『剣と魔法と学園モノ。』とは、アクワイアより発売されている、3DダンジョンRPGシリーズである。
愛称は「ととモノ。」 (タイトルから漢字を除去せよ)
開発はゼロディブ。ディレクターは原神敬幸。
可愛らしいキャラクターイラストとは裏腹に、ウィザードリィの系譜を汲む超硬派3DダンジョンRPGシリーズである。
キャラクターデザインはうし(1)、病(2)。3以降は共同作業となっている。(なお、二人は実の兄弟であり、絵柄が似ているのもそのため)
プレイヤーは冒険者学園の生徒となり、迷宮を探検しながら世界の危機に立ち向かうことになる。
基本的なシステムはウィザードリィとほぼ同じだが、キャラクター作成を「入学」、職業を「学科」、施設を「職員室」や「保健室」と呼ぶ等、学園モノっぽい言い換えが随所に見受けられる。
「3」以降は「寝る前の妄想が楽しいゲーム」という路線にシフトしていった。
「Final」にていったんシリーズ終了となったが、「新・剣と魔法と学園モノ。~刻の学園~」が発表された。
こちらはシステムを一新し、3Dフィールド探索型RPGとなっている。
また、ノベライズ版も桜ノ社文庫より刊行されている。現在2巻まで発売中。
登場する種族は10種類。CVは(1/2/3以降)と分けて表記する。3のCVはデフォルトのもの(公式サイトより引用)。
専用学科は「2」以降の登場となる。
「パルタクス学園」が主な舞台となる。
システムは後述の理由も含め、非常にウィザードリィに酷似している。
北米版も発売されているが、(海外版)Best版の発売は諸事情により見送られている。
見た目こそ「可愛らしい萌えウィザードリィ」だが、ライトユーザー向けとはとてもとても言えない作りになっている。
チュートリアルはないに等しい、説明書はスッカスカ、なおかつゲームバランスは伝統的なWizのそれ……という完全な初見殺しである。「キャラメイク」「錬金」「地図」「解錠」……等々、ウィザードリィの「お約束」を知らないと最初のダンジョンですらコケることが出来る。
ダンジョンの作りも不親切極まるもので、特に罠の配置に顕著である。
嫌がらせのように無意味に多数配置されており、さらには「ディープゾーン(浮遊していないと入れない)+アンチスペルゾーン(魔法が使えない、魔法を打ち消す)」という即死コンボも完備(後述の『エクス2』では、「『エクス1』で不評だったので、調整されて消滅した」ものである)。
さらに誤字やバグが非常に多く、それも「発言者の立ち絵と名前が一致しない」「ドワーフ♀のボイスが(入学完了のボイス以外は)ドワーフ♂のものになっている」「たまにフリーズする」等々、「本当にデバッグしたのか?」と疑いたくなるような代物がゴロゴロしている。
極めつけに、かつてPS2で発売された『ウィザードリィ エクス2』からの盗作が発覚。
作りが同じのダンジョン、ほとんど同じ発言、ソースコード転用などなど、つまりガワを変えただけの代物、という事実が詳らかになってしまった。しかも上述のバグ、「ロード時間が長い」「不親切なUI」「世界観がペラッペラ」など、何故か劣化しているという有様。
しかし『エクス2』は現在では入手困難であり、また見た目はライトで可愛らしい作りになっていることから、代用品として受け入れられてしまった節がある。
『エクス2』は根強いファンを持つ名作であるため、本作を嫌う人も少なくない。
元が元だけに、これらの問題点に目をつぶれば遊べないこともないのだが……。
さすがに盗作ゲーのままではいられなかったのか、今作はきちんとオリジナルのゲームになっている。
舞台を「クロスティーニ学園」に移し、ゲームバランスやシステムも一新された。
キャラクターのグラフィックが大幅に増え、種族性別だけではなく、「学科毎の専用のキャラグラフィック」が充てられることになった。その学科も「種族専用学科」を初めとして追加、改変され、「アイドル」というユニークなものまで増えた。
魔法についても回数制からMP制に変わり、クエストの完了やモンスターを倒すなどして増加する「テンションゲージ」などが追加され、ライトユーザーにも触りやすくなる……と思われた。
そしてPRに声優ユニット「スフィア」を起用。
OPテーマ『Dangerous girl』や、初回特典DVDでのアニメなど、そちら方面のファンにもアプローチがかかったわけだが……
やっぱりというかなんというか、悉く裏目に出ている。
「学科専用のキャラグラフィック」と謳われてはいるが、すべての学科に就けるのはヒューマンのみ。
