに戻った今作では杖の射程距離が無限に戻った。
しかし、敵の行動を阻害する「スリープの杖」などは健在。つまり射程無限で敵を眠らせたり混乱させたりすることが可能。さらに「聖戦の系譜」では杖の効果が時間経過で消えていたのに対して、今作では「レストの杖」を使用しない限りそのまま回復しない。杖の使用者の魔力を上回らない限り、杖の効果から逃れることは不可能で、しかも一時的な魔力強化アイテムが存在していたため、ボスにまで杖の効果を及ぼすことが可能であった。ただし一応玉座の敵には状態異常系の杖は効かない仕様。
作中に登場する杖の中で最も強力だと思われる杖は敵の武器・アイテムを盗める「シーフの杖」。魔力強化アイテムを使用した場合ではラスボスの武器ですら盗むことも可能という反則級の杖。
状態異常ではないので玉座に座っていようが問答無用で通るという意味でも、より凶悪であった。
仲間になるプリーストはサフィ、ティナ、スルーフ。ハイプリーストとしてサイアスが仲間になる。
ただし、サフィ・ティナは外伝にいかないと仲間にならず、スルーフとサイアスはそれぞれ二択の結果で仲間にならないこともある。
また、打たれ弱いユニットが多いのでアーチに一撃でやられてしまうことが多いこと、丸腰扱いなので敵に密着されるとあっさり捕獲されて身ぐるみを剥がされてしまうことにも注意。
シスターでは過去にリーフを匿っていた前ターラ領主の娘で、若くして現ターラ市長を務めているリノアンとロプト教団の大司教マンフロイの孫娘サラが加入。2人とも中盤加入で成長率が高いがプリースト達同様に打たれ弱く、守備の初期値は0。
また、最終章の敵に前作に登場した十二魔将「エルフ」と同名の女性セイジが登場し、条件を満たすとサラの顔グラフィックで登場する。魔力上昇の床に乗ってる状態で杖を使ってくる強敵。
下級 | CC | 上級 |
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僧侶(杖) | ⇒ | 司祭(杖・光) |
トルバドール(杖) | ⇒ | ヴァルキュリア(杖・理) |
リブローやサイレスなど遠距離杖の射程が1~5+魔力/2となった(ただしワープは1~10+魔力)。また、杖Sで使える「聖女の杖」は射程無限で味方全員のHPと状態異常を回復するという超強力な効果。ただし操作ミスによる暴発に注意。
僧侶ではベルン王女ギネヴィアの従者エレン及びエリミーヌ教団の軟派僧侶サウル、司祭ではサウルの上司ヨーデルが仲間になる。
今回は司祭しか光魔法が使えないため司祭を意識して戦闘させないと武器レベルが上げにくく、光の神将器「アーリアル」を使うなら闘技場でみっちり鍛えておきたいが、光魔法自体相当弱いのがネック。
なおその他の回復役として騎兵のトルバドールが登場。味方としては、トルバドールのクラリーネ、ヴァルキュリアのセシリアが仲間になる。騎兵ではあるがナイトキラー等での騎馬特効が発生しないのが特徴。
下級 | CC | 上級 |
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シスター(杖) 修道士(光) |
⇒ | 司祭(杖・光) |
トルバドール(杖) | ⇒ | ヴァルキュリア(杖・理) |
杖の射程にさらに変更が入り、遠距離杖及びワープの射程は1~魔力/2(最低5)となった。また、周囲を明るくする「トーチ」も使用者を中心とした8マスを照らす効果から、上記の射程内の任意のマスの周囲8マスを照らすという効果に変更された。そのため、やろうと思えば索敵マップながらいきなり相手の陣容を丸裸にするというステージレイプも可能。
シスターのセーラ、修道士のルセア、トルバドールのプリシラ、司祭のレナートが仲間になる。前作で光魔法が使いにくかった反省からか、光魔法を使う下級職の修道士が追加され、性能も改善された。
敵としては、黒い牙の『百舌鳥』ケネスが司祭、「四牙」の一人『蒼鴉』ウルスラがヴァルキュリアとして登場。
さらに終章でモルフとして復活した際には、ケネスは最強の光魔法ルーチェを、ウルスラは最強の理魔法ギガスカリバーを手に襲いかかってくる。
