勝鬨橋とは (カチドキバシとは) [単語記事]

勝鬨橋とは、隅田川の東京湾河口近くにかかる橋梁である。

日本に現存する数少ない跳開橋（可動橋）として知られ、都道 304号こと晴海通りが通っている。

概要

勝鬨橋の着工は1933年で、もとは日本で1940年に皇紀 2600年を記念して開催する予定であった万国博覧会へのアクセス路とする目的もあったため、当時の日本の技術の粋を結集して建設された。万国博は日中戦争の悪化と国際的孤立の中で中止されたが、勝鬨橋はその予定年に無事完成、供用が開始された。

1950年代までは船舶交通量が多い傍らで道路交通量はさほど多くなかったため、可動橋としての機能を存分に発揮していたが、モータリゼーションの発達によって次第に可動させる意義を失い、交通量の増加もあって1970年の試験跳開を最後に開閉が停止、1980年には通電も停止された。

東京湾河口近くにあり、日本の技術の粋を集めた可動橋ということもあって、東京の名物の一つとして映画、ドラマ、漫画等のメディア作品に登場する機会も多い。
上述した通り、1980年に通電が停止され、可動部にもロックがかけられているので容易に開閉させることはできないはずであるが、それら作品ではしばしば開閉も行われる。