それ以外の種族は学科に縛りがあり、しかも術師系にこそ向いているノームが「魔法使い」になれないという謎の仕様が存在。(ノームがなれる術師系学科は「普通科」「アイドル」「錬金術師」のみ)
「普通」「アイドル」学科には全種族がなれるが、後者はそもそも運用に向かない死にネタ学科である。
イラストが間に合わなかった、というのが通説だが、そもそも
(9学科×10種族+種族専用10学科)×男女2パターン=200パターン を「一人で」
という仕様自体が無茶振りである(2の原画は病氏一人であり、さらにここにNPC50名ほども加わる)。
だったら最初からなれる種族を決めておいた方が……
加えて「学科によって見た目が変わる」ということは、「転科すると見た目が変わってしまう」ということでもある。
今まで冒険してきた仲間がまるっきり別人になって「お前誰だ」となってしまい、愛着という面でも問題があったりする。
NPCの性格付けにも疑問が残り、特に図書委員「オリーブ」への批難が多い。
一例を挙げると
……などなど。
「『2G』でNPCが仲間に出来る」という情報が出た際、
「で、オリーブ様はロスト(キャラ消失)できるのか?」
という文句が飛び出たあたり、お察しください、というものである。
その他、クラスメイトの「コッパ」(度を超したヘタレ)もやり玉に挙げられることがある。
バグも当然のようにゴロゴロしているのだが、特に印象的なのが、
「通路だと思って踏み込んだらいしのなかにいた」
普通にマップ埋めをしていたと思ったら全滅していた。何を言ってるかわからねーと思うが俺にもわからない。(ちなみに攻略本では「トラップ」とされている)
その他の問題点や詳しいことについてはこちら(クソゲーまとめwiki)を参照。
しかしなんといってもグラフィックの愛らしさは本作の魅力であり、キャラ愛だけでこれらの問題点に目をつぶることができるファンも存在する。
そこまでクソゲーかどうかと言われると決してそんな事は無いのではと思える(思い込める)ゲームであると筆者は思う。加筆者もなんだかんだそう思う。調教されてる。
2010年7月15日に、2のアップグレード版である『剣と魔法と学園モノ。2G』が発売された。プラットホームはPS3。
NPCがフルボイス化され、特に主要メンバーを声優グループ『スフィア』が担当することとなった[1]
配役は以下の通り(特典DVDと同じ)
2での不満点をある程度改善しており、
しかし何故か別のところで細かいバグが増えていたりする辺りは……。
2010年10月7日発売。プラットホームはPS3とPSP。
PS3版は一部NPCにCVがあてがわれている程度の違いであり、好みで選ぶと良い。
「寝る前の妄想が楽しいゲーム」という路線変更を行い、キャラメイクの自由度が大幅に上がった。
さらなるゲームバランスの調整、システムのてこ入れなどが行われ、前作からかなりの進化を遂げた。
舞台は「ドラッケン学園」「プリシアナ学院」「タカチホ義塾」の3つ。
3つの学校から好きなものを選び、それぞれ異なるシナリオを楽しむことが出来る
前作に引き続き、PRにスフィアを起用している。
物語の主軸にいるNPCを担当する他、キャラメイクでスフィア4人のボイスを当てることが出来る。
OPテーマ:『かってな成長期』
メインとなる学校が3つあり、開始時にどれに入学するか選ぶことが出来る。
全体的に手直しされており、盗作・焼き直しゲーという印象はだいぶん薄くなった。
バランスや難易度は相変わらず大味で、「序盤がとにかくキツい、後半は作業」と揶揄されるが、レベリングを頑張ることさえ出来ればかなり遊べるようになっている。(緊張感があって面白い、という意見もある)
Wiz系なのに戦闘が冗長になるアニメーション、ヒートアップ(特定タイミングでボタンを押すと火力の上がるスキル)、合体技のコマンド入力、あとバグ、などという疑問点もあるにはあるが、パッチを当てることによっていくらか改善される。
また、アイテムを購入することの出来るDLCも本作より行われた(シナリオを進めれば手に入るアイテムのため、買わなくても全く問題はない)。
問題点や疑問点は多いものの、「普通に遊べる」という評価でまとまっているようだ。
二つ目のダンジョンで詰んだとか言ってワゴンに投げた貧弱一般ゆとり野郎も存在するらしいが……FFとかDQとかポケモンとかとは違うんですよ! こういうゲームだからこれ! 装備買ったりLVあげて再挑戦しとけ!