下級 | CC | 上級 |
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シスター(杖) | ⇒ | 司祭(杖・光 スキル「魔物特効」) ヴァルキュリア(杖・光) |
神官(杖) 修道士(光) |
⇒ | 司祭(杖・光 スキル「魔物特効」) 賢者(杖・光・理) |
トルバドール(杖) | ⇒ | ヴァルキュリア(杖・光) マージナイト(杖・理) |
神官モルダ、修道士のアスレイ、シスターのナターシャ、トルバドールのラーチェルが仲間になる。また、条件を満たすと帝国六将軍の一人アーヴが使えるようになる。
司祭は兵種スキルで自身のあらゆる攻撃が魔物特効になる「魔物特効」のおかげで魔物が跋扈する終盤やヴェルニの塔、ラグドゥ遺跡で力を発揮する。ただし双聖器「イーヴァルディ」を使用した場合はイーヴァルディの2倍特効が優先されるため、実際の威力がアルジローレよりも僅かに落ちることには注意。
ちなみにある裏技を使うことで闇魔法を扱えるようになり、闇Sにした場合、闇の双聖器「グレイプニル」に3倍特効が乗るようになり、封印のアポカリプス並の超火力となる(本来グレイプニルには双聖器で唯一魔物特効がない)。
また、ヴァルキュリアの使用魔法が理から光に変更され、理魔法を用いるのはマージナイトとなった。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
神官(杖) | ⇒ | 司祭(光・杖) |
クレリック(杖) | ⇒ | ワルキューレ(剣・杖) |
状態異常の杖はバサーク以外続投、また、アンロック、ワープも削除されている(いずれもデータ上は存在する)。
神官のキルロイ、クレリックのミストが仲間になる。また、トライアルマップでタナス侯爵オリヴァーが使用可能。
また盗賊の「盗む」システムの仕様上、うまくすれば大量の杖を(スリープやリブローなども)使うことができるため、杖の数にも困らない上、リブローに至ってはほぼ使い放題レベル。
下級 | CC | 上級 | CC | 最上級 |
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プリースト 神官(杖) |
⇒ |
ビショップ 司祭(杖・光) |
⇒ |
セイント 聖者(杖・光 奥義:暁光) |
ライトマージ 光魔道士(光) |
⇒ |
ライトセイジ 光の賢者(光・杖) |
⇒ |
シャーマン 巫女(光・杖 奥義:暁光) |
クレリック 杖使い(杖・剣) |
⇒ |
ヴァルキュリア 戦乙女(杖・剣 奥義:太陽) |
||
チャンセラー 宰相(光・闇・杖 奥義:暁光) |
今作では杖も装備する武器扱いになり、装備することでステータス上昇、HPや状態異常回復など様々な効果を受けるようになった。また、反撃時に限り杖で相手を殴ることができるが、あまり威力は期待できない一方で必殺値が妙に高く、Aランクの杖で必殺30超えは当たり前、最高ランクの「女神の杖」「マトローナ」は必殺100という意味不明な値になる。なお杖で殴っても耐久が減らないのでご安心を。
敵専用の杖で命中が改善されたエルサイレス及びエルスリープ、自身をワープさせるリワープが登場。いずれも射程1-30なのでほぼマップ全域に届く厄介な杖。盗めないのが何より残念。
神官ローラと司祭キルロイ、そしてなんと聖者オリヴァーが仲間になる。
光魔法・奥義『暁光』共に貧弱(それでもリザイアの性能は奥義とあわせると異常)であるため直接戦闘には向かないが、今回は魔道士系が最上級職まで杖が使えないため需要自体はある。
また、主人公の一人ミカヤは光魔道士であるがCCすると杖が使えるようになり、上限の関係で完全な司祭の上位互換となる。
また、2週目以降特定条件を満たせばエルラン(ベグニオン帝国宰相セフェラン)が仲間になる。
またベグニオン元老院議員は聖職者であるという設定から、シリーズでも珍しく、ボスに元老院議長ルカンや副議長ヘッツェルなど司祭や聖者が多数登場する。
