剣神ヒューレ

「"剣神"ヒューレ」とは、テーブルトークRPG「ソード・ワールド2.0」に登場する小神（マイナー・ゴッド）の一柱である。

格言

「力を持つ者には、力を持たない者を守る責務がある」

「死を覚悟しなければ、見い出せない道もある」

「剣を持つ者は、常に戦いの場にいるつもりで行動せよ」

概要

「剣神ヒューレ」とはザルツ地方の小神であり、魔法文明時代終焉期の蛮族との戦いで三本の魔剣を振るい活躍した英雄  “魔剣使い” ヒューレの、神格を得た後の名前である。聖印は渦巻く風を背景に交差する二本の剣の意匠、神像は両手に剣を構えた精悍な青年の姿である。
英雄として人を救い戦い続け、死後その人達の感謝と敬愛の念、そしてその死を惜しんだ騎士神ザイアの手によって神となった神であり、神となって以降も自ら顕現することで人々を蛮族から守り続けたという、英雄神としての側面が非常に強い神である。

ヒューレの初出は（特殊神聖魔法についてはＷＴにて初出であるが）他のＷＴの収録神と比べて極めて早く、基本ルールブックⅢより早く出版された「ソード・ワールド2.0シナリオ集 挑戦！魔剣が呼ぶ迷宮」にて世に出されている。（当時は彼を祀っていた村は滅ぼされ、伝承もほぼ絶えた状況であったが）
その記述によると、彼は蛮族に襲われた町を救うために戦いに赴き、ついに帰らず、廃墟となったその町には彼の魔剣のうち一つだけが地面に突き立てられていたという。

現在の主な信者は戦士達であり、自らの研鑽のために放浪している者も多い為、神殿はあまり見かけられず、小神の中でもマイナーな地位に甘んじている状況にある（冒険者には比較的人気だが）。

余談

ヒューレは三本の魔剣を持っていたことが前述のシナリオ集で明かされているが、その内一本はそのシナリオ集にて登場している。その魔剣は（登場時点で）機能の一部が封印された状態であるが、『移動力+6、防護点+1、睡眠時次手番自動回復＆睡眠中襲撃時警報効果を持つ腰装備』というなかなかにぶっ飛んだ性能を持っている。ちなみに、一人称は「僕」で、残り二つの魔剣を兄と姉と呼ぶらしい。

また、「ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック ザルツ博物誌」において、ヒューレが修めていた二刀流の流派、【ファイラステン古流ヴィンド派（双剣の型）】が紹介されている。

