北谷菜切(刀剣乱舞)とは、原作ニトロプラス×配信DMMゲームスのブラウザゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」に登場する刀剣男士である。
「はいさい! おれは北谷菜切だよ。
もとは料理包丁って説もあって、こんな名前なのさー」
種類:短刀
琉球王国の王家に伝来した宝剣のひとつ。
琉球製の拵は、螺鈿や金が使用された豪華なもの。
短く先細りした刀身からは、大切に使われ手入れされてきた時を感じる。
花のように朗らかに、生活に寄り添う刀。
(公式Twitterの紹介)
2019年7月30日~8月27日開催のイベント「連隊戦~海辺の陣~」の夜行貝10万個、20万個の報酬として実装された。
過去の連隊戦とは色々と仕様が異なり、夜行貝1.5倍獲得ボーナスの対象が千代金丸(刀剣乱舞)、イベント専用刀装の水砲兵とその遠戦である水砲兵戦などがある。
水砲兵戦では通常の夜行貝に加えて虹色の夜行貝を獲得することがあり、7個集まるとパチンコの確変のような虹色のゲージが出現し、ボーナスステージに位置する特別合戦場に挑戦できる。
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https://twitter.com/tkrb_ht/status/1156128705665613827
ピンクと花を基調にした、幼く可愛らしい容姿の少年。
紫がかったピンク色の髪を前髪は短く、サイドは毛先を結び、長い後ろ髪は花飾りで結んでいる。
戦闘衣装は沖縄の伝統衣装の要素を取り入れている。ピンクの琉装の襟はミンサー織。実際のミンサー織は五つと四つの絣が特徴で、当初は五つ絣のみだったのが2019年8月6日に修正が入り、デザインが変更となった。インナーは白いワンピース状のゆったりしたズボンで、足元は沖縄に馴染み深い花プルメリアをあしらったサンダル。
内番衣装はピンクの花模様のかりゆしウェア。
キャラクターの紋は、ハイビスカス(仏桑花)と第二尚氏(琉球王国王族)の左三つ巴紋と貝殻を合わせたもの。
毛利藤四郎(刀剣乱舞)にふぎゃられるため、身長は132cm以下と推測される。かなり小さな身体に見えるのは、刀帳や中傷以上手入れの台詞からすると長きに渡って磨かれすぎたせいだろうか。
ペドい幼女と見紛う可愛さから「男の娘キャラか!?」とホイホイ釣られる男性などが散見したが、担当声優の仲村氏からは「可愛い見た目だけどしっかり男の子」と言われている。服装も女装ではないため、男の娘枠ではなく見た目が可愛い系のショタと捉えた方がいいかと思われる。
一人称は「おれ」。基本的に本州の言葉で喋るが、アクセントが訛っていて語尾も伸び気味。
ちなみに仲村氏も沖縄出身だが、沖縄は多くの島で成ることから方言が多種多様なため、収録の際は千代金丸役の新垣樽助氏のものを参考にしたという。
性格は朗らかなしっかりもので、ウチナーンチュの気質でのんびりおおらか。
元が料理包丁だったためか家事を好んでよく行い、料理のみならず刀装作成や畑仕事などの雑事も得意とし、審神者が長期留守から帰ればごちそうを振舞おうとするなど、嫁力…ならぬ主夫力がとても強い。
審神者に対しては就任1~4周年記念日では先輩かお兄さんのような態度で気さくに接し、刀剣男士に拒否られることが多いつつきすぎボイスでも温和に応じてくれる。
そんなこんなで幼い見目とのギャップからバブみを感じる者も早速ちらほら…。情けない奴!
北谷菜切といえば恐ろしい伝説や不思議な力を持つ妖刀として知られているが、それについては「なーんか怪談じみた伝承があるけど、ないない。あれは作り話だから」と否定している。
戦いは好んでおらず、「命を奪うよりも、家事の方をやらせてよー。血生臭いのはもう……」と自身の逸話について思うところを示している。
あまりにも恐ろしい逸話で闇が深くなること必至なためオミットされたかと思われたが刀剣破壊の台詞では……(ここから反転→)「これも……、見たくないものから目を背けてきた、報いかな……」と、血生臭い伝承は作り話ではなかった可能性を示唆し、忌避して無い振りをしてきたことへの罪悪感を最期に零す。実は妖刀の力があるとしたら真剣必殺で「もう抑えられない」と発するのも見え方が変わる。刀剣男士は人々の想いに依って顕現することがこれまで示されており、北谷菜切も人間によって妖刀とされ人間によって大事にされた数奇な刀剣と言える。頑なに否定していたのは、彼の願望もあるが人の手で作られる逸話だからこそ持ち主である審神者にはそう思ってほしいからなのかもしれない…。
同じく琉球王国に伝来した宝剣である千代金丸とは江戸元禄に出陣すると回想が、内番では畑当番・手合わせで組ませると特殊会話が発生する。
千代金丸からは「北谷菜切(ちゃたんなーちりー)」と沖縄方言の呼び方をされている。
千代金丸のぎこちなさに比べると北谷菜切の方が大和(本州)の言葉に慣れているようだが、何故かはわからないらしい。二振り揃うとのんびりゆったりしたウチナータイムが流れるのが定番化している。
また、二振りとも畑仕事が好きなようで、本丸で沖縄料理の野菜や果物を沢山育てようと楽しんでいる。
ちなみに、千代金丸は馬より船の方が慣れているそうだが、北谷菜切は陸の上はさっぱりで水の中の方が得意らしい。
千代金丸に加えて浦島虎徹(刀剣乱舞)と三振でも回想が二つ発生。沖縄に亀料理があることから、かめきちのピンチ到来。浦島がログインでかめきちを探してるのはまさか…
