再生怪人とは、リサイクルの1種である。
ヒーロー達に敗れた怪人達が、悪の力(復活の儀式、魔法、再生手術など)で復活を果たした状態。
仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズなどの特撮作品で数多く見かける描写・設定であり、ウルトラマンシリーズや各種ロボットアニメの場合は敵怪獣や敵ロボットが再生怪人扱いで再登場した事もあった。
基本的には過去のエピソードでヒーロー達に倒された敵キャラたちを指して用いられるが、「仮面ライダー剣」のアンデッドや「仮面ライダーOOO」のグリードのように、太古の時代に封印された(または、滅ぼされた)存在が現代の時代で蘇った、という事例についても広義的には「再生怪人」として当てはまると思われる。或いは過去のシリーズに登場した怪人達を死後の世界から召喚してきた、という事例も該当するだろう。(ゴルゴムが召喚した「亡霊怪人」等)
または「仮面ライダーウィザード」に登場する敵怪人・フェニックスのように自己再生能力で文字通り再生を果たした場合もあるが、こちらは上記のケースと比較すると事例は少ないだろうか。
戦闘能力も、基本的には初登場時のオリジナルよりも劣る事が多く、よくてオリジナルそのまま、といったところ。
基本的に怪人達はやられると爆発四散するため残骸も残らず、そのため復活させるのに手間や必要な資材が諸々要るという事なのか最初にヒーローと対決した頃よりも弱くなっている傾向にある。事実「仮面ライダー」作中でもショッカーが復活させた怪人達は戦闘員同然まで弱まった結果、仮面ライダー達に難なく返り討ちにされる描写も見られたため、視聴者達にも「再生怪人=弱体化した敵」のイメージが定着していくようになる。もっともこちらの場合、戦闘員のように大量生産する事でヒーロー達を数で圧倒する、という新たな脅威を見せる事もあるが。
或いは逆に「仮面ライダーX」のアポロガイストのように生前よりもさらに強化した状態で復活させることもあるが、こちらについては優秀な科学者や強力なアイテム(強化手術のための施設等)が必要不可欠である場合が多いため、上述した「再生怪人」と較べるとあまり数多くは見られない。
またケースによっては、復活を果たした怪人・敵の幹部ほかボスキャラ達が複数で合体を果たして新たな怪人となり、かつてない程の強敵としてヒーロー達の前に立ちふさがるという事例もある(ウルトラシリーズに登場する「暴君怪獣タイラント」など)。後述する、ゲーム作品に関しても見られるケースではあるが。 (参照→合体四天王)
アクションゲームやRPGの場合に関しても、過去のステージで倒してきたボスキャラがストーリー終盤、若しくは最終ステージで再度登場する演出が見られる。過去にボスとして登場した敵がフロアの要所で中ボスとして登場したり大ボスの前座として出てきたり、はたまた上記の「再生怪人軍団」に近い存在としてザコ敵扱いで出てくる場合すらある。
強さもまた、基本的には初登場時そのままのステータスで登場するため充分に強くなったプレイヤーキャラクター、または腕前が上達したプレイヤーにかませ犬同然に一蹴されると同時に、プレイヤーには「昔は苦戦したのに、今はここまで強くなったんだなぁ」と成長を実感させる。RPGの場合は、HPほか一部のステータスが調整されて再登場することもあるが。
アクションゲームの場合はボス戦闘がゲームの醍醐味というタイトルも多いため、「ボス戦」や「敵との戦闘」のみをひたすら楽しむモードがゲーム本編とは別にミニゲームやおまけモード扱いで用意されていたり、RPGの場合も演出以外にも寄り道・おまけ要素として再生ボスが登場することもある。後者に関して例を挙げると、「シャドウハーツ」シリーズでは「過去に倒したボスやザコ敵達を、特定の条件を課せられた状態(常時毒状態で戦う、魔法のみで撃破する、50コンボ以上決めて倒す、etc...)で勝利する」事でレアアイテムをゲットできる『ピットファイト』というイベントがある。
特撮作品、特に半年以上にわたり長期的に放送される作品の場合、放送終盤において再生怪人が登場する事が多い。なぜ登場するのかといえば、怪人の着ぐるみを新たに作る予算が少なくなってきているという大人の事情があるからだ。そのため「かつて○○を苦しめた怪人が甦った」という設定で再生怪人が登場する。
他にも「着ぐるみの一部を他の着ぐるみと取り替える」「着ぐるみの色を換える」「別の作品から着ぐるみを持ってきて襟巻をつける」などで設定上新たな怪人が登場することがあるが、これもスタッフ側から見れば再生怪人と言えるだろう。例として「仮面ライダー電王」の敵怪人イマジンは着ぐるみのリペイントによる再生怪人の生産が多く、中には「トータスイマジン(ウサギ)→ラビットイマジン→パンダラビットイマジン→ピンクラビットイマジン」と3回もリペイントされた着ぐるみも存在する。
近年シリーズのヒーローが集合するという映画作品が多く作られているが、ヒーローがたくさん集まるとなると敵もたくさん集まるものであり、そこに集まった敵怪人(幹部級・原作で強敵だった怪人が多い)たちもかつて倒された怪人という意味で再生怪人と呼ばれることもある。
掲示板
53 ななしのよっしん
2023/10/21(土) 03:59:37 ID: KEe0UePAYz
ゾイドの復活デススティンガーは瞬殺されたけど、劣化理由がもっともらしいおかげで新キャラの格上げに役立ちつつ全盛期と戦った奴らの格も落とさない名調整だったな。
フルパワーのデススティンガーは「強すぎて味方にも被害が及ぶ」からあえて弱く生き返った設定。
結果倒されて新キャラの強さアピールに貢献。
劣化版だったので全盛期のこいつや、こいつと戦った奴らも新型に負けるとは限らないと期待させる余地を残している。
(本気同士の直接対決がないため、最新鋭のライガーゼロと本気デススティンガーや死闘を繰り広げたブレードライガーやジェノブレイカーではどちらが強いのかよく議論になる)
54 ななしのよっしん
2024/04/28(日) 17:39:20 ID: i/+20aBYaW
単純な強さはそのままのでもゾンビ状態のアホになって能力使いこなせるほどの知能は無いからやっぱり生前と比べると弱い場合もあるしな。
とりあえず敵味方の区別はついて最低限自分の武器は使える程度の知能しか無い場合も多いし。
55 ななしのよっしん
2024/11/16(土) 02:06:41 ID: Ev7JFjSWIY
ショッカーの再生怪人はジュニアショッカーに教練する場面があるから、実力以外の面を見てそう(喋れないはずのサラセニア人間から目を背け)
でも、ショッカーの怪人は爆発したり、溶けたりして死ぬのに復活したときは五体満足だから爆発四散したわけではなくて、体の一部が爆発したとも考えてしまう。
一度本郷猛も倒された時に爆発してた記憶がある
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最終更新:2025/04/28(月) 17:00
最終更新:2025/04/28(月) 16:00
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