円城寺仁(えんじょうじ じん)とは、漫画『ダンダダン』の登場人物である。
愛称は「ジジ」。
モモの小学校時代の幼馴染であり、初恋の相手。第1話で語られたかつてモモをからかい、傷つけたという好きだった男の子である。
両耳にピアスをしており、髪型や顔もかっこよく、出で立ちから完全にスポーツマンのような見た目をしており、好きなサッカーチームは「サンジェルマン」。
その誠実そうな見た目からオカルンは最初、硬派な男だと思っていたが、実際は口を開くとオリラジの藤森慎吾を思わせるチャラ男と陽キャを合体させたようなノリの超ハイテンションキャラだった。チャラチャラした言葉遣いに、変なポーズまで取る残念なイケメン。ただし、超イケメンなため学校の女子(モモとアイラは除く)たちからは好印象を持たれている。
引っ越し先で怪奇現象が続き、両親が自殺未遂を起して入院し、家に不審を抱きお祓いを頼んだが皆返り討ちにあってしまう。その問題を解消してもらうため、最後の頼み綱として有名霊媒師の星子の元を訪れ、モモたちが通う神越高校へ転入する。
子供の頃、モモを馬鹿にしたことを後悔し反省しており、再会してすぐにそのことを謝罪している。また、実はモモに対して好意を抱いていることも明らかにしている。
言動は軽薄な面があるが、壁を作らず誰とでも対等に付き合える懐の広さを持った友好的な性格で、自分を乗っ取り人間を皆殺しにせんとする者であっても庇おうとする、規格外の優しさの持ち主である。
モモに好意を寄せているためオカルンからはライバルとして見られるが、ジジがあまりにも良い奴すぎるために憎み切ることができず、かえってオカルンが悩むことになる。
本当は根が真面目なため常に周りに気を使ってしまう繊細な性格をしており、普段の明るくおちゃらけた言動も周囲をなごませようとしている部分があり、実は自分の本心を打ち明けることを苦手としている。また、いざというときは身を挺して仲間を守る熱い正義の味方であり、ふざけるときと芯の強さを見せるときのギャップが魅力である。
お笑いが好きで今ハマっているのはちゃんぴおんず。作中ではよくふざけてお笑い芸人などのマネをしているが、その元ネタは「ゲッツ」や「君キャワウィーネ」など微妙に現代の高校生が知らない古いネタが多い。また、口ずさむ歌もこれまた平成初期の懐メロが多く、アニメでは「君が好きだと叫びたい」や「じゃじゃ馬にさせないで」といった懐かしのアニソンをそのままのフレーズで歌っていた。
サッカー少年であり、運動神経が抜群なためその技術も高レベル。そのため放課後にはサッカー部の助っ人も頼まれている(なぜか正式に所属しているのは歴史文化研究部という正体不明の部活だが)。
家庭では両親との3人暮らし。ジジは元気過ぎるくらいと語っているが、両親との仲は良好。邪視の騒動で綾瀬家が半壊したときは退院間もないにも関わらずリフォームを手伝うためにかけつけるなど、誠実なところは両親からの遺伝のようである。整った顔立ちとハイテンションな性格は母親から受け継がれており、むしろ母親のバイブス爆上げテンションぶりはジジをスケールアップしたようなレベルであり、流石に息子として複雑な心境になっている。
作中でも潜在能力が飛び抜けており、星子やターボババアから「天才」と称されるほどの強力な霊力と高いフィジカルの持ち主(邪視のような強力な怨霊相手でも憑り殺されなかったのも強力な霊体質のおかげである)。異変解決後は、その霊力を放出する術も磨くようになる。
幼馴染でもあるモモの好きなところは顔と性格と語っているが、彼女への想いは本物であり、心の底から大事に思っている。常にモモのことを気にかけている様子で、彼女の身を案じる発言も少なくはない。時にはド直球な言動で気持ちを伝えている。
モモと話すときにすぐにふざけてしまうが、実はそうじゃないとまともに話せないからであり、コミュ力お化けでいろんな女の子にカマをかけているが、好きな女の子の前では不器用というピュアな一面を見せている。かつて、モモのおまじないポーズを馬鹿にしたのも実は気恥ずかしさが所以であった。
現状、モモの意中の相手はオカルンだが、ジジもオカルンに負けず劣らずの聖人であり、幼馴染だけあって気の置けない相手ではあるようで、好印象を持たれていることには違いない。ファンの間でもジジの恋を応援する声が少なからず聞こえる。
オカルンとはモモを巡る恋敵に当たるが、友達が今まで作れなかったオカルンと仲良く接しており、オカルンにとっての「初めての男友達」となっており、邪視を抑えて日常を取り戻してくれたオカルンには恩も感じ、信頼も寄せている。
邪視の騒動が解決して以降はオカルンが呼び捨てで呼び、唯一タメ口で話すようになっていることからも、さらに親密になっていることがうかがえ、ジジも最高の親友だと思っている。
二人の性格が根は真面目で誠実な善人であることも相まって、オカルンとは非常にほのぼのとした関係性となっている。
星子のことは見た目の若さからモモの母親だと本気で思っていた。星子もジジの霊力の高さに早々に気付いており、「天才」と称していた。
邪視の騒動で家を半壊させてしまうなど多大な迷惑をかけたにも関わらず散々助けてもらったことで恩義を感じており、今では氣のコントロールを教えてもらった「スーパー師匠」として尊敬しており、何かと彼女からの教えを実践している。
女子からはモテまくり、女子をキュンとさせることに長けているが超絶美少女アイラには通用せず、あしらわれるだけではなく時には制裁を受けている。深淵の者との戦いではコンビを組んで戦っていた。付かず離れずの程よい距離感の仲間であり、リーダーとして頼りにしている。
イケメンという理由だけで坂田金太からの当たりが何かと厳しい。もっともジジは金太のことを「金ちゃん」と呼び、仲良くなろうとしている。最近ではオカルン、金太の男三人でつるんでいるようであり、二人を自宅に招待してスマブロで遊んでいる。