もう一つの回想では、沖縄の海と竜宮城について三振で語り合う。二振のゆったりした空気に包まれて浦島はウチナータイムに誘われる。
2020年7月21日に治金丸(刀剣乱舞)が実装、琉球宝剣三振が揃った。ちなみに治金丸からは「ちい兄(にぃに)」と呼ばれており、次兄である事が判明している。
これに伴い回想が発生、のんびりマイペースの千代金丸と甘え上手の治金丸に挟まれる姿が描かれた。
短刀なのでレアリティは1。ランクアップはLv20。
ステータスについては、生存は最大値はまだ不明だが特の初期値にして小夜左文字特・毛利藤四郎特と並んでトップ、統率も平野藤四郎特と並んでトップと守りに寄っている。
代わりに打撃は今剣特・信濃藤四郎特・毛利藤四郎特・日向正宗特と並んでワースト。
千代金丸・治金丸と共に琉球国王尚家に伝来した三振りの宝剣の一つで、三振りとも「琉球国王尚家関係資料」として国宝指定を受けている。刀身は三振りとも本土製の日本刀。
指定名称は、「青貝微塵塗腰刀拵 刀身無銘(号 北谷菜切)」。
北谷菜切は「ちゃたんなきり」とも読むが、沖縄方言だと「ちゃたんなーちりー」とも呼ばれる。
刃長23㎝と小振りであるのに加えて、使い込まれ大きく摩滅した刀身は切っ先部分にしか刃が残っていないためかなり小さい印象をうける。彫物は裏に細い腰樋。無銘だが、15世紀の作と推定されている。
拵えの全長は46.5センチ、16~17世紀の作とされる。鞘は青貝螺鈿で、柄には鮫皮のように加工した金板を貼り、金具は金無垢。小柄と笄には篆書で「天」と刻まれ、琉球王府所蔵品の証である。この金板を打ち出した鮫皮様拵えは本土の流行に沿ったもの。
北谷田園と交換して尚家に渡ったとされ、戦前までは尚元公爵家に秘蔵されていた。
この刀剣にはアヌビス神も斯くやな妖刀「北谷ナーチラー」としての伝説が伝えられている。
北谷田園に囲まれた北谷村に住む農婦が村外れの小川へ野菜を洗いに笊や包丁や桶などを携えて門を出たところ、今まで遊んでいた幼い子供が母を見て追いすがって駄々をこねた。「すぐ戻ってくるからそこで遊んでいて」といくらなだめても泣きわめき言うことを聞かない。
苛立った母は「言うことを聞かないとこれだよ」と包丁を取って切る真似をした。
すると、3mも離れているのに子供は血を浴びて倒れた。
血だるまになって倒れている子供を見た家族や村人は実子殺しの悪魔のような女だとすぐ平等所(王朝時代の裁判所)に訴えた。母親は「自分の可愛い子を自分の手でどうして殺すことが出来ましょう。子供が言うことを聞かぬのでおどすつもりで、この包丁を振りかざしただけで、こんなことになってしまったのです」と役人に包丁を渡して言った。役人たちはそんなバカなことあるかと責め立て縄をかけたが、首里の役人はあまりの不思議に「ウソか本当か試してみよう」と山羊を広場に引き出し、役人の一人に包丁を振りかざさせた。
すると、触りもしていないのに山羊は血を浴びて死んだ。役人たちは唖然とし顔を見合わせ、母親の言い分がウソではないとわかり、無罪放免となった。そしてこの世にも不思議な包丁を尚真王に献上し、尚真王は北谷田園と交換の条件で自分の刀として打ち直し「北谷菜切」と命名し尚家代々の家宝となり戦前まで秘蔵された。
『北谷誌字』
大筋は同じだが伝承であるため文献ごとに細かい部分は異なっている。
母親が包丁を振るった理由も威したもの以外には、以下のようなやるせないお話もある。
北谷村の農婦が近くの田んぼに子供をおぶって出かけ、幼児を畦に置いてせっせと田芋を掘っていた。時間が経って辺りには夕もやが立ち込み、畦に残された幼児は寂しさと乳欲しさに泣きわめている。それでも母親は田芋を掘っていたが、あまりにも泣き叫ぶので手を休めて「こっちへ廻っておいで」と包丁を横に振った瞬間、どういったはずみでか愛しい我が子は母親が振った包丁で真っ二つに斬られて血に染まって倒れてしまった。母親は驚きのあまり暫くその場に立ちすくんでいたが、やがて我に返って愛し子の名を呼びながら泣き叫んで気も狂わんばかりとなった……
(『なきじん研究10』)
また、今帰仁村にはこの逸話を踏まえた築城の伝説が残っている。
今帰仁城の物語は多く、旧家に残る家譜や野史として伝えられている。物語の中で史実とは考えられない部分もあることなどから伝説として伝えられている。
この魔力のある包丁の噂は世間に広がり、「北谷なーちらー」という名は国中の人々の恐怖の話題となった。
ちょうど今帰仁の城では固い黒石で削り出す工事に国中の人々が苦心していた時だったため、この刀を今帰仁城に献納することになった。これをもってすればまるで豆腐でも切るようにスパッと切れることから思い通りに立派な城壁が出来上がったとされる。
今帰仁城の石垣に細かいノミ跡がないのは、「北谷なーちらー」の魔力によって断ち切られたからといわれている。
2002(平成14)年に「琉球王家尚家伝来品」の一つとして重要文化財に指定。
2006(平成18)年に歴史文書類を加えて「琉球国王尚家関係資料」として国宝に指定。
現在は那覇市歴史博物館が所蔵。同館には千代金丸・治金丸も所蔵されている。
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最終更新:2024/04/25(木) 12:00
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