古畑任三郎とは (フルハタニンザブロウとは) [単語記事]

古	畑
	任	三	郎

『古畑任三郎』（ふるはたにんざぶろう）は、フジテレビ系列で放送されていた刑事ドラマ。及び、同ドラマの主人公である警部補の名前。

概要

ドラマ冒頭で、ゲスト俳優演じる犯人によって殺人が行われ、視聴者は「犯行の全容」を知ることができる。完璧と思われていた犯行を、田村正和演じる警部補の古畑任三郎が、巧みな話術と卓越した推理力で犯人のアリバイやトリックを崩していき、真相を解明していくストーリー。

脚本・三谷幸喜。音楽・本間勇輔。スペシャルを含め全42話が放映された。

登場人物

古畑任三郎　－　田村正和／山田涼介(Hey! Say! Jump/NYC)（中学生時代）
本作の主人公。警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補。独特な口調と季節に関係なく着用する黒いスーツが特徴的。自身が目を付けた相手に執拗につきまとい巧みな話術でボロを出させるという手法で幾多の事件を解決する。移動にはブランド物の自転車を用いる。普段は紳士的だが、負けず嫌いで悪戯好きという子供っぽい面もある。

今泉慎太郎　－　西村雅彦
古畑の部下。階級は巡査。ドジで間抜けな木偶の坊であり、いつも周囲の人々をイラつかせているが、そんな彼の言動が事件を解決するヒントになることもある。おデコが広いことをよくネタにされ、「デコ」などと呼ばれることもある。脚本家・三谷幸喜に「史上最低のワトソン」と言われる程の存在であり、そのためか小説版には登場しない。

西園寺守　－　石井正則
古畑の部下。初登場は『古畑任三郎 vs SMAP』。事件現場の分析や被害者の身辺調査など様々なデータを収集し、古畑をサポートする。非常に有能であり、古畑の助言だけで事件を解決に導いたこともあるが、逆に勇み足となったこともある。今泉などには背が低いことをよくネタにされ、「チビ太」などと呼ばれており、本人も気にしているようである。

向島音吉　－　小林隆／タモト清嵐（中学生時代）
古畑を「最高の刑事」と敬愛する制服警官。しばしば旧姓の東国原姓に戻ることがある。現場に到着した古畑に声を掛けてもらうが、全く名前を覚えてもらえない。実は古畑とは中学時代の同級生であり、「古畑任三郎 vs イチロー」では、イチローの義兄であることが発覚した。

花田　－　八嶋智人
様々な職業に転職しては古畑たちの前に現れる謎の男。『黒岩博士の恐怖』で初登場。鋭い勘だけを頼りに犯人を言い当てるという荒業の持ち主。飛行機の客室乗務員をしている双子の兄が登場したこともある。

放映リスト

テレビシリーズ

分類	話数	放映期間	備考
第1シーズン	12	1994年4～6月	このシリーズのみ番組タイトルが『警部補・古畑任三郎』。
第2シーズン	11	1996年1～3月	実質的なストーリーは10話のみで、11話目は総集編となる。
第3シーズン	11	1999年4～6月

特別編

単発放映されるスペシャル版。『しばしのお別れ』以外は2時間以上に渡る長編作品。

サブタイトル	放映日	犯人役	備考
笑うカンガルー	1995年 4月12日	陣内孝則/水野真紀
しばしのお別れ	1996年 3月25日	山口智子	唯一の90分スペシャル。
古畑任三郎 vs SMAP	1999年 1月3日	SMAP	西園寺が初登場。
黒岩博士の恐怖	1999年 4月6日	緒形拳	花田が初登場。
すべて閣下の仕業	2004年 1月3日	松本幸四郎	今泉および西園寺は未登場。

ファイナル

本作の完結編として2006年 1月3日から三夜連続で放映された作品。

サブタイトル	放映日	犯人役
今、甦る死	2006年 1月3日	藤原竜也/石坂浩二
フェアな殺人者	2006年 1月4日	イチロー
ラスト・ダンス	2006年 1月5日	松嶋菜々子

巡査・今泉慎太郎

今泉を主人公としたスピンオフ作品。第2シリーズおよび2004年の『すべて閣下の仕業』の本編終了後に10分番組として放映された。今泉と鑑識官・桑原万太郎のやりとりがメインだったが、2004年に復活した際は桑原役の伊藤俊人の死去のため、西園寺・向島・花田といったお馴染みの脇役勢が揃った。

古畑中学生

2008年 6月14日に放映された番外編。古畑の中学時代を描いた作品で、本編での古畑役の田村正和や向島役の小林隆がゲスト出演しているものの、ストーリー展開の形式は普段とは異なる。

古畑任三郎 vs SMAP その後

2013年 9月30日に放送されたフジテレビ・関西テレビ開局55周年記念特別番組『SMAP GO!GO!』内の１コーナー。タイトル通り『古畑任三郎 vs SMAP』で逮捕、収監されたSMAPのその後を描く。SMAPのほかマネージャーの前田（戸田恵子）も登場するが、古畑（田村）は登場しない。生放送という番組構成上、刑務所～脱獄経路～刑務所の外という大がかりなセットを組み、長回しで撮影（放送）された。

パロディ

田村正和演じる古畑任三郎のしゃべり方や手のしぐさ等は非常に特徴的であり、よくモノマネの題材にされやすい。

また、ドラマにしては珍しくオープニングムービーがあり、これもまた特徴的なため多くのパロディムービーが存在する。

古畑任三郎単語

概要

登場人物