余談だが、本作では究極の光魔法レクスオーラのパチモンである「バルオーラ」という魔道書が登場する。エフェクトは毒々しい紫色のレクスオーラといった風で、その色の通り命中すると相手に毒を付与する。神器とか究極の武器のパチモンが登場するのはおそらく暁が初。
下級 | CC | 上級 | 兵種タイプ |
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僧侶(杖) | ⇒ | 司祭(魔法・杖) | A |
シスター(杖) | ⇒ | 司祭(魔法・杖) | C・D |
『暗黒竜と光の剣』同様、レナ、マリア、エリスが仲間になる。そして、リフが復活した。
今作品では杖使用時のEXPが増えたため、かなり速くレベルアップすることができる。
兵種変更が追加されたことで多くのユニットが僧侶になれるようになったことで、魔道士で育成する事で魔力を高めつつ、CC後のために武器レベルを稼ぐということも可能になった。反面、魔道士であるマリクとリンダが優秀なため、片方を僧侶にされてしまうと元からの僧侶系は結構つらい。
下級 | CC | 上級 | 兵種タイプ |
---|---|---|---|
僧侶(杖) | ⇒ | 司祭(魔法・杖) | A |
シスター(杖) | ⇒ | 司祭(魔法・杖) | C・D |
『紋章』同様、大人とは思えないほど夢見がちなマリーシアと、子供とは思えないほどしっかり者なユミナが本編序盤で仲間になる他、リフ及び上級加入でフロストが追加された。また、終章でレナ、マリア、ニーナ、エリスが一応仲間になる。
今回、特に高難易度では広い所で敵がどんどん突っ込んでくるため、序盤から回復役が複数いないと回復が追いつかず、自軍にとっての重要度はかなり高くなっている。上級なら魔法による攻撃も強力。
ハマーン以外の多くの杖が専用を解除されたためオンラインショップでも買えるレスキューが大活躍する。
一方、反則性能だったアゲインは一人だけ再行動に弱体化されている。それでも強いが。
兵種変更によって多くのキャラが僧侶やシスターになれるようになったことで、前作同様魔道士と僧侶を行き来して成長させることが可能となった。そして、今回は前回とは逆にシスターが魔道士より優秀なため、マリーシアとユミナのどちらかを魔道士にするという手もある。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
僧侶(杖) シスター(杖) |
⇒ | 賢者(杖・魔法) |
⇒ | バトルモンク(杖・斧) バトルシスター(杖・斧) |
|
トルバドール(杖) | ⇒ | |
⇒ | ヴァルキュリア(杖・魔法) |
状態異常の杖が一通りオミットされたが、代わりに過去作では超貴重品だった武器を修理する杖「ハマーン」がマップに時々現れる行商人やすれ違い通信で出会った人の部隊から買えるようになり、ハマーンは実質いくらでも買えるようになった。
今回の下級職も僧侶とトルバドールの二種類。
しかし、新紋章同様魔法が分化しておらず、上級職は例によって魔法と杖が使えるクラスになる…と思われたが、初代から皆勤だった司祭がここにきてまさかのリストラとなり、その代わりに杖と斧を使用するバトルモンク/バトルシスターが追加された。ファンタジー作品等における聖職者が鈍器を使用するイメージに則った設定だと思われる。ともかくラナオウの配信が期待される…が、残念ながら実現しなかった。このほか、ファルコンナイトやトリックスターが杖を使えるなど、全体的に物理魔法の両刀が増えている。
習得スキルは以下の通り。
初期状態で該当クラスなのはクロムの妹のリズ(シスター)、お嬢様マリアベル(トルバドール)、ルセアの継承者ことリベラ(バトルモンク)の3名。子世代ではマリアベルの息子で強面のブレディ(僧侶)が仲間になる。またクリア後の配信マップでクロムとリズの姉、イーリス『聖王』エメリナ(賢者)を仲間にできる。
下級 | CC | 上級 |
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修験者(杖) 巫女(杖) |
⇒ | 陰陽師(魔法・杖) |
