冥府への道とは、Shadowverseに登場するカードである。
カード名 | 冥府への道 |
クラス | ニュートラル |
コスト | 4 |
効果 | 自分のターン終了時、自分の墓場が30枚以上なら、 相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに6ダメージ。 |
Shadowverseのデッキの総カード枚数である40枚の3/4に当たる30枚が墓地にあると、相手リーダー・フォロワーに大ダメージが入るアミュレット。相手は発動している側の墓地のカードの数を直接減らすことができないので、止めるためにはこのアミュレットを破壊するしかない。
絶大な手間と引き換えに場のフォロワーの数で負けていても勝ち目がある、実質的な特殊勝利カードといえる。
6ダメージを耐えきれるフォロワーを大量展開できるような状態でない限り、決まれば相手の場はターンが帰ってくるたびに更地になる。この状態で相手がリーダー体力を減らそうとしたら、疾走を持つフォロワーを使い捨てるか、フォロワー以外の方法でダメージを与えるしかない。
またコストも4と軽めなので、事前に墓地を貯め続けて発動できる体制が整ったら2枚同時出しする事もできる。これには先出しするとアミュレットを破壊出来るカードの餌食になるということを防ぐ意味もある。もちろん2枚並べられたら最大ライフが20しかないShadowverseにおいて12ダメージは致命傷以外の何物でもない。
しかし普通にやる場合、墓場30枚以上という条件はまず満たす前に勝敗が決する。「スマートフォンで遊べるデジタルカードゲーム」というコンセプトのことを考えれば、空いた時間で遊べる携帯端末で長期戦が当たり前のようなゲームデザインでゲームを作ることはないからである。
墓場30枚をいかに稼ぐかについては、3つのアプローチがある。
1で挙げたフェアリー生成カードで手札を蓄えて、新たなる運命で墓地送りにする方法がとられる。
リリース直後のトップデッキとして冥府エルフが君臨していたのだが、その背景に2コストで使え3プレイしていたらターン終了時にカードが1枚引けるアミュレット「収穫祭」や、とりあえず一時的にお互いのフォロワーを手札に戻して片づけられる5コストスペル「根源への回帰」の存在が大きかった。高い勝率をたたき出したこともありこの2枚は2コストずつ引き上げられて軽快な動きができなくなった。修正前収穫祭互換カードとして第2弾『ダークネス・エボルヴ』で2コストスペル「翅の輝き」が追加され、1回こっきりの低コストドローカードとして使えるようになった。
冥府エルフの強さは冥府成立だけでなく、直前のプレイ枚数で攻撃力が上がるフォロワー「リノセウス」の存在も大きい。エルフには自分のフォロワーを手札に戻して手札から出すと発動できるファンファーレを繰り返し使えるようにするカードが用意されているが、リノセウスの攻撃力アップを複数回使い、中途半端に削った体力をいきなり大量ダメージで奪い去って勝利するという方法に変えることもできた。
後にリノセウス1本に絞って勝利を目指すOTKエルフが成立したこともあり、リーダーであるアリサのことを「羽虫を墓地に投げ捨てる冥府の女王」「ゴキブリを出し入れする女」など散々な表現で表された。
2のフォロワーの展開で墓地を貯めることとなるが、コスト相応のフォロワー展開でそれほど墓地が溜まるわけでもなく、ドロー・回復などの長期戦に向いたカードもなく根本的に冥府成立を狙うのは難しいクラスだった。
それどころか冥府成立を狙う以外の理由でデッキを掘り進める理由が誕生した。『起源の光、終焉の闇』で登場した「スパルタクス」はデッキの底のある引くと負けの死神のカードを引くと勝ちになる天使のカードに変える効果を持つ。特殊勝利狙いならこちらの方がよっぽど楽だったため、もはや冥府をする必要がなくなってしまった。
2のフォロワー展開で冥府成立を狙っていくのだが、それに加えて秘術ウィッチで使われる土の秘術発動のために必要な土の印を能動的に墓地に送ることで、効率よく貯めることができた。当初秘術ウィッチがフィニッシャー不在の防御的なカード群が多かったため、冥府への道やサタンがフィニッシャーとして用いられることが多かった。
