南条広継

「南条広継」（なんじょう・ひろつぐ 1529 ～ 1562）とは、蠣崎季広の長女を娶って外戚となったものの、さげまんの嫁の暴走により自害することになり、自身の潔白を証明する為に

「水松が根付いたら身に悪心ない証であり、三年たっても遺骸が腐っていなかったら、それこそ潔白のあかしである」

と生きたまま棺に入って埋められた後に１本の水松を逆さに植えさせて、三年後に水松が無事成長して潔白を証明するという壮絶な最期を遂げた戦国時代の苦労人。

※別名は「南条守継」

悲劇の序章

蝦夷地を本拠とした蠣崎氏の家臣として仕え、蠣崎季広の娘を娶って外戚となり、蠣崎季広の従兄弟・蛎崎基広の反乱の後は上ノ国城代となった。

着々と重臣の道を昇っていった南条広継だったが、南条広継の妻は、自身が女に生まれた為に家を継げない事を嘆いていた。

嫁の暴走

家督を継げない事に悲嘆していた南条広継の妻は、何を思ったか娘婿である蠣崎基広に家督を継がせようと思いつき、蠣崎基広をそそのかして父・蠣崎季広を殺そうとしたものの露見してしまい、勢い余った蠣崎基広は反乱を起こすも蠣崎季広により討たれてしまった。

しかしまだまだ南条広継の嫁の暴走は続く・・・

なんと今度は、旦那の南条広継に家督を継がせようと考え、実兄である蠣崎舜広と明石元広を毒殺してしまったのだった。

無論、この事はいち早く露見し、南条広継の妻は自害させられ、疑惑の目は南条広継にも向けられる事になった。

なんというさげまんなんだこいつは

逆さ水松の伝説

嫁の暴走に関与していなかった南条広継であったが、事ここにいたっては自害するしか道がなくなってしまった。

しかし反逆者の汚名を着せられるのも癪だと考えた南条広継は、壮絶な死に方を選んだ。

節を貫いた青竹がついた棺を用意させた南条広継は、礼服に身を固めて棺に入り生きたまま土中に棺を埋めさせて、棺の上に逆さに水松を植えさせた。

そして

「水松が根付いたら身に悪心ない証であり、三年たっても遺骸が腐っていなかったら、それこそ潔白のあかしである」

として、節を貫いた青竹で空気を確保した棺の中で鉦を鳴らし経文を読誦し始めた。

鉦の音と読経の声は、三週間程続いたと言われており、その後、三年たって水松は成長した為南条広継は悪心を持っていなかった事が証明され、「逆さ水松／さかさオンコ」の伝説となった。

※その他「南条広継」の詳細についてはWikipediaの該当記事参照の事。

嫁の呪い

暴走の結果、死を賜った南条広継の嫁だったが、遺骸は父・蠣崎季広が引き取って長泉寺（現在の法界寺）に葬り、福島川を牌所料、長泉寺領として与えた。

鮭が上ってくる川であった福島川だったが、長泉寺領となった途端、鮭が上がってこなくなってしまい、人々は南条広継の嫁の呪いではないかと噂し始めた。

その後、三十三回忌を迎えるまで福島川には鮭が上ってこなかったらしい。 

関連動画

▼戦国時代に現れた幻想境の住人達にしごくまっとうな反応を示した「教授の野望」

▼蠣崎家を裏切って南部についた南条広継が、蠣崎家に縁のある如月千早に討たれる「千早創世録」

補足

「信長の野望」（PC）シリーズにおける南条広継の能力一覧。

軍事能力

内政能力

戦国群雄伝(S1)

戦闘

－

政治

－

魅力

－

野望

－

武将風雲録(S1)

戦闘

－

政治

－

魅力

－

野望

－

教養

－

覇王伝

采配

－

戦闘

－

智謀

－

政治

－

野望

－

天翔記

戦才

－

智才

－

政才

－

魅力

－

野望

－

将星録

戦闘

－

智謀

－

政治

－

烈風伝

采配

－

戦闘

－

智謀

－

政治

－

嵐世記

采配

40

智謀

47

政治

28

野望

62

蒼天録

統率

50

知略

58

政治

34

天下創世

統率

51

知略

58

政治

34

教養

47

革新

統率

57

武勇

52

知略

67

政治

38

天道

統率

57

武勇

52

知略

67

政治

38

創造

統率

55

武勇

56

知略

66

政治

43

大志

統率

54

武勇

55

知略

66

内政

44

外政

53

　

関連コミュニティ

関連項目

• 逆さ水松／さかさオンコ
• さげまん
• 蠣崎季広
• 蠣崎基広
• 蠣崎舜広
• 明石元広
• 戦国時代の人物の一覧
• ニコニコ歴史戦略ゲー
• iM@S架空戦記シリーズ