⇒ | 山伏(杖・槍) 戦巫女(杖・弓) |
|
ロッドナイト(杖) | ⇒ | ストラテジスト(杖・魔法) |
⇒ | バトラー(杖・暗器) メイド(杖・暗器) |
状態異常の杖が復活し、全体的にHPが控えめなゲームバランスもあって杖を使えるクラスはますます忙しくなった。
状態異常の杖としては敵を1ターン移動不能にする「フリーズ」、選択した敵を隣に引っ張ってくる「ドロー」、HPを章の間半減する「禍事罪穢」など強力で新しい効果の杖が追加され、どの杖も国によらず敵もよく使用してくる。
白夜王国では僧侶系の修験者/巫女が、暗夜王国ではトルバドール系のロッドナイトが登場する。
どちらも本作では数少ない、明確な男女差の存在するクラスである。
白夜王国の回復杖は「祓串」で、杖より回復量が低いものの、射程1~2(ネタ武器のちょうちんは1-3、それぞれリブロー、リザーブ、レスキュー、サイレスに相当する秋祭、大祭、七難即滅、神風招来及び章の間HPを半減させる禍事罪穢は1~10)と距離をとって安全に回復できるのが特徴。
ちなみに過去作の僧侶/シスター同様性別によって名前が分かれているが、クラスチェンジ後に使える武器が性別で異なるというのは史上初(なお習得スキルは男女共通)。クラスチェンジすることで男性の山伏は槍、女性の戦巫女は弓を扱えるようになる。
習得スキルは以下の通り。
本作では白夜王族第二王女サクラ、毒舌な第一王女ヒノカの臣下アサマ、超がつくほどマイペースなアサマの娘ミタマ、白夜・暗夜ルート限定でイズモ公国の王イザナが加入する。
それまで女性限定職であったトルバドールは本作でロッドナイトに、上級職のヴァルキュリアはストラテジストになり、男女双方が就くことができるようになった。こちらは男女で習得できるスキルが僅かに異なるが、装備できる武器は同じ。
習得スキルは以下の通り。
全ルート共通でカムイの世話係であるメイドのフェリシアとバトラーのジョーカーが仲間になり(カムイの性別と逆の方が先に加入)、暗夜王国では暗夜王族の末妹でロッドナイトのエリーゼ、フェリシアの姉で同じくメイドのフローラが仲間になる。
子世代ではジョーカーの息子のディーア(ロッドナイト)、レオンの息子のフォレオ(ロッドナイト)が加入する。
また、白夜編ではオロチまたは魔符ゼロで暗夜の将軍であるダニエラを捕獲することができ、説得またはスカウトすることで仲間に引き込める。
見習い | Lv3 | 下級 | Lv12 | 上級 | Lv20 | オーバークラス |
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村人(剣) | ⇒ | シスター (魔法) |
⇒ | 聖女(魔法) スキル「癒しの光」「浄化」 |
⇒ | タイタニア(魔法) スキル「癒しの光」「浄化」 |
女性専用。村人からクラスチェンジできるようになった。
『外伝』同様杖が登場せず、自身のHPを削って魔法を使う必要があるので回復効果を持つアイテムや回復魔法が使えるユニットと組み合わせて使ったりと工夫する必要があるが、杖を使った際も経験値が入る、リザイアの命中が60に上昇するなど強化されている。前述のラスボスを倒せる効果も何気に残っているので、ネタも狙いやすくなった。
クラスチェンジ後の聖女は、戦闘グラフィックでは地面につくほどの長いローブを引きずっており汚れないのだろうかと思うが、新スキルとして地形からのダメージを無効化する「浄化」を持っているあたり実に良くできている。自動回復も「癒しの光」として健在で、毒沼を渡る仲間を助けることもできる。
DLCのオーバークラスはタイタニア。1ターンだけだが味方一人のRES(魔防)+20というぶっ飛んだ効果を持つ「Mシールド」と範囲内の味方の状態異常を回復する「レスト」を習得する。
アルム軍ではシルクとティータ(聖女)、セリカ軍ではジェニーが仲間になる。またサイファコラボのDLCでシェイド(聖女)を仲間にする事ができる。また、シェイド以外の3人は白魔法「イリュージョン」で幻影兵を8体まで召喚することができる。
