北海道三大秘湖とは、北海道に存在する3つの秘境めいた湖、オンネトー・オコタンペ湖・東雲湖(しののめこ)の総称である。
手つかずの自然が今なお多く残されている北海道。その中でも、訪れることも容易ではない秘境の湖のことを、旅人たちはいつしか秘湖と呼んで憧れの対象としてきた。
ここに挙げる北海道三大秘湖は、その中でも特に秘境度が高いと評されてきた、秘境中の秘境の湖である。もっとも、今となってはアクセス路が整備されて、もはや秘境とは呼べなくなってきた湖もあり、近年では新たに新北海道三大秘湖なるものも提唱され始めている。だが、いずれも人の手の加わっていない、美しい湖沼であることには違いなく、今も多くの旅人たちを惹きつけている。
北海道三大秘湖 | 新北海道三大秘湖 |
足寄郡足寄町茂足寄に所在する湖。本記事で紹介する湖の中では唯一、ダートを通らずに湖畔へアクセスできる湖であり、近くに温泉宿もあることから最もアクセスしやすい湖といえる。時間帯によって湖面の色が変わることから五色沼の異名を持ち、遠くに雌阿寒岳や阿寒富士を望む絶景が見られる。
アクセス方法は、阿寒側からなら北海道道949号オンネトー線、足寄側からなら北海道道664号モアショロ原野螺湾足寄停車場線を通る。阿寒側からアクセスすればダートを通らずに湖畔まで行ける。
名称はアイヌ語で「年を取った(大きい)沼」という意味。
支笏湖に近い千歳市奥潭に所在する湖。支笏洞爺国立公園の特別保護地区内にあるため湖畔に行くことはできないが、付近に展望台があり、札幌市から比較的近いことから見るだけなら楽である。秘湖というだけあって水質は良く、特に紅葉の時期の風景が好評である。
展望台へは、恵庭市盤尻付近で国道453号から分岐する北海道道78号支笏湖線を道なりに進むことでアクセスできる。ダートはない。
名称はアイヌ語の「オコタンウンペ(川尻に・村・ある・もの)」が由来。
河東郡上士幌町字上音更に所在する湖。本記事で紹介する湖の中では唯一、直接のアクセス路がなく、オンネトー・オコタンペ湖と比較すると格段に秘境度が高い。
近くには氷上コタンで有名な然別湖(鹿追町)があり、東雲湖へはこの然別湖畔から山道を1.5時間ほど歩かなければならない。訪れるのであれば登山用の装備は用意しておきたい。
上記のように、北海道三大秘湖のうちオンネトー・オコタンペ湖に関してはアクセス方法が整備され、秘境と呼ぶにはインパクトに欠けるという理由から、この2湖に代わりチミケップ湖・シュンクシタカラ湖を含めた新北海道三大秘湖が提唱されるようになった。ただし新北海道三大秘湖は定義がはっきりしておらず、人によっては豊似湖(とよにこ)を含める場合もある。本記事では豊似湖・チミケップ湖・シュンクシタカラ湖を新北海道三大秘湖として扱うことにする。
幌泉郡えりも町字目黒に所在する湖。上空から見るとハート形をしており、石屋製菓の白い恋人のCMロケ地に使われたことで一躍有名になった。
豊似湖へは目黒集落から林道を走ることで車でも湖畔近くまでアクセス可能だが、ダートの区間が長い。
名称の由来はアイヌ語の「トイオイ(土・ある・もの)」「トイウンイ(土・ある・所)」などの説がある。
網走郡津別町字沼沢に所在する湖。アクセス路は北海道道494号訓子府津別線と北海道道682号二又北見線があり、どちらもダート区間があることからそれなりに秘境度は高い…のだが、湖畔にちょっとしたホテルがあったりする。
釧路市阿寒町布伏内に所在する湖。1970年代に人工衛星によって発見されるまで地元民以外には存在すら知られていなかったという、東雲湖と並ぶ秘境中の秘境。布伏内集落から林道を通ってアクセスできるが、20km以上もダートが続く上に路肩が弱く、おまけに初見トラップとして紛らわしい分岐まで完備している。携帯電話が通じないので、もしもの事態にロードサービスを呼ぶこともできない。単独での訪問は避けるのが賢明である。
ちなみに、「シュンク」とはアイヌ語でエゾマツの意味、「シタカラ」は鳥の鳴き声を表す擬音語である。従って、「シュンクシ / タカラ」ではなく「シュンク / シタカラ」と区切るのが正しい。
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最終更新:2024/04/24(水) 12:00
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