光の創造神ホルアクティとは (ヒカリノソウゾウシンホルアクティとは) [単語記事]

光の創造神ホルアクティとは、漫画「遊☆戯☆王」に登場する三幻神の融合体である。
アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」での声優は深見梨加。

概要

「王の記憶編」の終盤で登場。
「ラーの翼神竜」、「オシリスの天空竜」、「オベリスクの巨神兵」を王の名の下に束ねることで召喚される。

真の名前（アテム）を取り戻したファラオによって召喚され、その能力「光創世」（ジェセル）によって大邪神ゾーク・ネクロファデスを一撃で消滅させた。

「ホルアクティ」とは、天空と太陽の神、ホルスの姿の1つ。
また、「ラー・ホルアクティ」は、「地上のホルスたるラー」を意味し、太陽神「ラー」と「ホルス」が習合したものである。

ジェセル（ジョセル）は、エジプト第三王朝のファラオ。初のピラミッドといわれる、階段ピラミッドを建立した。
「ネチェルイリケト」とも。

そもそもデュエルで使用されたものではないため、長らくOCG化は為されなかった。
後に三幻神をモチーフにした三幻魔と、その融合体、「混沌幻魔アーミタイル」が登場したことや、オベリスク、ラーが1年ごとにVジャンプの付録カードとしてOCG化されていった（公式使用不可の物はかなり前から存在していたが、VJ版は公式使用可能）ことから、オシリス登場の後にOCGになるのではないかと考えるものもいた。
「機皇神マシニクル∞」が身を挺してオシリスの残念枠を回避したラーの1年後にオシリスがOCG化されなかったことで、その望みも絶たれたかと思われたが、さらに1年後、オシリスのOCG化が決定し……。

OCG版

「高橋和希遊☆戯☆王イラスト集 DUEL ART」の発売記念に行われるキャンペーンの賞品としてOCGに登場した。

効果モンスター
 星12/神属性/創造神族/ATK ?/DEF ?
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の、元々のカード名が
「オシリスの天空竜」「オベリスクの巨神兵」「ラーの翼神竜」となるモンスターを
それぞれ1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。
このカードの特殊召喚は無効化されない。
このカードを特殊召喚したプレイヤーはデュエルに勝利する。
※遊戯王ゼアルOCG公式サイトによる

オシリス、オベリスク、ラーを生け贄に捧げる（現：リリースする）ことによってのみ特殊召喚でき、特殊召喚した時点で勝利するという効果である。単に「オシリス、オベリスク、ラーをリリースして～」では、「ファントム・オブ・カオス」などで悪用されるのは目に見えている、ということをさすがのコンマイもはじめから理解しており、「元々のカード名が～」という条件をつけて対応している。

召喚条件となる3体のうち、「ラーの翼神竜」は特殊召喚不能なので、リリース3体でアドバンス召喚することになる。
残りの2体は特殊召喚可能だが、その場合エンドフェイズに墓地へ送られるデメリットがあるため、このカードを特殊召喚したい場合、1ターンのうちに全てそろえなければならない。とはいえ、特殊召喚自体に制限があるわけではないので、こちらはそう難しくないだろう。問題はいかにして「ラーの翼神竜」を出すかである。
後にラーの翼神竜に「球体形態」「不死鳥形態」が登場。これにより墓地の「球体形態」を「ファントム・オブ・カオス」でコピーすれば、コピーした球体形態の効果によってリリース要員を用意せずともラーを特殊召喚できるようになり、ラーを共に並べる難易度は下がった。

当時考案されたのは、手札にラーとホルアクティ、墓地にリリース用のモンスターとオシリス・オベリスクを用意しソウル・チャージを使う。そしてラーをアドバンス召喚し、三幻神を揃えこのカードを出す、というもの。出した時点で相手は死ぬのでバトルフェイズを行えないデメリットも関係ない。
とは言え実際のこのコンボを行う場合は大量のライフコストが必要なのと神を手札に呼び込むギミックが必要である。墓地へ送るだけなら割と楽なので、神縛りの塚等を利用し手札に必要カードを引き入れたい。
現在はソウル・チャージが制限カードなのでこれも呼び込む必要があり、このコンボの成功率は下がっている。

余談だが召喚条件を無視して召喚した場合も特殊勝利ができる。現状このカードを召喚条件無視して召喚できるのは天声の服従のみ。もっともホルアクティを指定しても相手が手札に加えさせるか特殊召喚を選択できるため、まず成功しない。ただしフィールドにライオウがいれば話は別だがそんなの用意するなら普通に殴ったほうが早い。
他にカリスマカードに帝王海馬がある。こちら召喚条件無視して神属性モンスター3体召喚できるため出せる。あたりまえだが公式デュエルでは使用不可能。

実用性はともかく、ファンとしてはぜひ1枚はほしいカード。しかし、抽選で合計10000人しか手に入らないので、入手には大変苦労する。
入手できなかった人は、1人プレイ専用ではあるが、ゲーム「激突！デュエルカーニバル！」で使用することもできるので、そちらで満足するしかない（ただし、入手にはパスコードの入力が必要）。

このカードのために、新たに「創造神族」という種族が作られた。
当然ながら、「創造神族」を指定する効果を持つカードは1枚も存在しない（「DNA 改造手術」などで指定することは可能）。

攻守は？だが、攻守に関する効果は一切持っていない。フィールドに出した場合は攻守0となる。
？にすることで、「クリッター」などを使わせないようにしたのだろう（攻守が？のモンスターは、「攻撃力 1500以下」といった条件を満たせない）。
このカードは、攻守の指定なしにサーチできる「封印の黄金櫃」等を用いてサーチしたい。
「ラヴァルバル・チェイン」はデッキトップを操作するため間接的なサーチが可能になる。条件を満たすことで神属性を手札に加えるか特殊召喚できる、おそらくホルアクティと組み合わせること前提の神専用サポート「真実の名」が存在するが、条件がデッキトップのカードを当てることなので、ここでも「ラヴァルバル・チェイン」は相性がいい。