またエフィをシスターにした場合、「レスキュー」「アゲイン」といった珍しい魔法を習得する。特に「アゲイン」はエフィしか習得できない貴重なもの。攻略面でも序盤のアルム軍でシルク以外の回復役が増えるのはありがたい。
初期 | Lv.5 | 初級 | Lv.10 | 中級 | Lv.20 | 上級 | Lv.30 指導C 以上 |
最上級 |
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平民/貴族※1 最大HP+5 |
⇒ | 修道士 (理学or 信仰D) 魔力+2 引き寄せ |
⇒ | プリースト (信仰C) ライブ 白魔法回復+5 祈り |
⇒ | ビショップ (信仰A) 白魔法回数×2 白魔法回復+10 地形耐性 回復 |
⇒ | ホーリーナイト (槍C・信仰B+ ・馬術A) 再移動 白魔法の達人 地形耐性 魔防の覚醒 |
特級(要DLC) | ||||||||
バトルモンク/ バトルシスター※1 (格闘B+・信仰C+) 格闘の達人 素手格闘 ライブ 格闘回避+20 遠当て※2 |
グレモリィ※3 (理学・ 信仰A) 黒魔法回数×2 白魔法回数×2 闇魔法回数×2 魔力の覚醒 |
特殊 |
---|
大司教(得意技能:剣・信仰・指揮)*レア専用 カリスマ、大将星、地形耐性 |
括弧内は資格試験に推奨される技能レベル
斜字…兵種マスターで習得できるスキル 太字…兵種スキル
※1…魔法使用回数半減 ※2…兵種固有戦技 ※3…女性専用
使用可能武器が兵種依存でなくなった今作だが、例外的に魔法は一部ユニットしか使うことが出来ない。『外伝』『Echoes』と同じくスキルとして魔法を覚えるシステムであり、使用時にHPを消費しなくなった代わりにマップ内での使用回数制限が設けられた。
技能レベルシステムによりメイジも回復魔法を使える今作での僧侶系は回復魔法の回復量や使用回数制限を増加させる兵種スキルを持つことで他の魔法ユニットと差別化されている。
最上級職は機動力が高く、ある程度の物理戦能力を持つホーリーナイトか、あらゆる魔法を扱いこなすグレモリィの2択となる(ただし男性はホーリーナイト一択)。ただし両者ともビショップが持つ「白魔法回復+10」のスキルを持たないため、ビショップよりも回復力は劣る。
DLC「煤闇の章」実装に伴い、バトルモンク/バトルシスターが追加。覚醒の時同様、物理武器+回復魔法のハイブリッド兵種となっているが、メインウェポンは本作初実装となった籠手になっている(一応覚醒でのメインウェポンだった斧にも技能ボーナスが付く)。
魔法回数半減のペナルティこそあるものの、本来格闘技能をS+(カンスト)にしないと習得できない、籠手装備時攻撃+5する「格闘の達人」を兵種スキルで装備するため、最短CCのLv20でも火力を叩き出すことができる。兵種をマスターすることで、籠手装備時回避+20される「格闘回避+20」に加え、魔法攻撃かつ遠距離攻撃もできる戦技「遠当て」を習得できる。
前者は純粋に回避能力が上がるので優秀。後者は遠距離攻撃こそ魅力的だが魔法攻撃なのがネック。格闘得意かつ魔力も伸びるベレト/ベレスやコンスタンツェならまだしも、他の格闘得意な生徒は大抵魔力が伸び悩むため普通に肉薄して殴ったほうがダメージを見込める。「マジックブロー」を覚えず、魔力が伸びる生徒をこの兵種で使う際、オーラナックルを扱えるようになるまでの繋ぎとして使うくらいか。
一応聖職者ということもあってか魔防最低値は11と格闘メインの兵種ではウォーマスターの10を抜いて最高値となっている。カスパルなど格闘得意の生徒は兵種補正も相まって魔防が伸び悩むため、とりあえず信仰技能を上げておいてバトルモンクにCCすることで弱点補強が可能。なお彼らは魔力も伸び悩むため回復要員としてはきずぐすり程度だが…
余談だがバトルシスターはベレス以外の女性で唯一格闘をメインウェポンにでき、素手で相手に殴りかかれる兵種。[1]格闘得意な女性陣こそ少ないが、使ってみるのも面白いかもしれない。
下級 | CC | 上級 |
---|---|---|