土の秘術関係では守護を持つフォロワー「カーディアンゴーレム」を出すものが多くいるため、リーダーへの攻撃を防ぐ盾、墓地肥やしの面でも相性が良かった。
1の手札を増やす方法をとる。一時期手札を捨てることで強力な効果を発動させるディスカードドラゴンというデッキタイプがあり、その補助アミュレット「竜巫女の儀式」で捨てた分だけ引けるというカードが用意された。このアミュレットがある状態で新たなる運命で4枚カードを捨てれば、新たなる運命で4枚引いてさらに竜巫女の儀式で4枚引ける。これを繰り返して墓地30枚以上を目指せばよい。
ただし、エルフと違って、フェアリーのようなトークンカードを手札に加えるカードがほとんどないため、デッキの残りに余裕がある状態で30枚以上とはいかず、引きすぎてデッキ切れで自滅するというパターンに陥りやすかった。
3の墓地を増やす効果で冥府成立を目指す。第1弾の時点でネクロマンス20でファンファーレで+10/+10されるフォロワー「デスタイラント」がいることから、多少ダメージを削ってデスタイラントで仕留めに行くこともできた。
ネクロマンサーの墓地の使い先ではその後、展開・盤面づくり・処理を1枚で行える魔将軍・ヘクターが現れたこともあり、わざわざ手間のかかる冥府狙いをするプレイヤー自体が減ることとなるが、墓地の活用はネクロマンサーの基本戦略ということもあってか、その後のローテーションフォーマットでも冥府ネクロが組めるようなカードが用意されている。
2のフォロワー展開で進めることとなるが、ロイヤル同様冥府はやりづらいクラスである。ドローは豊富だが、ドラゴンほど派手に引けるわけではなく、ヴァンパイアのドローカードは体力を消費していくものも多く、冥府発動までの長期戦に向いているとは言いづらい。
ウィッチ同様の2だが、アミュレットによるフォロワー展開がラストワード扱いなので墓地が溜まるというタイプとなる。フォロワーが出るアミュレットは様々いるのだが、半永久的に墓地を稼げるアミュレットがある。アミュレット「詠唱:夢想の白兎」から出てくるフォロワー「ドリームラビット」がラストワードで詠唱:夢想の白兎を場に出すので、無限ループが成立すれば、墓地30枚以上が成立できる……が3ターン経てば出てくるカウントダウン3では遅すぎる。
幸い、カウントダウンのついたアミュレットをすぐに破壊できるフォロワー「狂信の偶像」「邪教の権化」がいる。普通のデッキでは使いどころがないフォロワーだが、どんどんフォロワーを出すアミュレットを出して効果発動で即時展開して相手に押し付けていくことで、処理できなかったら相手フォロワー・リーダーを狙って攻撃させて時間稼ぎを図る策で冥府成立を狙うことができる。ビショップは防御面に優れたリーダーなので、長期戦も問題なくこなせる。
なお、特殊勝利デッキを使いたいというなら封じられし緋天使があるので、無理に冥府デッキを使う必要はない。
2のフォロワー展開で冥府を目指すというというよりも、サブプランで冥府を入れたアーティファクトネメシスが実態である。実装時点で冥府への道はローテーションからなくなっている他、「デウスエクスマキナ」や突進の付与もある「加速装置」でアーティファクトフォロワーを出すたびにPPが回復していくことを利用して展開で圧倒していくのが基本になっているからである。
それではなぜ投入する必要があるかといえば、突進を持つアーティファクトフォロワーだけでは突破できない強力な守護フォロワーがいるからである。特に突進・疾走が付いたフォロワーの攻撃力を2下げる「沈黙の信者」、攻撃されるたびに+0/+2される「大鎧のミノタウロス」はどれだけアーティファクトフォロワーを揃えても突破が困難。投げつけたフォロワーで墓地が溜まるだけになりがち……、そう、墓地が溜まるので冥府発動に繋がるのである。
カードが増えた現在、冥府への道が使えるアンリミテッドでは冥府成立ができるまでに勝負がついてしまって全く使い物にならなくなっている。
現状アンリミテッドで流行しているデッキは新たなリノセウス「豪風のリノセウス」による新OTKエルフ、次元の魔女・ドロシーが抜けたドロシー(!?)ウィッチ、ローテーションで猛威を振るった自然ビショップのアンリミテッド版の黄金都市ビショップなどが流行している。デッキの回りが良ければ、6,7ターン目には終わってしまう。冥府のための墓地肥やしなどしている暇はないのである。
