ハツネミク
初音ミク(はつね みく)は、クリプトン・フューチャー・メディアから発売された音声合成ソフトウェア、およびキャラクターとしての名称。
クリプトン社が開発したバーチャルシンガー。青緑の髪色と大きなツインテールが特徴。
同社のピアプロキャラクターズの中でも高い知名度を持ち、「電子の歌姫」の二つ名でも知られる。
第一弾はヤマハのVOCALOID2エンジンを使用した「キャラクター・ボーカル・シリーズ01」として発売され、爆発的ヒットを記録。
ネット発の一大ムーブメント「初音ミク現象」を起こし、アマチュアやプロ、企業、地域を「創作の連鎖」に巻き込み、音楽シーンに「ボカロ」というジャンルを打ち立てた。
ミクの登場は時代のターニングポイントとなり、音楽シーンや文化、音楽への見方にも大きな変化を及ぼしたと言われる。その重要性は複数の教科書に掲載されるほど。
ニコニコ動画で元気にネギを振り回していた子は、今や新たな文化の象徴的存在/現代ネット文化のキーパーソンになったのである。
ピアプロキャラクターズでも特に人気と知名度が高いため、イベント・ゲームはミクが中心となって展開されるケースが多い(メディアミックスについては後述)。
マジカルミライ、ProjectDIVA、SNOW MIKU(雪ミク)、初音ミクGTプロジェクト(レーシングミク)、初音ミクシンフォニー、プロジェクトセカイなどのミクをアイコンとした商業企画が至るところで盛況を見せている。
2021年には海外メディアによりミク初のオリジナルアニメ/漫画のシリーズが展開予定であることが報じられており、今後も目が離せない。
初音ミクはUGC=ユーザー生成コンテンツとそれによって形作られるCGM=消費者生成メディアによって成立している。ミク界隈では、その作品を元ネタにして様々なクリエイターが二次創作、三次創作、四次創作と表現を重ねる「n次創作」の現象が起こった。クリプトン社はこれを「創作の連鎖」と呼んでおり、初音ミク現象の原動力となった。
年齢 | 16歳 | 得意ジャンル | アイドルポップス/ダンス系ポップス |
---|---|---|---|
身長 | 158cm | 得意な曲のテンポ | 70~150BPM |
体重 | 42kg | 得意な音域 | A3~E5 |
ソフトウェアについてはVOCALOID、初音ミクNTの記事を参照。
公式設定以外のミクの楽曲・イラストはニコニコ動画やピアプロなどのCGM型プラットフォームで発表されたもので、それらをクリプトン公式などの商業企画が汲み取るというのがピアプロキャラクターズ界隈での様式となっている。
ミクを代表するアイテム「ネギ」も元はCGM発の設定(ネギ、Ievan Polkkaを参照)。
公式には年齢、身長、体重と得意な音域及び音楽ジャンル程度の情報しか発表されていない。容姿に関しても、パッケージイラストの他に歌っている姿を表したイラストと「はちゅねミク」とは別の方向で描かれたデフォルメイラストの計3点のみが公式とされる。
「プロジェクトセカイ」の様なクリプトンが関わるケースでも「あくまでその作品における設定」という形になっており、ユーザーの投稿作品とクリエイティビティが尊重されている。
パッケージの公式絵等で分かる通りどちらかと言うとやや貧乳気味。キャラクターデザインを担当したKEI曰く、大きなツインテールはバーチャルな存在なら大丈夫だろうと思ってデザインしたとの事。胸があまり無いだけでかなりのモデル体型。
基本的にはクリプトン社が主催・開発・運営・監修・協賛などの形で関係する企画。
短期または単発の企画。むしろこちらの方が多く、wikipediaではミクのメディアミックス甩ページの大半を占めている。
ミクたちピアプロキャラクターズには楽曲動画やリアルイベントのために設定された衣装・姿形が存在する。CGMによって成り立つミクは、それらを他のクリプトン関連企画に輸入することが多々ある。
モジュールは先述したゲーム「初音ミク -Project DIVA-」シリーズの概念。簡単に言えば基幹となるキャラとその衣装・亜種・派生キャラの3Dモデルの事で、これらを自由にコンバートできる。DIVAの3Dモデルはセガが関わった3DCGライブにも流用されている。
既存のMVデザインの他にもクリプトンが運営するCGM型サイト「ピアプロ」で公募したデザインを取り入れている。
一方、同じ「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」のゲーム「プロジェクトミライ」には「コスチューム」と言う概念もある。衣装デザインの切り替えという観点で同じ概念と言える。
初音ミク(クリプトン社)×セガのコラボレーション。ゲームやグッズ、3DCGライブイベントの技術協力・制作など長期に亘って展開されており、グッドスマイルカンパニーと共に初音ミクのシーン形成で重要な役割を果たした。
2007年9月に発案。セガからクリプトン社に打診し、2008年5月に正式なプロジェクトが発足。第一弾のリズムゲーム「初音ミク -Project Diva-」制作開始を皮切りに、ミク(ピアプロキャラクターズ)を主体とした様々な展開に関わっている。
近年ではクリプトン社自体がライブを積極的に手掛けたり(クリプトンの社長とライブ担当Pが雷音株式会社を立ち上げる程)、セガの組織再編、DIVAシリーズの開発が不透明である件からも疎遠になる事が心配されていたが、プロジェクトセカイが大ヒットしたため再びミクシーンとの繋がりを強めている。
余談だが、セガは2021年12月にクリプトン本社の近くにセガ札幌スタジオを設立している。
初音ミクはボカロ・音声合成ソフトブームの立役者だが、初のVOCALOIDというわけではなくそれまでにも数体のVOCALOIDが発売されていた。
2003年にヤマハが初代VOCALOIDを発表。2004年にイギリスのZero-G社が初のVOCALOID「LOLA」と「LEON」を発売した。Zero-G社はクリプトン社と交友があり(クリプトンの伊藤社長いわく友達)、クリプトン側がVOCALOID技術を紹介して開発を持ちかけたとされている。