モンク(「気功」・杖B・体術C) | ⇒ | マスターモンク(「気功」・体術S・杖A) |
ハイプリースト(「魔道」・杖S・魔法B+・体術C+) |
リブローなど遠くの相手に作用する杖の射程は魔力に依存せず、『if』同様杖ごとに射程が決まっている。
特殊効果を持つ杖も充実しており、シリーズほぼ常連の「サイレス」「レスキュー」に加え、相手を1ターン移動不能にする「フリーズ」、周囲8マス以内の任意の1マスに1ターンの間進入不可の氷柱を生成する「アイスロック」、相手を強制的にブレイクさせる「コラプス」、敵をこちらにワープさせる「ドロー」等多岐にわたる。
特にアイスロックは烈火の剣に登場した「光の結界」同様、逃げる相手を足止めしたり、敵を閉じ込めたりする等汎用性が極めて高いのに要求される杖レベルはD、10回も使えてお値段わずか500G(しかも中盤以降いくらでも買える)とあまりにも優秀すぎる性能。
兵種としては『風花雪月』のバトルモンク/バトルシスター同様、格闘が得意というモンク僧という立ち位置。
気功の固有能力「チェインガード」はHP満タンの時に発動しておき、周囲の味方がダメージを受ける時自分のHPの20%を消費して味方を護れるという能力。
体術は性能が独特で、力と魔力の平均を威力計算に用いる物理攻撃で、多くの体術は自分から攻撃すると2回攻撃になる。つまり、威力は上げにくいが攻撃回数が多いため守備の影響を強く受け、鎧を着た相手には全然効かないが、魔道士など脆い相手には絶大な効果を発揮する。
また、本作で三すくみ有利時に攻撃すると、相手を強制的に武装解除させる「ブレイク」システムが実装されたが、体術は短剣、弓、魔道書をブレイクでき、間接攻撃に強い。
これを極めたのがマスターモンクで、力と魔力の両方が上がるため格闘を活かせるようになる。
一方のハイプリーストは旧来のタイプの司祭に近く、体術はそこそこに杖と魔法に特化する。魔道士系では装備できない「護身の体術」を持たせて守備を補強出来る点は見逃せないが、スタイルが魔道になるためチェインガードは使えなくなることに注意。
余談だが主人公自身が神竜であるという作品の事情から、エレオス大陸には明確な上位存在がいないことになるため、聖職者然とした聖職者と言える人物が基本的にはいないという独特の状況になっている。
下級 | CC | 上級 | 備考 |
---|---|---|---|
シスター(斧・杖) | ⇒ | バトルシスター(斧・杖) | リズ専用 |
巫女(弓・杖) | ⇒ | 戦巫女(弓・杖) | サクラ専用 |
ロッドナイト(魔法・杖) | ⇒ | ストラテジスト(魔法・杖) | エリーゼ専用 |
僧侶(非武装) | NPC | ||
神官(魔法) | |||
修験者(魔法) | 白夜兵専用 | ||
バトラー(魔法) | 暗夜兵専用 |
味方では回復役であり妹でもある三人が登場。いずれも原作ではCC後から使えるようになる武器を最初から使えるので武闘派としても活躍できる。三人とも攻撃・防御両面で魔法>物理というステータスをしている。力もないわけではないリズや魔力特化のエリーゼはともかく、サクラは力と魔力の差がかなり激しいので「物理魔法反転」の特性を付与した武器を持たせることを視野に入れてもいいかもしれない。三人とも防御がかなり低いので前線に出るときは気をつけておくといい。
敵として登場する神官達は主に消耗の激しい部隊に向かって進軍、一定時間後に周囲の仲間を全回復させる。主にシャドー殲滅ミッションで現れ、自軍本拠地に殺到するシャドーを一斉に回復させようともくろむ厄介極まりない敵。バトラー含め魔道書を使って戦いもこなすのでペガサスナイトあたりで倒しておきたい。
僧侶は一部ミッションで登場する非武装の友軍キャラ。たたかいはできませんがきずぐすりでかいふくができます。見かけたらとりあえず助けよう。
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最終更新:2024/04/25(木) 21:00
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