このような環境のため、今後の活躍はローテーションでネクロマンサーに与えられた冥府への道互換カードに託されることとなる。
カード名 | 最果ての骸 |
クラス | ネクロマンサー |
コスト 攻撃力/体力 | 7 進化前:6/5 進化後:8/7 |
効果 | 自分のターン終了時、自分の墓場が30枚以上なら、相手のリーダーと 相手のフォロワーすべてに6ダメージ。 ファンファーレ スケルトン10枚を手札に加える。 |
『起源の光、終焉の闇』で登場した「冥府への道」を内蔵したネクロマンサーフォロワー。手札に大量のスケルトンを押し付けてきて最低でも1枚手札上限を超えて墓地に送られてしまう。裏を返せば手札が満載に近い状態でこのフォロワーを出せば大量に墓地を稼ぐことができる。
効果は最果ての骸が出ている間しか発動しない。相手体力が6以下だったり、進化が切れて盤面干渉しづらい場合はあまり気にならない問題だが、相手のフォロワーに攻撃されて倒されると新たに出さないといけなくなる。それに備えて前弾から登場している効果「リアニメイト」で最果ての骸を場に出せるようにデッキ構築をすれば、相手も頭を抱えることになるだろう。この場合直接場に出るため、ファンファーレのスケルトン10枚は手に入らない。
カード名 | 冥界神・ハデス |
クラス | ネクロマンサー |
コスト 攻撃力/体力 | 12 進化前:6/6 進化後:8/8 |
効果 | アクセラレート 6;お互いのフォロワーすべてに3ダメージ。冥府への道1つを出す。 コスト7の、アクセラレートを持たない冥界神・ハデス1枚をデッキに加える。 ---------- ラストワード 冥府への道1つを出す。自分の墓場を+6する。 |
『起源の光、終焉の闇』がローテーションから消え、新たに出てきた『リバース・オブ・グローリー』で「冥府への道」に描かれていた本人がフォロワーとして再登場。引き続き墓地を貯めて毎ターンの大ダメージでの勝利を目指す戦いができるようになった。
このカードはShadowverseのPP上限値を超えるコストを持っており、このまま出すことは基本的にできない。そのためまずアクセラレートでカードを使用して7コストの冥界神・ハデスデッキに埋め、引き直して使用……する必要はない。アクセラレートの時点で冥府への道を置いてくれているので、冥府さえ置いてくれれば後は用済みである。
前の弾では進化に反応して墓地を10増やすアミュレット「ソウル・コア」が登場している他、同じ弾のアディショナルカード「ソウルテイカー・ララ」の「このターンに破壊された自分のカードランダム1枚のコストを0にして手札に加え、場に出した時の自分のターン終了時に破壊する」効果が相性がいい。冥府神・ハデスを葬送で場に出して破壊→ソウルテイカー・ララで回収→場に出し墓地を6(+葬送したハデスでさらに1)稼ぎながら冥府への道を配置するというコンボができる。
掲示板
14 ななしのよっしん
2017/09/29(金) 22:32:21 ID: BKsxgGsfCK
並び立つ墓っていうアミュレット使ってる人いる? 新たなる運命未使用で8ターンで冥府発動できたんだけど……
15 ななしのよっしん
2018/07/05(木) 13:58:49 ID: lH/4whi/fT
最果ての骸の追加に伴って墓地肥やしカードが増えたものの
結果としてアンリミではこれ幸いとばかりに最果てではなく冥府が採用される皮肉
だからこういう害悪ニュートラルはナーフしとけって言われてたのに言わんこっちゃないわ
16 ななしのよっしん
2020/07/20(月) 01:04:44 ID: QasboB35cm
何回アンリミで暴れれば気がすむんですかね
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 14:00
最終更新:2024/04/24(水) 14:00
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