北村弘一とは (キタムラコウイチとは) [単語記事]

北村弘一とは、日本の男性俳優・声優である。1931年 12月18日生誕、2007年 10月2日没。

概要

声優界においては草創期から活動していた、大御所の役者である。

もし名前だけでピンと来なければ、ディズニーキャラクターの「スクルージ・マクダック」か「老紳士の声と言えば？」ということから思い返すと良いだろう。
日本のアニメ界において、白い髪・髭の老人の声と言えば、北村弘一が担当している率は相当に高かった。

若い頃からその特徴的な声を生かして老人役を担当しており、本人も「若いころから爺さんの役をやってきたけど、気づけば年齢が追いついてきてしまった」と自嘲していた。
紳士のような声を生かして本当に紳士的な性格の老人を演じていることが多いが、逆に狡猾な悪徳老人の役もこなせる人物である。
また、老人役が多かったというだけで老人以外の役も少なからず担当している。

スクルージ・マクダックの役は、初代担当というわけではないが、現時点ではスクルージ担当声優の中においては、最も多くそして幅広く、スクルージを演じてきた声優である。

ロボットアニメファンにはダイターン3のギャリソン時田の声と言えば通じるかもしれない。「日輪の力を拝借して……」という台詞はあまりにも有名であろう。

しかし2007年、闘病の末、肺炎でこの世を去ることとなる。
このニュースは特にザ・シンプソンズのファンと山寺宏一によって取り上げられ、その死を惜しまれた。

死去の直前まで、業界は北村の復帰を信じており、レギュラーの話も持ってきていたという。
最期の出演作品は、まじめにふまじめかいけつゾロリのおかっぱ役であった。