特殊神聖魔法

基本的には近接攻撃を強化・補助する魔法そろっており、補助動作で使える魔法も多い。
射程が術者の魔法も多く、術者本人に戦士系技能がないと使いづらい。

レベル2
☆【フェザー・エッジ】 武器1つの必要筋力を-5
・10秒（1ラウンド）の間、術者の持つ武器１つの必要筋力を-5する。 ・必要筋力自体を下げる為、フェンサーと非常に相性がよい（実質的に効果が2倍）。 ・補助動作で使えるため両手の武器にそれぞれかけるなどもできる。 ・消費ＭＰ自体は低めだが持続時間が短く毎手番かけなおす必要がある為、累積でのＭＰ消費は決して無視できるものでない為、これを前提とした戦術および武器の選択は燃費が悪い。 ・射撃武器の必要筋力を下げる事もできる為、クロスボウなどとも相性が良い。
レベル4
【ストーム・エッジ】 刃の武器での攻撃の物理Ｄ+2、攻撃を斬撃or風属性化
・術者が刃のついた武器で近接攻撃を行う場合、物理ダメージを+2する。 ・また、その武器を斬撃or風属性（行使時に術者が任意に選択）の魔法の武器として扱う。 ・刃を持つ武器出の攻撃でない場合は効果が反映されない点、また、属性を持つ武器強化魔法のため、異なる属性の武器強化魔法と累積しない点に注意。
レベル7
【デュアル・エッジ】 一時的に両手それぞれで武器を扱える戦闘特技を習得させる
・対象に《両手利き》《二刀流》《双撃》のいずれかの戦闘特技を習得させる。どの戦闘特技を習得させるかは、行使時に術者が選択。 ・この効果は重複し、複数回の行使で複数の戦闘特技を習得させることができる。 ・対象のキャラクターは、習得する戦闘特技に必要な前提は満たしていないといけない。つまり、《両手利き》のないキャラクターに《二刀流》をいきなり与えることはできず、まずは《両手利き》を習得させる必要がある。 ・《魔法拡大/数》で一回の行使で一人の対象に複数の戦闘特技を習得させることはできない。 ・《魔法拡大/数》で複数の対象に戦闘特技を習得させる場合、その習得する戦闘特技は同一でなければならない。↑×2の制限がある為、元々《両手利き》習得しているＰＣとそうでないＰＣに同時に《二刀流》を与えようと思うと少々効率が悪い。
レベル10
☆【バーサーカー・エッジ】 両手用の近接用の武器や盾を片手で扱えるようになる
・対象に、「用法：2Ｈ」の武器や盾を「用法：1Ｈ」として扱えるようになる効果を与える。 ・30ｍ以内の対象に、補助動作かつ起点指定で、3分間もの効果時間で与えられる壊れ性能魔法。 ・発表当初は射撃武器にも使えそうな記述だったが、即座にエラッタで近接専用になった逸話がある。
レベル13
☆【フェイタル・エッジ】 攻撃を自動命中させる
・術者は、「自身の命中力判定において、サイコロを振った後、その出目を6ゾロに変更する」効果を得る。 ・上記の効果が発揮された場合、即座にこの魔法は解除される。もちろん、補助動作の魔法なので効果が切れた後にかけなおす事もできるが。 ・ＭＰ消費が14とかなり重いが、実質的に攻撃を自動命中に変更できる為、極めて強力な魔法。 ・<斬鉄剣>＆《薙ぎ払い》とあわせると、実質必中の防護点無視ダメージが飛ぶ。 ・射撃攻撃にも適用されるため、《武器の達人》持ちのファイターが固定ダメージのクロスボウで射撃攻撃などという離れ業も可能。・・・というか、戦士系技能すらなくても可能。 ・極論を言うと、ヒューレプリースト13Ｌｖ、マギテック15Ｌｖならば、戦士系技能無しの必中《魔法制御》【ジェノサイド・バレット】という一発芸も可能。ＭＰ消費が半端ない上に、蛇レギュレーションクラスの高レベル作成でもない限り実現できないほど「経験値負担」も「成長の必要性の無さ」も極まったビルドではあるが。

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

ソード・ワールド2.0

• ソード・ワールド2.0の神様一覧

ラクシアの神々（参考資料：ウィザーズトゥームp.138「神々の相関図・改訂版」+カルディアグレイスp.83-84）
神格	第一の剣勢力（人族サイド）	第二の剣勢力（蛮族サイド）
古代神	始祖神ライフォス　太陽神ティダン　炎武帝グレンダール 賢神キルヒア　妖精神アステリア　戦勝神ユリスカロア	戦神ダルクレム　死の神ザールギアス
大神	騎士神ザイア　月神シーン 酒幸神サカロス　慈雨神フェトル　秘隠神クス	腐敗の女神ブラグザバス　不死神メティシエ 眠りの神カオルルウプテ　霧闇神フラクシス
	風来神ル＝ロウド　狂神ラーリス
小神	水の神ルーフェリア　融合神リルズ　纏いの神ニールダ 器械神レパラール　剣神ヒューレ　韋駄天ラトクレス 刃神マキシム　鉄槌神エセルフィン　竜帝神シムルグ 学護神エッケザッカ	毒薬の神テメリオ　宥和神アーメス

関連リンク

• 【公式】 ソード・ワールド2.0