双龍・チェアマンとは、韓国の自動車メーカーである双龍自動車が1997年から2017年まで生産/販売していた大型車クラスのセダンである。
双龍自動車唯一のセダン型の乗用車であり、当時提携関係にあったメルセデス・ベンツの技術、プラットフォーム、エンジン等を使用して開発された。
初代、2代目ともモデルライフが長く、初代は改良を重ねながら18年、2代目も9年間販売されており、長期間(約7年間)は初代/2代目が併売されていた。
車両デザインはベンツの大型セダンを模したようなデザインであり、ベンツとの協定により正規ルートで国外輸出されることはなかったものの、中国や北朝鮮などの現地合弁メーカーで現地生産されていた。
日本でも初期モデルが並行輸入等でごく少数輸入された実績がある。(その際ベンツエンブレムやホイールを装着されているものが多い)
W124型のメルセデス・ベンツ Eクラスのプラットフォームをベースに開発されている。
エンジンはベンツ製の直6 3200ccを搭載、トランスミッションは5速オートマチックを設定。
ボディタイプは通常のセダンのほか、Bピラー部を300mm延長したリムジンタイプも設定されていた。
1998年6月にはエンジンに直6 2800ccを追加、それに伴い新グレードの「CM500S」を追加した。
1998年11月にはイヤーチェンジを実施、1999年モデルとなる。
双龍自動車が大宇自動車に買収されたことに伴い大宇自動車ブランドでの販売をスタート、グリルデザインが大宇自動車共通デザインである3分割タイプのデザインに変更された。
また、エンジンに直6 2300ccを追加、それに伴いグレードに「CM400S」を追加した。
2000年2月には大宇自動車からの分離に伴いグリルデザインをもとのデザインに戻した。また、2800cc/2300cc者に廉価モデルとなる「CM500/CM400」を追加した。
2001年4月には一部改良を実施。
フロントグリルデザインがよりベンツっぽいデザイン(横ルーバーの中央に縦ルーバーが1本挿入されるデザイン)に変更された。
2003年9月発売、外装デザインを大幅に変更した。
また、廉価モデルとなる「CM500/CM400」が廃止された。
2006年1月には2300ccを廃止、同年6月には直6 3600ccを追加、グレードに「CM700S/CM700L」を追加した。
2008年には後継モデルとなるチェアマンWが発売されたが、名称をチェアマンHに変更し併売されることになった。
この改良時に3600ccモデルとリムジンを廃止、グレードを「600S/500S」の2種のみに縮小、インパネデザインを小変更した。
再び外装デザインを大幅に変更、LEDヘッドランプ等の装備が装着された。
2012年にはグリルデザインを変更するなどしたが、さすがに旧態化したモデルのため販売は低迷、2014年12月に生産を終了した。
2008年発売。
プラットフォームはW220型Sクラスをベースにした説や独自開発した説など多くあり、出自がはっきりしない。外装デザインは先代モデルと同じく偽ベンツの様相を呈する。
エンジンは直6 3600ccと、発売当時韓国国内最大排気量を誇っていたV8 5000ccの2種を設定。
トランスミッションは6速オートマチックのほか、V8には7速オートマチックが設定された。
駆動方式はFRのほか、3600cc車には国産大型セダン初となるボルグワーナー製の4輪駆動システムを採用した「4TRONIC」が用意されていた。
ボディタイプは先代モデルと同じく通常のセダンのほか、Bピラー部を拡大したリムジンモデルも用意された。
リアデザインやグリルデザインが変更されたほか、LEDランプ等の装備が追加された。
2013年3月にはリムジンに4人乗りの「SUMMIT」、セダンに4人乗りの「BOWエディション」が追加された。
このモデルでは英国のブリッジ・オブ・ウェア社の本革シートが採用された。
2014年7月には3600ccリムジンにも4TRONIC仕様車を設定、V8モデル以外の全モデルで4WDが選択可能となった。
2016年には一部改良を実施、名称を「チェアマンWカイザー」に変更。
2017年12月には生産を終了、双龍自動車が乗用車生産(SUVを除く)から一時撤退した。
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最終更新:2025/12/09(火) 10:00
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