加藤賢崇とは (カトウケンソウとは) [単語記事]

加藤賢崇とは、日本の俳優、声優、DJ、ミュージシャン、漫画家、映画評論家 etc…と、多岐に渡って活動するマルチタレントである。1962年 10月17日生まれ。

ニコニコではビーストウォーズシリーズのワスピーターの声と言えばおそらくわかるはず。

概要

上記の通り、ありとあらゆる方面で活動しており、その全てで一定の評価を得ている多彩な人物である。

1980年代後半、バンド「東京タワーズ」のメンバーとして「有頂天」のKERA達と共にナゴムレコードを旗揚げ。後に90年代サブカルブームを牽引していくナゴムレコード最初のメンバーの1人である。バンド以外にもソロアルバムを出したり砂原良徳とユニットを組んだりしつつ、その後は演劇集団「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」の旗揚げにも参加。

その後はラジオ DJやインタビュアー、ナレーション等、声の仕事を多く務めている為トークが非常に上手く、相手を褒め讃えつつ対話相手の話を引き出す手腕がある。

俳優としても活動しており、怪鳥人間バットマン（1991年からのWOWOW バージョン）初めてのアニメ吹き替えを経験。それ以前にVシネマで岩浪美和と仕事をした縁もあり、彼からビーストウォーズの吹き替えに誘われ、ワスピーター役として本格的にアニメ声優デビューをする。

生まれつき聞いているだけで脱力するような独特の声質で、千葉繁にも「その声だけでどんなに演技しても負けちゃう」と言われるほど。あまりにも強烈な印象を持つためか、余計な芝居がやり放題のビーストウォーズの現場でスタッフから「余計な芝居をしないでくれ」とすら言われたことがある。

ビーストウォーズの開始当初は実はアニメ声優の程度を低く見ており、「本当にアドリブで面白いことが言えるのか」と懐疑的であったが、いざ始まってみると共演者達の爆発ぶりを目の当たりにし、その考えを改めたという。実際、ビーストウォーズリターンズのコメンタリーでは対談相手の声優達を賞賛している。（当初の自分の認識を暴露したのもここから）

ビーストウォーズ参加の後は「これでアニメの仕事バンバン来るかなー」とオファーを待っていた。が、その後どこからもオファーが来なくて悔しい思いをしたという。そのためアニメ現場はビーストしか知らず「犬夜叉とかコナンの現場も大体こんな感じなんだろう」と勘違いしていた。

以上のことから、「ビーストウォーズはキャリアのステップアップにつながる仕事ではなく、ベテラン声優達がストレスの捌け口として利用したり、普段の現場では出来ないことを実験的にやるところだったんだ、俺はこんなことに付き合わされていたのか！」と冗談交じりに語っていた。

更に「僕だけはこの仕事（ビースト）に誇りを持って取り組んでいました！毎週現場でビーストのロゴ Tシャツを着てきたのも僕だけだ！」とダメ押しでこれだけ訴えたのにも関わらず、2010年までアニメの仕事は一切なかった。

そんな中、トランスフォーマーアニメイテッドでは2010年 11月6日にワスピネーターが登場、ビーストウォーズシリーズの声優がよく起用される中、久々にアニメ声優・加藤賢崇さんが復活した。やったね賢崇さん！多分アニメの仕事が増えるよ！

…が、2012年現在も特にアニメの仕事が猛烈に増える様子は無し（むしろファイアボールチャーミングのレジナルド辺りが主）。声優としての仕事はCMソング歌唱やナレーションが殆どである。
トランスフォーマープライムでは深夜の特番でエアラクニッドからラブコールが送られたが、実際の出演は無理だろうと言われていた……。
…だが！プライムでもまさかまさかのインセクティコンとして出演を果たした。ちなみに変形するのはこれまでのようなハチではなく、カブトムシ。

なんか声優業ではTF シリーズの仕事がメインになりつつありますが、関係者の皆さん、加藤さんは外画吹き替えとか他のアニメも全然OKです。
ちなみにCM ナレーションでは2010～2011年に放送されていた激落ちくんのCMソングなどもこの賢崇さんだったりするほか、CMソングは割とたくさんこなしている。
CMに実際出演したりしてもいるので、実は加藤賢崇というエンターティナーの芸に自分達は意外に多く触れているのである。