奈良県の南部、紀伊半島の中央に所在する日本一の面積を誇る村(総面積672.38平方km)。ちょうど琵琶湖と同じくらいである。その面積から世界遺産熊野古道の一つ小辺路の大半を占めている。三重県熊野市、和歌山県田辺市及び新宮市に隣接する。村の中央には十津川が南に流れている。
村の96%は急峻な山林であり、更に紀伊山地に阻まれて交通の便が非常に悪いため、外界から隔絶した陸の孤島と化している。当然鉄道は走ってないので、近鉄八木駅やJR新宮駅から出ているバスのみが当村と外界を繋ぐワープゲートである。五條市からバスで約3時間の道のり。携帯の電波も、ソフトバンクのものは繋がりにくい場合がある。農耕地に適した場所は僅か0.2%のみで、信号機も僅か3つしかないという文明の光が及ばない秘境。ネットでは橿原市以南は秘境、奈良県ではないナニカとネタにされている。村の中枢部がある奥吉野地方は山深い所にあり、自然豊かな土地でありながら観光地に向かない。とはいえ村内には温泉街が作られており、十津川村は全国初の「源泉掛け流し宣言」を発信。また谷瀬吊り橋は長さ297mの日本一長い生活用吊り橋で自称日本一(高い標高にある)展望台・森山展望台と並んで観光名所となっている。日本一吊り橋の多い村の面もあり、十津川村が8月4日を「吊り橋の日」(は⦅8⦆し⦅4⦆の語呂合わせ)と制定。日本記念日協会からも認定されている(同じ8月4日「橋の日」が先にあるが)。玉置神社も口コミで参詣者が増えつつある。
風屋ダムと二津野ダムの建設が始まった1960年代は全国から工事関係者が集まり、人口が1万5000名以上に達した事もあった。しかし以降は釣瓶落としのように減少。1965年から2013年にかけて7052名が減っており、多くの若者が村外へ出て行っている事が分かる。奈良県や国全体では人口が増えている事から、よっぽど田舎に嫌気が差した若者が多いのだろう。実際、転入者より転出者の方が多い現状がある。現在の人口は2891名(2023年4月)だが、全国でもトップクラスに過疎化と高齢化が進んでいる。このままでは2060年には1600名にまで減少すると見積もられ、村は3400名の人口を確保しようと躍起になっている。
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最終更新:2025/03/23(日) 08:00
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