前夜祭とは (ゼンヤサイとは) [単語記事]

前夜祭とは、

である。

1の概要

翌日に行われる本祭/メインイベントを盛り上げるために、その前日の夜に行われる行事であり、翌日に向けてテンションを上げ、英気を養うのが目的となる。

本番が翌日である以上、前夜祭で全力出すことはお勧めできないが、ついついその場のノリで全力で参加してしまう人もいる。

前夜祭の歴史は深く、弥生時代に卑弥呼が邪馬台国での儀式政治を行っていた際から行われていたとされる説もある。

特別な事柄の前夜に祝い行う催しは、近年では、インターネットで多くみられている。キャラクターの誕生日の前日にファンアートをこぞってアップロードする祭り、リアルイベントの前日に告知番組をネット放送する、ニコニコ動画に代表される例では、「組曲『ニコニコ動画』」といった有名な動画の投稿記念日前日にコメントアートをはじめとするコメントが投稿されることなどがあげられるだろう。

宗教においての前夜祭は、仏教・キリスト教などにある儀式「通夜」がこれにあたる。
不思議なことに両派とも「死者を葬る前日に祭事をあげること」「故人の思い出を語り合う場」という点は通じている。仏教の起源は、釈迦の入滅後、弟子たちが死後7日間、釈迦の説法を夜通しお互い聞き合った故事とされている。そのため、キリスト教の起源とは恐らく全く異なるが、通ずるところが多い儀礼であるといえるだろう。
なお、本来キリスト教では通夜を行わないとの情報のあるサイトもあるが、ウェイクと呼ばれる通夜にあたる儀式がスコットランド地方やアイルランド地方の各一部地域などである。
前夜祭は日本の信者による前夜祭が行われるケースがあり、これは日本が仏教に基づいた文化がなじんでいる影響があると思える。