福知山線の宝塚~福知山間と山陰本線福知山~城崎(現:城崎温泉駅)間が電化された事に伴い、従来福知山線経由で関西~山陰を結んでいた気動車特急まつかぜや急行丹波、だいせん(昼行便)を廃止し、新たに電車特急として関西~福知山・城崎間に設定されたのが特急北近畿である。まつかぜ時代は2往復だった福知山線特急も、北近畿設定に伴い一部の急行列車を吸収した事もあり10往復に増発された(ただし、丹波号で設定されていた天橋立発着便は非電化区間の関係で設定されなかった)。
この際、くろしおの381系統一に伴い余剰となった485系が日根野から福知山に転属のうえ充当された(485系は後に183系へ直流化改造を実施)。
一方、電車化に伴い運転北限が城崎駅となり非電化区間への乗り入れができなくなったため、救済措置として急行型キハ65形5両を改造したエーデル鳥取を1989年に大阪駅~鳥取駅・倉吉駅間に設定。1990年にはキハ65形5両を追加改造してエーデル北近畿を大阪駅~浜坂駅間に設定した。いずれも183系には性能として劣るため、停車駅を絞って運転された。
なお、エーデル鳥取・エーデル北近畿とも北近畿と一体で運用されたため、その関係から10往復からスタートした北近畿も6.5往復まで減便されていた時期もあった。その後、スーパーはくとへの旅客移転、及びはまかぜでの代替が可能なため1999年に廃止されだいせんに転用された。
他にも、カニの時期には「味めぐり北近畿」→「かにカニ北近畿」が運行されていた。「味めぐり北近畿」では2往復のうち1往復は気動車で浜坂駅発着で運行されていた。
2004年からは10.5往復にまで増発されている。当初は城崎温泉などの丹波地方・丹後地方・但馬地方への観光列車としての意味合いが強かったが、列車名が改称される直前では福知山線内での通勤列車としての意味合いもあり、朝の上りや夕方の下りには谷川駅・柏原駅・石生駅・黒井駅・市島駅の5駅連続停車する列車もあった。
北近畿ビッグXネットワーク内でははまかぜに次いで由緒ある列車名だったが、新車の287系投入に伴い地元の要望などの理由で2011年の九州新幹線が博多駅まで開業した全国的なダイヤ改正でこうのとりに改称された。
駅名 | 新 大 阪 駅 |
大 阪 駅 |
尼 崎 駅 |
宝 塚 駅 |
三 田 駅 |
新 三 田 駅 |
相 野 駅 |
篠 山 口 駅 |
谷 川 駅 |
柏 原 駅 |
石 生 駅 |
黒 井 駅 |
市 島 駅 |
福 知 山 駅 |
和 田 山 駅 |
八 鹿 駅 |
江 原 駅 |
豊 岡 駅 |
城 崎 温 泉 駅 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
下り | 11 | 11 | 11 | 11 | 11 | 4 | 4 | 11 | 5 | 11 | 2 | 4 | 1 | 11 | 8 | 8 | 8 | 8 | 6 |
上り | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 3 | 3 | 10 | 4 | 10 | 3 | 3 | 3 | 10 | 7 | 7 | 7 | 7 | 6 |
参考:翌日からのこうのとり停車本数 | |||||||||||||||||||
下り | 14 | 14 | 14 | 14 | 14 | 5 | 5 | 14 | 6 | 14 | 0 | 5 | 0 | 14 | 7 | 7 | 7 | 7 | 6 |
上り | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 3 | 3 | 13 | 5 | 13 | 0 | 4 | 0 | 13 | 8 | 8 | 8 | 8 | 7 |
北近畿の前身で福知山線最初の優等列車。1960年に準急として大阪駅~城崎駅間で運行を開始し、1966年に急行に格上げされた。使用車両はキハ58系。
途中の福知山駅で山陰本線経由と舞鶴線・宮津線経由に分割運転を実施。1968年には準急「はしだて」を吸収し天橋立駅発着便も設定された。
特急格上げに伴い1986年廃止。
1986年11月 気動車特急まつかぜの運行区間分離や急行丹波・急行だいせんの格上げで電車特急北近畿10往復が設定される。運行区間の内訳は新大阪~城崎間2往復・新大阪~福知山間1往復・大阪~城崎間4往復・大阪~福知山間3往復。
停車駅は新大阪(3/3) - 大阪(10/10) - 尼崎(2/10) - 宝塚(10/10) - 三田(10/10) - 篠山口(10/10) - 谷川(6/10) - 柏原(9/10) - 石生(3/10) - 黒井(5/10) - 市島(2/10) - 福知山(10/10) - 和田山(6/6) - 八鹿(6/6) - 江原(6/6) - 豊岡(6/6) - 城崎(6/6)
1989年3月 大阪~城崎間の1往復を大阪~城崎~倉吉間の気動車特急エーデル鳥取に変更した事から電車北近畿9往復に減便。
1990年3月 気動車特急エーデル北近畿2往復を大阪~福知山~浜坂間で運行開始した事から電車北近畿は新大阪~城崎間3往復・新大阪~福知山間1往復・大阪~城崎間1往復・大阪~福知山間2往復・大阪→豊岡間1本の7.5往復に減便。
1992年3月 エーデル北近畿1往復が福知山駅で分割し浜坂駅・東舞鶴駅発着となる。ちなみに下りは大阪駅発・上りは新大阪駅着であった。
1996年3月 北近畿の大阪側起点駅を新大阪駅に統一。
新大阪~城崎間5往復・新大阪→豊岡間1本・福知山→新大阪間2本の6.5往復に減便。
1999年10月 エーデル北近畿2往復、エーデル鳥取が廃止。北近畿は新大阪~城崎間6往復・新大阪→豊岡間1本・新大阪~福知山1.5往復の8往復に増発。
2002年10月 新大阪~豊岡間と新大阪~城崎間が1往復増発され北近畿10往復に増発。
2004年10月 夜行急行だいせんの廃止に伴い新大阪→福知山間に1本増発され北近畿は10.5往復に増発。
2005年3月 城崎駅が城崎温泉駅に改称され北近畿7往復も城崎温泉駅発着となる。
2011年3月 特急北近畿は特急こうのとりに改称され北近畿の名称廃止。
掲示板
1 POLESTAR
2010/11/21(日) 20:38:02 ID: AycUtgNMB9
北近畿の名前が「こうのとり」に変わると聞いたとき、
少しショック受けたな。
俺は北近畿のままでいいと思うのだが・・・。
2 ななしのよっしん
2011/01/06(木) 22:10:33 ID: CUojKxyhzG
>>1
長年、この列車で但馬地方に帰省をしていたんだけど、
「北近畿」の名前が変わるのは寂しいね。
まぁ、でもこの路線の特急は「まつかぜ」だった時期もあるし
「こういう時代なんだ」って気も同時にするけどね。
それに列車名が「北近畿」のままだと
あまり鉄道に詳しくない人からすれば
「北近畿ビッグXネットワーク」や
「北近畿タンゴ鉄道」との関係が
ややこしくなりそうな気もしなくもないけど…。
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最終更新:2025/01/17(金) 19:00
最終更新:2025/01/17(金) 19:00
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