同年11月にクリプトン初のVOCALOID「MEIKO」をリリース。当時の成功基準の3倍もの本数を売り上げた。その後に男性音源の「KAITO」を発売するも、当時(※)はMEIKOの半分にも満たない本数に終わった。売上の低迷・開発の縮小により、VOCALOIDが断絶する可能性もあったという。
※その後、ミクの成功を受け新商品が発売。今となってはむしろ大成功である。
ヤマハとクリプトンの協議の末、クリプトン側が提案した「架空の少女(バーチャルアイドル)に歌わせる」というコンセプトのもと新プロジェクトが始動。後に「キャラクター・ボーカル・シリーズ」と銘打たれたこの商品企画は、これまでシンガーを起用していた中で「声優」を起用することを前提に進められた。そこで選ばれたのが『アーツビジョン』所属の藤田咲であった。
藤田が選ばれた理由は「地声がロリータボイスっぽい」「あまり演技をしていない(声を作っていない)」「藤田の声とボカロエンジンの相性が良かった」という事が大きな理由に挙がる。ミクの開発者の佐々木(wat)は「チャーミングでポップでキュートなボーカロイド」になると確信していた。
2007年6月にクリプトンのブログで「ミク」というコードネームとKEI氏のイラストが公開。発売前の時点で反響があり、予約が殺到した。
2007年8月31日、「初音ミク(V2)」が発売。発売直後から大ヒットを記録し、あまりの人気に欠品状態が続き、Amazon予約で当日に届かないことでも話題となった。
この時期に、後のワンカップPがMEIKOを使って投稿した「初音ミクが来ないのでスネています」という動画などでさらに注目を集め、話題が話題を呼び、従来のボカロを大きく上回る売り上げを叩き出した。
初音ミクブームの要因、そしてクリプトンのある札幌市と並ぶ「ミクの故郷の一つ」とも言えるのがニコニコ動画(以下、ニコ動)である。
ニコ動ではミクを使用したカバー曲が次々とアップされ、しばらく後には投稿者自ら作曲したオリジナル曲が人気を得るようになっていく。オリジナル曲は当初、歌詞が「初音ミク」そのものを題材にしたものが多かったが、 やがてラブソング等、ミクの持つ独特のイメージに縛られない歌が脚光を浴びるようになっていった(メルトショック)。
ニコ動の中で「初音ミク」という無機質なデータが様々な投稿者達の手によって色々な要素を肉付けされ、 設定でしかなかったイラストがニコ動ユーザーによって形作られていった。本当の意味で、インターネットによって作られたバーチャルアイドル誕生である。
そして彼女はDTM、VOCALOIDの代名詞と言えるべき存在に成長し、今もなおとどまる所を知らない。
2008年8月31日、初音ミクの代表作の一つ『みくみくにしてあげる♪【してやんよ】』が15:09(3時9分=ミク)に500万再生を突破した。 因みにこの日は初音ミクの発売1周年の日でもある。
2009年7月2日にはセガから初音ミクを題材とした音楽ゲーム『初音ミク -Project DIVA-』がPSPで発売された[3]。このシリーズ及びSEGAとの協力体制は、ピアプロキャラクターズを取り巻く創作に大きな影響を及ぼす事となった。
2009年7月2日同日に、上記の『初音ミク -Project DIVA-』のPSPで発売を記念してPlayStation®Homeで初音ミクのファーストヴァーチャルライブが行われた。
2007年10月17日頃から、GoogleやYahooのイメージ検索で、初音ミク関連の画像が一切表示されないという事象が確認された。
MSNのイメージ検索では、問題なく表示できていた。
Yahooでは10月21日頃から、Googleでは10月23日頃から検索にHITするようになり始めた。
この騒動の原因は未だ定かではないが、Yahoo、Googleは共に、意図的削除はなかったと表明している。
技術的な問題に関する説(新規イメージが検索可能になるまでに2ヵ月半ほどのタイムラグがあるなど)がいくつか報告されてはいるが、真偽は定かではない。
初音ミク | はちゅねミク(初音ミクの公認デフォルメキャラっぽい) |
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ねんどろいど 初音ミク | グッドスマイルカンパニー 初音ミク |
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その他は「VOCALOID関連商品の一覧」を参照。
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掲示板
5742ななしのよっしん
2022/12/08(木) 21:57:27 ID: plQcvbNNZL
5743ななしのよっしん
2023/01/17(火) 22:36:36 ID: RFjp+vxga2
両社わざわざ否定してたよね
やりたい方向が違ったたけだよ
まぁ読まない人がいるのは仕方ないね
5744ななしのよっしん
2023/01/18(水) 02:33:14 ID: plQcvbNNZL
>>5743
マジミラ2019企画展ステージでのwatさんの発言ね
正直V6の方向性との違いがさっぱりわからんし出戻りで良い気がするんだけど、少なくともV6で出した某社は駄目だと思ってるみたいね
村上:じゃあ、ここでVOCALOIDを捨てて他社に行っていいのか…と。
他社に行った後にやっぱりまたVOCALOIDに戻ります…ということはできないと思うので、簡単には踏み切れなかった…というのが正直なところです。
やはり長い歴史があるので、VOCALOIDは大切にしたいし、安易に他には行きにくい。だからこそ、何度も何度も状況を聞き続けていたのです。
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最終更新:2023/02/05(日) 04:00
最終更新:2023/02/05(日) 04:00
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