反三國志

反三國志とは、三国志演義をベースに書かれた小説である。反三國志演義とも。

概要

中華民国時代に軍閥の参謀を務めた周大荒が新聞に連載した小説。詳細はWikipediaの記事を参照。

作者曰く、五胡十六国時代にそれ以前の歴史書は全て無くなった、いう前提で「三國旧志」をベースに著作した。もっとも、「三國旧志」自体がほぼ架空の書籍であり、三國志演義と同じく歴史書の方の「三國志」を元に書かれた大衆小説の一つに過ぎない。

(以下、ネタバレの為反転)

なお、最終的に蜀が統一を果たすというストーリーなので魏・呉・(西)晉を支持する人からは滅法評判が悪い。

三國志演義との違い

主だった所を挙げていく。

• 曹彰と曹植の兄弟の順が逆。
• 馬岱に「仲華」という字がある（実際は不明）。
• 馬超の妹、馬雲リョクが登場する。

等など。

以下、ストーリー上のネタバレにつき反転。

• 徐庶が魏に下らない。徐庶の母親は趙雲が救出。
• 司馬懿が諸葛亮の鉄砲によって死亡する（三国時代に火薬はまだなかったはず）。さらに、それを気に病んだ孔明が五丈原以外の所で死亡する。
• 劉禅が徐盛の刺客に暗殺され、劉備の孫である劉ジン(劉諶)が後を継ぐ。
• 馬雲リョクは趙雲と結婚する。
• 劉協は殺されるが、その前に劉備に譲位してしまう。最後は五虎将が全員存命しており、加えて諸葛亮に代わってホウ統(龐統)が丞相になる。諸葛亮の子として諸葛瞻が王位に叙せられる。
• 蜀軍に敗れた呉の面々は夷洲、つまり今の台湾に逃れようとするものの殆どが海の藻屑と消える。
• 最後に生き残った曹彰と曹植は北方に逃れる所で物語が終わる。
• 司馬炎が出ない。つか、その前に司馬師は地雷で死亡する。

なお、超・三國志はアレンジが加えられており、一部の展開に差異がある。

関連項目

• 三國志演義