前田(まえだ、まえた)とは、日本の苗字、地名である。多くは「手前にある田んぼ」を指す。
苗字としては多くが地形から来たものと思われる。日本各地で見られるが、どちらかといえば西日本に多くなっている。福井県、兵庫県、和歌山県、鳥取県、長崎県、熊本県で苗字軒数ベスト10入り。富山県、三重県、大阪府、高知県、佐賀県ではベスト20入り。人口比では鳥取県、実数では兵庫県で最多となっている。青森県を除く東北地方から北関東にかけてでは比較的少ない。
また、沖縄県でも多く見られる。琉球読みは「メーダ」。国頭郡大宜味村・金武町でベスト10入り。
加賀藩主の前田氏が著名。もとは尾張国荒子(現・愛知県名古屋市付近)の土豪であったが、前田利昌以前のことはほとんど不詳である。美濃国の出で菅原氏族というが、信憑性は殆ど無い。ちなみに前田氏家紋の梅鉢紋は菅原氏族に好まれたものである。
前田利家が織田信長に仕えたことから隆盛を誇り、江戸時代には利家の子の前田利長が加賀藩主となった。加賀・能登・越中の3国を領し、総石高120万石近くの大大名となったのである。3代加賀藩主前田利常の時に越中富山藩主、加賀大聖寺藩主と2つの分家を出し、加賀藩の石高は約100万となった。これが名高い"加賀百万石"の由縁である。また、上野七日市藩主前田氏も分家である。
明治維新後は加賀藩主家が侯爵、富山藩主家が伯爵、大聖寺藩主家・七日市藩主家が子爵となった。
戦国武将にはもう一つ前田氏があった。豊臣秀吉に仕えた前田玄以が著名。藤原北家斎藤氏の一族という。美濃国安八郡前田(現・岐阜県安八郡神戸町前田)発祥というが菅原姓前田氏と混同する系譜もあり、こちらも詳しいことはよくわからない。玄以は丹波亀山藩主となるが、後継者の前田茂勝の代で丹波八上藩に転封され、のちに改易となってしまった。
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最終更新:2025/03/25(火) 11:00
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