先崎学とは、将棋棋士および随筆家である。米長邦雄永世棋聖門下。
いわゆる「羽生世代」の一人であり、タイトル獲得実績は無いものの、順位戦A級在籍やNHK杯将棋トーナメント優勝などの経験がある。
十代のころから弁も筆も立つ才気煥発な人柄で知られ、将棋においても天才肌であったが、早熟ゆえに様々な遊びを覚えてしまい、結果的に羽生や森内らに後れを取る結果となってしまった。
雑誌で「『元』天才」と紹介されてしまい、その悔しさから発奮。2000年に順位戦A級に上り詰め(この規定により八段に昇段)、「元」の汚名を返上することに成功した。
2017年度途中よりすべての対局を1年間休場する旨が日本将棋連盟によりアナウンスされた。当時は休場理由を「一身上の都合」としか説明されなかったため、様々な憶測が飛び交った。
後に休場理由が「鬱病を患ったため」と本人の口から明かされた。
公式戦復帰後、第4期叡王戦の段位別予選に登場。この対局はニコニコ生放送でネット中継され、高橋道雄九段との対局に勝利。復帰後初勝利を生中継で大勢の将棋ファンに祝福された。
2021年現在、順位戦はC級1組、竜王戦は5組である。解説者としても定評がある。
週刊文春で「先ちゃんの浮いたり沈んだり」を12年間連載するなど数々の作品を残している。最近では3月のライオンの監修を行っている。
前述の鬱病による休場に際し、公式戦復帰後に「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」を出版。闘病生活を記している。後にNHKテレビでドラマ化され、主人公の先崎を安田顕が演じた。
第76期名人戦(2018年開催)にて「昇る落日」というエッセイを寄稿。その一部が名人戦の公式プロモーションビデオにて紹介され、衰え知らずの文才を披露した。
1970年生まれ。九段。棋士番号185
A級2期
竜王戦1組6期
1991年 第40回NHK杯テレビ将棋トーナメント優勝
1995年 第8期竜王戦挑戦者決定戦に出場。佐藤康光に1-2で敗れる。
1999年 順位戦A級に昇級。(2年間在籍)
2005年 第46期王位戦挑戦者決定戦に出場。佐藤康光に敗れる。
1995年に竜王戦2組で優勝して1組に昇級するが、この時点で順位戦はC級2組と言う珍しい記録を保持している(主に失言が原因)。
一部のネット将棋で採用されているトライルール(相手玉の初期位置へ入玉したら勝ちというルール)の提唱者の一人
羽生善治とは若手時代からの大親友で、タイトル戦の番勝負の後に同じ部屋に泊めて貰ったこともある。
佐藤康光が「モテミツ」と呼ばれるようになったのは、先崎がコラムでそう紹介したためである。
妻は囲碁棋士の穂坂繭。NHK杯テレビ囲碁トーナメントの司会を務めるなど、結婚当時は囲碁界のアイドル棋士の一人とされ、結婚に際しては「我らが囲碁界の至宝を羽生善治ならまだしも、先崎ごときが奪うとは何事か」と、囲碁界から怨嗟の声が湧き起こった。
掲示板
33 ななしのよっしん
2019/06/25(火) 08:41:51 ID: xPH28yMyqO
西原の漫画で20年来の雀荘仲間毎年高須家で新年会をプロ棋士集めてやってるけど、人狼ばっかりやっててドン引きしたって書かれてた。
鬱になりかけているのを西原は「目糞が病気の猫みたいになってる」とコメントしてる。
なお漫画的には西原にいじり倒されてるが先崎先生の人当たりの良さが全面に出ている。
34 ななしのよっしん
2019/07/17(水) 21:21:39 ID: RXHDjjD+Rm
うつに懸かっていたことを最近になって知り、『うつ病九段』を読んだのだけど、復帰されて本当に良かった。
うつ病あけで書き上げたのだと知ると、『昇る落日』も一段と深く読める
35 ななしのよっしん
2024/01/30(火) 12:15:48 ID: XS4wtJoTwo
著作のなかで
「自分と羽生が女流棋士を奪い合うという内容の小説を書かれ、しかも新人賞まで取られた」
とあったんだけど、なんていう本なんだろう
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最終更新:2024/04/25(木) 19:00
最終更新:2024/04/25(木) 19:00
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