『冬の花』とは、ロックバンド「エレファントカシマシ」のヴォーカル「宮本浩次」(みやもとひろじ)のソロ楽曲である。
同姓同名のシンガー「宮本浩次」(みやもとこうじ)の楽曲ではないため混同に注意。
同名タイトルの作品は他にも多数存在している。それらについては「冬の花」の記事を参照されたい。
宮本浩次のソロデビュー作品として扱われることもある。しかし宮本浩次は東京放送児童合唱団に所属していた小学生の頃に『はじめての僕デス』『あ・い・う・え・お・ん・ど』というレコードを出しているので、「エレファントカシマシとしてデビューした後の、改めてのソロ作品としては最初」という但し書きは付く。
2019年1月22日放映開始のテレビドラマ『後妻業』の主題歌だった。楽曲が先にあってドラマの主題歌として採用されたわけではなく、このドラマの主題歌として依頼を受けて宮本浩次が制作した楽曲である。制作にあたってドラマの脚本やキーワードなどの提供を受けるなど、ドラマの制作者側との綿密なやり取りの上で制作されたという。宮本浩次は「ドラマにぴったり合うように木村佳乃さん扮する小夜子を思い浮かべました。」[1]とも語っており、同ドラマの主人公「武内小夜子」をイメージした楽曲であるようだ。
2019年2月12日に配信限定シングルとしてリリースされ、同日YouTubeにてミュージックビデオも公開された。また、2020年3月4日発売のアルバム『宮本、独歩。』に収録されている。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/miyamoto_hiroji/status/1095236652140683264
プロデューサーは小林武史。ミュージックビデオの監督は児玉裕一。
宮本浩次オフィシャルサイト内、本楽曲のクレジット記載箇所[2]より引用。
![]() |
冬の花 (槌音ずも for FlMML) |
![]() |
冬の花 (full) |
中華人民共和国の動画サイトであるビリビリ動画(bilibili)にも本楽曲に関する動画が多数投稿されている。中国でも人気があるようだ。
なお、なぜか中国での『東方Project』の同人イベントで参加者が合唱している動画も確認できた。しかも以下2つ以外にも複数。なんでだよ。
「この歌の「美しすぎる過去は蜃気楼」という歌詞で東方Project第13.5作「東方心綺楼」が、また「ひとり歩く摩天楼」という歌詞で東方Projectの楽曲「感情の摩天楼」が、さらに「鮮やかに咲くよ」という歌詞で東方Projectのキャラクター「十六夜咲夜」が思い起こされるために、東方Projectファンがこの歌を好むのではないだろうか」
……などと推測している中国人もいた。納得できるような納得できないような……?
本楽曲『冬の花』に関するインターネット上での感想やコメントなどを見ていくと、歌詞の中の「泣かないで わたしの恋心 涙は“お前”には 似合わない」という個所について、1976年にリリースされた作詞・作曲:中島みゆき、歌唱:研ナオコの楽曲『あばよ』の歌詞「泣かないで泣かないで私の恋心 あの人はあの人はお前に似合わない」からの影響を感じ取る人も居るようだ。
『冬の花』の歌詞の別の箇所にある「涙を隠した しあわせ芝居」という歌詞にも、1977年にリリースされた作詞・作曲:中島みゆき、歌唱:桜田淳子の楽曲『しあわせ芝居』のタイトルが含まれている。
こういった点から考えると、本楽曲には中島みゆきの楽曲へのオマージュとしての面もあるのかもしれない。
ちなみに宮本浩次は中島みゆきの楽曲のファンであるようで、「宮本が愛した、おんな唄」というキャッチコピーが付された2020年11月18日リリースのカバーアルバム『ROMANCE』には中島みゆきの楽曲『化粧』のカバーが収録されている。
また、このカバーアルバムの初回限定盤にはボーナスCD「宮本浩次弾き語りデモ at 作業場」が付属するが、その収録曲には上記の『あばよ』そのものも収録されている。
『あばよ』の宮本浩次カバーバージョンを『冬の花』と聞き比べてみたい方は、この初回限定盤『ROMANCE』を購入してみるのもいいかもしれない。この『ROMANCE』のAmazonカスタマーレビューでの評価点は「1,961件の評価の平均が星5つ満点中4.6」となっており(2021年12月11日現在時点。通常盤と限定盤共通の点数)、CD全体としても評価がかなり高いものであるようだし(→全てのレビューへのリンク、→限定盤を強く勧めるレビューへのリンク
)。
さらに余談だが、「恋心」に「泣かないで」と呼びかける歌詞の楽曲は他にもいくつもある。『気分はロックン・ロール』(ALFEE、1981年)、『木枯らしに抱かれて』(小泉今日子、1986年、作詞・作曲:高見沢俊彦)、『KASHIWA マイ・ラブ 〜ユーミンを聞きながら〜』(爆風スランプ、1989年)、『クローバー』(cune、2002年)、『鳥になって』(多田葵、2005年、テレビアニメ『創聖のアクエリオン』挿入歌、作詞:岩里祐穂、作曲:菅野よう子)『こだま』(中村中、2009年)、『恋心』(渡辺美里、2011年)など。
いずれの楽曲も『あばよ』よりも後に発表されているようであり、これらも『あばよ』からの影響を受けていた可能性はある。またこれらの中でも『木枯らしに抱かれて』は音楽番組チャートで週間1位を獲得したりNHK紅白歌合戦(第38回)で歌唱されるなどした有名曲でもあり、『あばよ』から直接ではなくこちらの方から(あるいは双方から)影響を受けた後発楽曲もあるかもしれない。実はこの『冬の花』も、「泣かないで」の部分のメロディーだけならば『あばよ』よりも『木枯らしに抱かれて』の方が近いかもしれない。
掲示板
提供: ロリ兄
提供: 666匹のブラックキャット
提供: 試製ガーリバス
提供: アニメ(ニワカ)オタク
提供: スノウ
急上昇ワード改
最終更新:2025/04/02(水) 02:00
最終更新:2025/04/02(水) 02:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。