内村航平(1989年1月3日-)とは、日本の体操選手である。福岡県北九州市生まれ、長崎県諫早市育ち。コナミ所属であったが、現在は日本体操界初のプロ選手。海外では「King Kohei」とも呼ばれている。
内村航平 | |
基本情報 | |
---|---|
出身地 | 福岡県北九州市 |
故郷 | 長崎県諫早市 |
生年月日 | 1989年1月3日 |
身長 体重 |
161cm 55kg |
選手情報 | |
競技 | 男子体操競技 |
代表 | 2006年- |
所属 | リンガーハット |
経歴 | |
体操選手テンプレート |
父はインターハイ優勝経験あり、母も体操選手という体操一家に育ち、3歳から体操を始めたサラブレッド。数少ない「昭和64年生まれ」の有名人の一人でもある。
2008年には19歳で北京オリンピック日本代表に選ばれ、日本の団体銀メダルに貢献。また、個人総合ではあん馬で2度落下、一時は20位以下まで沈むも最終的に銀メダルという大逆転を見せ、一躍ヒーローとなる。
それ以来日本体操のエースとして活躍。全日本選手権個人総合10連覇(継続中)、世界選手権個人総合6連覇(継続中)と、国内外に敵なしの怪物っぷりを発揮している(世界選手権個人総合で4度以上優勝したのは男女含めて内村のみ)。
2012年、全競技において日本人金メダル最有力候補と目されつつロンドンオリンピックに出場。予選の鉄棒で落下するなどスランプが心配されたが、個人総合決勝では全種目15点以上にまとめて金メダルを獲得。世界選手権とオリンピックを合わせて4連覇は、中国・楊威の3連覇を上回る新記録である。一方こだわりを見せていた団体では2大会連続の銀メダルとなった。11月には一般女性との結婚を発表。肩と足首を傷めて12月のW杯を欠場するアクシデントもあったが、公私に充実した一年となった。
2013年の世界選手権では体への負担を考え、技の難易度を下げて完成度を上げる形で臨んだ。結果個人総合では全種目で15点以上かつ全体3位以内という圧倒的な完成度を見せつけ4度目の優勝、2位の加藤凌平との日本人ワンツーフィニッシュとなった。また種目別平行棒では同点首位となり林超攀(中国)と金メダルを分け合った。ゆかと鉄棒でも銅メダルを獲得し、世界選手権のメダルは計13個となった。これは中山彰規の12個を抜いて日本人歴代2位である。
2014年の世界選手権には日本の主将として出場。団体では開催国の中国にわずかに及ばず銀メダルとなるも(※)、個人総合では難易度を上げつつ、Eスコアも3種目で全体トップの完成度の高い演技で5度目の金メダル。3位の田中佑典とともに表彰台に上った。世界体操の金メダル7個は日本人最多タイ。種目別は鉄棒のみの出場となったが、G+F難度の連続離れ技を決めるなどして銀メダルを獲得。世界選手権のメダルが通算16個となり、監物永三の15個を抜いて日本人歴代1位となった。
(※特に最後の鉄棒の演技で、中国選手に高いEスコアが与えられた判定は物議を醸した。実際、具体的に問題視された箇所は明らかでないものの、この大会の審判(男子)のうち5人が「偏りがあり不十分な判定を行った」として国際体操連盟から警告処分を受けている)
2015年の世界選手権は予選のゆかで失敗、頭を打つ波乱の幕開け。団体決勝も鉄棒で落下するなど本調子ではなかったが、前年にわずかの差で銀メダルに終わった悔しさで団結した日本チームは序盤の優位で逃げ切り、37年ぶりの金メダルを獲得、宿願を果たした。個人総合も難易度を上げたゆか・跳馬で全体1位となるなど点数を稼ぎ、危なげなく優勝。個人総合で最後の鉄棒は難易度を下げて安全策をとったが、それを取り戻すかのように種目別鉄棒では本来の構成で、誰よりも高いEスコアを叩き出し優勝。この3個の金メダルにより、世界選手権と五輪を合わせたメダル獲得数(24個)で監物と並び日本人歴代1位タイとなった。
そして2016年、リオデジャネイロオリンピック。ゆかの練習で転倒するなど不調が伝えられ、予選では鉄棒で落下してしまう。他の日本勢も得点源種目で点が伸ばせず、団体決勝は予選4位、あん馬からのスタートとなる。しかし決勝では内村は全種目を手堅くまとめ、世界体操個人総合メダリストの加藤・田中が美しい演技で点を積む。最後は得意種目のゆかで他を圧倒し、ついにアテネ以来の五輪団体金メダルをものにした。
個人総合はウクライナの若き苦労人・ベルニャエフを追いかける展開で、5種目終えて0.9点差と金メダルが危ぶまれたが、鉄棒を完璧に実施して逆転優勝。加藤沢男以来の個人総合連覇を実現した。最終点差は0.099で、鉄棒で着地を完全に止めた内村と、一歩動いたベルニャエフの差が金と銀を分けた形となった。しかしこの神がかりの鉄棒の演技の最中に腰を痛めてしまい、種目別ゆかは5位に終わった。
大学卒業後長らくコナミスポーツ社員として活動していたが、リオ五輪後の11月にコナミ退社とプロ転向を発表した。企業に籍を置くのではなく、スポンサー契約を結んで活動する「プロ」選手は、日本体操界では初めてとなる。転向に至ったのは、競技生活を続けながら体操の普及活動もできる、より自由な立場を求めた結果としている。翌年3月に地元・長崎に本店のあるちゃんぽんチェーン・リンガーハットと所属契約をしたほか、アシックス、テーブルマークといった企業がスポンサー契約を結んでいる。
得意種目はゆか、鉄棒など。特に幼い頃からトランポリンに親しんでいたためゆかを得意とする。苦手種目はあん馬とされるが、本人は公式プロフィールにて「苦手種目なし」を明言している。種目問わず美しい演技が持ち味で、一糸乱れぬ着地とそれを決めた後のドヤ顔がトレードマークとなっている。
日本体操のエースでオールラウンダーという点から、元日本代表の冨田洋之としばしば比較される。美しい演技へのこだわりという面でも内村は冨田に負けず劣らずで、冨田に次いで日本男子2人目の受賞となった世界選手権のエレガンス賞を、「3連覇より嬉しい」とコメントしている(2011年。この後2013、14年のエレガンス賞も受賞し、こちらも「3連覇」している)。なお、内村は公式プロフィールで「好きなもの」「今一番ほしいもの」の両方に「腕時計」と書くほどの腕時計好きであるが、エレガンス賞のスポンサーはスイスの高級時計メーカー・ロンジンであり、副賞として腕時計が贈呈される。最高のコレクションとなったであろう。
偏食家で、野菜は大の苦手。甘いものが大好物で、一番のお気に入りはブラックサンダーである。これがワイドショーなどで取り上げられたことにより、「生協の白石さん」と共にブラックサンダーの知名度向上の功労者となっている。ただし、コナミ入社や結婚を機に食生活の改善を進めており、「チョコレート断ち」もしているという。リンガーハットとの契約会見の際は「野菜たっぷりちゃんぽん」を食べて偏食克服をアピールしている。
掲示板
提供: nazunalove
提供: あまとう
提供: ロードカナロア
提供: セリカ
提供: 廉架
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最終更新:2025/03/24(月) 22:00
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