半妖とは、日本のフィクション作品などで用いられる「半分妖怪であるもの」つまり「完全な妖怪ではないが妖怪の要素を含んでいるもの」を指す言葉。
妖怪以外の「半分」には「人間」をおいて、「妖怪と人間の中間にある者」「妖怪と人間の間に生まれた者」を指して用いる作品が多いようだが、例外もある。
1996年から2008年にかけて『週刊少年サンデー』に連載された高橋留美子による漫画作品『犬夜叉』の作品内で、妖怪の父と人間の母の間に生まれた主人公「犬夜叉」を指して初めて用いられた言葉ではないかと言われる。
「妖怪と人間の間に生まれた者」というアイディア自体は古くから存在するものである。『犬夜叉』以前にも「半人半妖」または「半妖半人」という言葉の用例はあり、妖怪漫画の金字塔である水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』でも「半妖怪」という言葉が登場していた。しかし「半妖」と言う言葉を用いた前例が『犬夜叉』以前で確認されていないようだ。より遡る例を知っている/見つけた方はこの記事に追記されたい。ただし、仮にあまり知られていない前例があったとしても「半妖」という言葉を広めたのは『犬夜叉』であることはほぼ間違いないかと思われる。
高橋留美子はヒット作を複数著した人気漫画家であり、『犬夜叉』もまたアニメ化されるなど人気作品であった。その影響からか、同作以後に「半分妖怪であるもの」を「半妖」と表現する作品が複数産まれている。
Wikipediaでは日本語版の他にイタリア語版、ウクライナ語版、スペイン語版、中国語版、ドイツ語版、ロシア語版で「半妖」の記事が執筆されている(2021年12月4日時点。フィンランド語版にも「Han’yō」の記事があるが、「Yōkai」へのリダイレクト記事)。『犬夜叉』のアニメ版は日本のみならず国外でも吹き替え版や字幕版が人気を獲得しており、また上記のような「半妖」という言葉を使用する作品にも海外展開しているものが複数あり、それらの影響かと思われる。
※厳密に「半妖」に限定し、「半人半妖」や「半妖怪」などは除外する。
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最終更新:2024/12/07(土) 08:00
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