削板軍覇 (そぎいたぐんは)とは、ライトノベル『とある魔術の禁書目録』および『とある科学の超電磁砲』に登場する、学園都市第七位の超能力者(?)である。
見た目は白い学ランに鉢巻、旭日旗Tシャツ着用と、いわゆる番長のようにも見える少年。
その性格は、一言でいえば熱血漢。二言でいえば熱血バカ。愛と正義と根性の戦隊ヒーロー的好青年で、「弱きを助け強きを挫く」を地で行く。相手が自分より強いと解っていても立ち向かう、勇気とド根性の持ち主。
真っ当に挑んでくる相手にはレベルの関係なく全力で迎え撃ち、相手を称える。根性をみせたなら「男」として認める。心意気があれば例え相手が女子中学生でも「男」として賞賛する。……あれ?
完膚なきまで敗北しても希望を失わず、それを糧に再び立ち上がり、更に前を向いて進むのが削板軍覇という漢である。
彼の作中での役割はオッレルスと共に最強キャラの一角で、中でも「バトルにおいて反則級」の強さを持つキャラクターに設定されている [1]。
キャラデザインのコンセプトは「昭和の(間違った)番長」とのこと。
レベル5の一人でありながら能力については一切不明(あまりに繊細かつ複雑なため、研究者が手を出すこともできなかった)。どういう原理で何が起こっているのか、本人含めまったくわからないので、そもそも「レベル5とか以前に本当に超能力者なのか」すら謎である特殊能力者。
彼は■■と同じ天然の能力者「世界に50人だけ存在する」『原石』の一人で、中でも「最高の原石」と目されており、学園都市首脳陣「統括理事会」内でもその力の解明を注視されている。原石とは簡単に言えば「学園都市の調整を受けていない”天然の能力者”」である。詳しくは原石(とある魔術の禁書目録)を参照。
削板本人も、自分でそれなりに解釈を付けて自身の力を説明しようとするのだが、能力研究の専攻学生レベルの知識で一蹴されてしまう程見当違いになっている。単純な見た目だと「念動力」の性質に近いようなのだが、それだけでは解明出来ない現象が多い。
彼と戦ったオッレルスによれば、『説明のできない力』(魔神の力)を無自覚に振るっているとの事。これはオッレルスの「北欧王座」と同種の現象を起こしているらしく、もし軍覇が自らの力を完全に自覚し制御しえた場合、「魔神未満」であるオッレルスすら超えられたかも知れないと作中で示唆されている。
つまり超能力よりも魔術に近い(それも魔神に近いレベルの)事象を自然体で起こしているらしく、聖人であるシルビアによれば、普通の魔力でそれが出来るものは「正真正銘の怪物」であるという。[2]。
ただしこの辺り、彼は魔術師でもなければ(生命力を魔力に変換する技術を持たない)、超能力者かもあやふやな(AIM拡散力場が正確に観測出来ない)存在の為、彼の力の根源は謎のままである。
作者曰く、相当強いはずの彼が7位である理由は、学園都市による「超能力を利用して鍛え上げられた特殊素材」の精製、技術転用を行うには余りに謎が多すぎる為らしい。これは他の超能力者(レベル5)と異なり、科学的な説明がつく現象、目処が備わっていない為である。
『とある科学の超電磁砲』9巻において、ついに上条当麻との邂逅を果たし、共闘する事となる。なお互いの能力の印象は「何だコイツ?」で一致していた。
相変わらずのムチャクチャなパワーと戦闘スタイルの披露には、さすがの上条も驚いていた。その他にも直感に近い形で『別世界の"理解"できぬもの』を認識していたり、それと自らの力を衝突させる事も行なっており、この余波で謎の金属を現出させて(原作旧約終盤においてフィアンマが生み出していた『未知の物質』と思われる)いたりする。
必殺技は、よくわからない力で遠くの敵を攻撃する「すごいパーンチ」(すごパ)。
そのほか……
などレベル5だけあって、多彩で強力かつ非常に応用の効く能力を使う。
また、『偽典・超電磁砲』のトリビュート小説『とある自販機の存在証明』(著:成田良悟)では更に、
と言った、最早人間かも怪しい能力満載である。この『とある自販機の~』は、『新約 とある魔術の禁書目録』において原作への逆輸入が行われており(木原那由他やサイボーグなど)、今後の展開が注目される。なお、偽典では新たな必殺技「超すごいパーンチ」が登場している。
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最終更新:2024/03/19(火) 19:00
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