反存在 単語


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ハンソンザイ

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反存在(the opposite; anti-existence)とは、日本SF作品などで使われる用語である。

概要

反存在の定義は作品によって様々だが、通例ある存在と反対の性質あるいは属性を持つ対して反存在と称する事が多い。また定義上では双方にとって片一方が反存在となるだが、劇中では専ら片方のみ(次項における後者)を反存在と呼ぶ場合が多い。これはある存在を体としてその対抗者、カウンターバランスとしての存在意義を与えられているが故に一種の舞台装置的な役を担うことになるという部分に依る所が大きい。

反存在と称される事物が登場する作品

作中で反存在という名称で対置されている一組の事物は以下の通りである。

また劇中で反存在という呼称はされていないものの、それに準じる役割を果たす事になる存在は数多くあり、例として戦術シミュレーションRPG『タクティク スオウガ』に登場するキャラクターヴァイス・ボゼッグが挙げられる。彼は主人公デニムパウエル扮するプレイヤーの取った選択肢に拘らずそれと相反する 行動をとるように設定されており、デニムに対する反存在としての役割を備えたキャラクターである。

個人に限らず、チームや組織団体に対して反存在に相当するものが用意される事も多い。SFCソフト美少女戦士セーラームーン ANOTHER STORY』にはオポシティオ戦士(オポシティオoppositioはラテン語で反存在の意)というオリジナルキャラクター群が登場し、キャラクター である内部太陽系戦士の五人と対蹠的な性質を持った敵対者として描かれる。彼女達の名前メソポタミア神話で各惑星るとされた神々の名が当てられてい る。
こうした反存在は以後の戦隊魔法少女アニメでも繰返し用いられるテーマとなっており、『Yes!プリキュア5』のダークプリキュア5や『魔法少女リリカルなのはシリーズにおけるマテリアルなど、最定番化した存在となっている。

反地球(Counter-Earth)

地球に対してその反存在ともうべきもう一つの地球が存在するという説が古代ギリシャからあり、アンチクトン(αντιχθον; antichthon: chthonギリシア語大地を意味し、またそれをる神の名前)と呼ばれていた。

太陽系における反地球の存在は天文学的には否定されているが、もう一つの地球という概念は現代でも小説などのテーマとして盛んに使われており、特にジョンノーマンの『反地球シリーズ』(Gorean Saga; 並行宇宙に存在する反地球「ゴル」が舞台)が代表格で、1966年からスタート2019年までの半世紀の間に35作品が世に出ている。また日本漫画作品などでも反地球をテーマにしたものは多く作られており、著名漫画家によって題材に使われている。

二元論における反存在のアーキタイプ

類似したものとして、キリスト教には「反キリスト」(antichrist)という概念がある。この概念が、こういった創作物における「反存在」というアイディアの誕生に間接的にを与えた可性もある。
またそのキリスト教を始めとする諸宗教の原となったと言われるのがゾロアスター教で、善神アフラマズダと悪神アーリマンの二元的対立を背景とする教義はまずユダヤ教に取り入れられ、マニ教やグノーシスを経てキリスト教イスラムの教義にも強く反映されている。

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最終更新:2025/12/08(月) 07:00

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