バモラには自らの持ちネタを伝授しており、素直なバモラはよくジジのマネをしている。また、シャコ星人の息子のチキチータも学校の女の子にジジの真似で対応している。
抜群のコミュ力によって転向初日にしてクラスの女子のハートを鷲掴みにしており、モモの親友であるミーコとケイもその例外ではなく、見事に陥落させている。
ズマに対しては、誰に対しても優しいジジにしては珍しく悪い印象を持ったようで、モモのことを巡って互いに反目し合っていた。それでも台風人間に襲撃された際はちゃんと共闘している。
ジジの引っ越してきた村には、大蛇信仰という土地に眠る大蛇がお腹を空かせると火山が噴火するという考えがあり、昔から村の人々は村の子供一人を供物としてささげることで大蛇の空腹を抑えていた。その生贄作業を牛耳っている鬼頭家によって無理やり生贄にさせられた普通の男の子が怨念になって妖怪となったのが邪視だった。
妖怪化した邪視がジジを救ったことをきっかけにジジは邪視の凄惨な過去を知ってしまったことで感情移入するようになり、「一生分でも足りないくらい遊んであげる」と発言したことでジジを最高の器として見出した邪視によって最終的に身体を乗っ取られてしまう。
「やっと手に入れたでのぉ、この体」
変身時は額に第三の目を宿して顔の周りにクマのような黒い模様が現れ、ブリーフパンツ一丁の姿に変貌。邪視は合体する前はがりがりの体系だったが、ジジのスポーツマンのようながっちりした体型を乗っ取ることで、筋肉質な体系となる。
邪視の怨念を色濃く受け継いでしまったせいか、オカルンやアイラのように完全制御はできず、暴走すると大切にしているモモにまで危害を加える危険な存在となってしまう。
当初は水をかけると邪視の意識が出て、お湯をかけるとジジの意識に戻るという、らんま1/2の呪泉郷修行者のような状態になっていた。その後、修行で強くなったオカルンとの手合わせにより、「火曜日の放課後に一度オカルンと戦う」という約束を取り付けたことで、邪視の暴走を少し抑えることに成功する。
自分の力の強力さと恐ろしさは理解しており、当初は周囲に危害を加える恐れのある邪視の力を使うことには慎重になっていた。だが、モモやオカルンたちを守りたい気持ちから次第に邪視の力と向き合うようになり、いかにコントロールするかを考えるようになる。そして、星子に修行をつけてもらうことによって身体を奪われずに邪視の能力を使用することが可能となる。
その後の邪視との関係は人格が入れ替わる二重人格のようなものであり、邪視になったときは広島弁のような口調になる。見た目も変化しているが、霊力のない一般人には邪視が見えないため、周囲からはジジがキャラ変したかのように思われている。また、オカルンやアイラと違って自在に邪視に変化することはできず、感情を高ぶらせた邪視が強制的に表に出てしまうこともある。
邪視は作中でも最強クラスの強さとフィジカルの持ち主であり、本体のジジも天才的な霊力とフィジカルの持ち主ということもあって主要キャラクターの中では随一のポテンシャルを秘めている。
邪視の唯一の弱点は知能が子供という点で、単純な挑発にのってしまい、知恵を使って戦うタイプの敵とは絶望的に相性が悪い。
ただその戦闘センスは高く、ジジがサッカー好きなこともあって呪いの怨念を凝縮させた蹴鞠を生み出し、それを蹴って敵に当てる攻撃を繰り出したり、家のような空間を作り、星子ですら打ち破れないほど強力なバリアを張り巡らせることもできる。大抵の怪異はパンチ一発で吹っ飛ばす規格外のパワーもあり、遠距離戦にも近接戦にも対応ができる。
ジジ自身も星子から「氣」のコントロールを学んでおり、修行によって邪視を抑え込むことができるようになっただけではなく、氣を練ってそれを撃ち出す事ができる「掌波」が打てるようになり、この能力を応用し相手のエネルギーを吸収する敵には逆に氣を練って過剰に送り込ませ自爆させるという荒業まで習得。さらには、手に氣を集めて耳に当てることでカシマレイコによる騒音を防止したり、負傷した箇所に手を当てることで痛みをやわらげたりと戦闘以外にも役立つ利用法まで会得している。
戦闘経験の少なさと怪異に対する知識不足という弱点はあるが、ジジはその一度の経験だけで飛躍的に強くなれる成長速度の速さを持っており、天才的な才能と成長速度でそんな弱点を十分に補っている。
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ここから先は、重大なネタバレを含んでいます。 ここから下は自己の責任で突っ走ってください。 |
その後、共存生活を経たことでジジと邪視がお互いの意思によって交代できるようになっており、さらに煙々羅との戦いでは二人が融合した姿に変化する。
ただし、実際には融合しているわけではなく、電球が高速で点滅することでずっと光っているように見えるのと同じように、二人が超高速で交代することで相手からは融合しているように見えるといったものだった。
これにより、それぞれの形態でしか使用できない技や特性を同時に発揮できるようになる。ただし、融合ではなくあくまで高速での入れ替わりのため、邪銃の威力はジジ単体のときよりも弱くなっている。とはいえ、規格外のパワーを持つ邪視と天才であるジジが力を合わせればそれだけで作中でもトップクラスの戦闘力を有していると言える。
ちなみにこの技を会得したきっかけは、桃太郎電鉄を二人で楽しむためという何とも微笑ましいものだった。
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最終更新:2025/12/10(水) 02:00
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