双龍・ムッソーとは、韓国の双龍自動車が1993年から2006年まで生産、販売していたSUV型の自動車である。
双龍自動車が「93イノベーション」のスローガンを掲げて開発された大型SUVで、当時メルセデス・ベンツと関係が深かったことからエンジンなどはベンツ製のものが採用された。
1998年にはフェイスリフトを実施しており、短期間ではあるが大宇自動車ブランドでも販売されていた。
本国での生産終了後もロシアでノックダウン生産が行われていた。
1993年8月12日発売。
デザインは英国王立芸術大学のケン・グリーンリーが担当した。
エンジンはメルセデス・ベンツ製の2900ccディーゼルエンジンを輸入して搭載、米国ボルグワーナー製の5速マニュアルとパートタイム式4WDシステムが組み合わせられた。
発売当時のテレビCMでは「アフリカ大探検」と呼ばれるシリーズが放映され、頑丈さをアピールした。
1994年5月には2300ccディーゼルを追加、同年9月には2900ccモデルに4速オートマチックモデルが追加された。
1995年にはメルセデス・ベンツからライセンスを取得しディーゼルエンジンを韓国国産化、同社の昌原工場で生産を開始した。
1996年3月にはフルタイム4WDを採用した3200ccガソリンエンジン搭載モデルを追加、同年9月には2000ccガソリンエンジンも追加された。
1996年11月20日には2300ccガソリンエンジンを追加、同時に一部改良がおこなわれた。
1997年8月には2900ccインタークーラーターボディーゼルエンジンを搭載した「ムッソーTDI」追加した。
1998年6月にはフェイスリフトを実施、車名を「ニュームッソー」に変更した。
外装デザインが変更されたほか、トランスミッションをボルグワーナー製からBRTA製に変更した。
このころにアジア通貨危機の影響を受け、双龍自動車の乗用車部門の経営権が大宇グループに譲渡され、本車が大宇ブランドで販売されることになった。
この影響からグリルデザインを変更、当時の大宇自動車に採用されていた三分割グリル調のデザインに変更されている。
1999年6月には7人乗りモデルを追加。
サードシートが追加されたが、いわゆるエマージェンシーシートのようなものであり、3列目に大人が乗れるような代物ではなかった。
2000年には再び双龍自動車ブランドで販売を開始、この前後にインパネデザインが変更されている。
2000年6月には一部改良を実施、2001年モデルとなる。
サイドフラッシャーが追加されたほか、グリルデザインの変更等が行われた。
また、駆動方式に2WDが追加され、専用グレードのCTシリーズが追加された。
2005年には生産を終了、後継モデルのカイロンが発売された。
2002年9月発売。
ニュームッソーをベースに後部を荷台に変更したモデルであった。
2004年には建設交通部の要請を受け車名を「ムッソーSUT」に変更した。
2006年には生産を終了、実質的な後継モデルであるアクティオンスポーツが発売された。
日本では初期モデルが正規輸入されていたが、ディーラー網の問題などで少量販売されるにとどまった。
ニュームッソーも㈱マティス(日本における大宇/双龍車のインポーター)によって取り扱っていた形跡があるものの、実際に販売実績があったかは不明である。
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最終更新:2025/12/10(水) 06:00
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