「3D」は2011年7月7日、「Final」は同年10月13日に発売。
「3D」は裸眼3D表示やスライドパッドによるコマンドショートカット、すれちがい通信による交流などの機能、「Final」は代わりに新規追加制服デザインがあるという違いはあるが、基本的な内容は同一である。
世界観的には上記「3」のものを引き継いでおり、物語としても純粋な続編となっている(「3」のNPCも多数登場する)。またシステムやキャラメイクとしても「3」と共通点が多いが、よりブラッシュアップされている。主な変更点を以下に述べる。
前作までのダンジョン系とは違い、新からはフィールド探索系に重点を重きに置いたものとなった。
これに従いグラフィックも一新され、殆ど3Dとなり主人公キャラを上から拝めるようになっている。システムもある程度変更され、前作までの6PTから3PT(本来は4PTだが1人は3人の転入生のうちの一人。実質プレイヤーが作成できるキャラは3人となる)へと変更されている。
前作との大まかな相違は
PTが減るということは、即ち構成する種族も減ることになる。
プレイヤー自身の妄想力がますます問われるものとなるだろう。
・・・相変わらずバグが報告されている。
が、目立つのは平常運転的ないつものフリーズバグなので、今までの凄まじい修羅場と比べたら可愛いものだ。
なんだかんだいって調教されてるような・・・。
無論セーブさえこまめにとっていれば実害は無いので、グラと相まって初心者も手を出しやすいだろう。
桜ノ社ぶんこより発刊されている。
著:佐山 操 絵:病
「3」「3D/Final」の世界観をベースにしている。
平凡なヒューマンのヴィントを主人公に、幼馴染みのエルフを筆頭とした仲間(の美少女たち)とパーティを組んで、ドラッケン学園の入学試験に挑む、という内容となっている。
ととモノならではの「ユルい」ファンタジーや、病氏の書き下ろしの挿絵をたくさん堪能できる作りになっている、
が、
……ドワーフとフェアリーが一番好きな人はやめといた方が良いと思うよ?
Best版ではいくらかバグが改善されているとかフリーズバグが起こりやすくなっているとかいった報告あり。
購入の際は各自調べてから購入すること。
掲示板
329 ななしのよっしん
2022/11/07(月) 01:05:07 ID: GjGng/u4xc
イラストレーターのうし・病さんて仕事してるのかな。うしさんはTwitterあるけど仕事情報や現在のイラストがあまり確認できないし病さんはTwitterやってなくて(やめて?)動向さっぱりわからん
330 ななしのよっしん
2023/02/06(月) 19:32:53 ID: DNYGCCerBc
3DワールドでSDキャラを動かす。が合わないのでこのシリーズ(PSP)に帰ってきてしまった
懐古な自分は3Dモデリングキャラが可愛く思えんのじゃ
331 ななしのよっしん
2023/03/09(木) 14:05:56 ID: JsnGNoT7GD
FINALとか言ってたのはなかったことにして、またダンジョンRPGでやってくれないかな
FINALまで移植してくれたら万々歳だけれども
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最終更新:2023/06/02(金) 05:00
最終更新:2023/06/02(金) 05:00
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