吉備津彦(きびつひこ)とは、セガが運営するMOBA型アーケードゲーム『ワンダーランドウォーズ』のキャラクター。
モチーフは『桃太郎』より桃太郎。通称“桃”、“桃様”
名前は桃太郎の由来となったとされる“古事記”及び“日本書紀”に記された日本神話おける吉備津彦命(きびつひこのみこと)による吉備国(現在の岡山県)平定伝説から引用している。
赤い陣羽織と桃や三つ巴の意匠の入った具足に身を包んだ若武者。
具足や鉄剣など、日本神話の時代ではありえない装備ではあるがこれは『日本一の侍』として童話化されたイメージに準拠しているのだろう。
犬の文様が刻まれた大剣、猿を模した爪のある手甲、雉の羽が添えられた鉢巻を巻いているのがポイント。
性格はと言うと武士言葉を話すまさしく硬派一徹の男。
「ドンドン行く」、「俺がすべてを背負ってやろう」など頼り甲斐ある男らしいチャットが盛りだくさんであり、チームを盛り立てる。
チュートリアルではサンドリヨンを差しおいて最初に操作することになるキャスト。
サンドリヨンと比較してMPや射程に劣る分、耐久力や攻撃力が上がっている。
左右レーンを担当できるだけのドロー性能と持久力を持ち、バランスの取れた性能をしている。
MPがやや少なめで高耐久。スピードは平均やや下だが、硬直の少ない各種ショットとこれまた隙の少ない回避前転の性能から自衛力が高く、足取りもステータス以上に軽い。
ストレートショットは射程こそ“短”で当てにくいが、回転率に優れ、連発しやすい。
射程が短い分、キャストに当てるには速度や懐に飛び込むタイミングが重要となるが、威力に関してはファイターではトップクラスの基礎スペックを持つ。
ver.1.61-Aよりストレートのダメージが低下、使用感覚はほぼ変わって無いがアタッカーの闇吉備津より威力が高かった為の修正だと思われる。
ドローショットは描ける長さこそアタッカーよりマシ程度でサンドリヨンに劣るものの、ストレートが短い吉備津の重要な“飛び道具”であり、主力攻撃である。
特に発射初速から等速で進み、線が曲がっていても減速しない性質から幻惑こそ難しいが狙ったところに直撃させるのに向く。
吉備津彦の最大の特徴は単なるレーン戦のみならず、バックドアを実現する単騎駆け能力である。
拠点ごと兵士軍団を一撃粉砕できるスキル『岩砕の太刀』と、スキル『金剛の位』によって対兵士のダメージを無視・ミリレベルまで減らすことができるため、防衛に立つキャストのいない拠点を手軽に打撃できる。
とはいえ、全快の拠点を単騎で殴って陥落させるのに1分近く必要であり、その間に敵のキャストにカバーされやすく、盾である味方兵士無く敵集団に追い立てられればどうあってもキルされる運命にあるので、現環境ではあくまで技術として覚えておくぐらいでいいだろう。
ver.1.50-Aから吉備津彦を除く全キャストの拠点攻撃時の硬直と入力後発生時間が増加した。また拠点攻撃に関するアシストも追加された為バックドアをし易い環境になったと言える。
さすがにやりすぎたのかver.1.52-Aで拠点攻撃力と「金剛の位」が修正された。
ver.2.00-Aから刻の門が実装され、まず手前拠点を破壊しなければ奥拠点を攻撃する事が不可能となった。バックドアを主体に戦っていた吉備津彦使いには向かい風だが、大門レーンであれば手前拠点を破壊してから1分は奥拠点から兵士が流れてこないのを良い事に敵城へダッシュする吉備津彦も多く、やること自体は変わっていないという声も…。
ストレートショットが短く、MPが少ないのにドローショットが主力、更に序盤こそ素のスペックの高さで有利に戦いやすいものの後半からは強力な対キャスト向けスキルに乏しい…など、ショットを上手く使いこなすテクニックが無いと他のファイターの下位互換になり得るのが難しい所と言えよう。それさえできれば敵チームゲージにダイレクトに響く強烈な戦術ができるキャストになれる。
ビルドに関しては機動力や体力を重視した単騎駆け、バックドアを重視したビルド、
もう一つはドロー威力を強化し、敵兵士列の粉砕を重点したライン戦型ビルドの2種がある。
特に後者の中でも「LV3の段階から兵士集団をドロー1回で一掃する」ビルド、通称“アルティメット吉備津”が主流。自由枠が1枠しか取れなくなるが、安定性が高く非常に使いやすい。
しかし様々なキャストの登場、度重なるアップデートにより、レベル3の段階で兵士を一掃出来るという点も吉備津彦の圧倒的な優位点では無くなってきている。早い話が他のファイターでも早い段階から優れた兵士処理能力を実現する事が可能となってきているため、後半からのバックドアなど吉備津彦ならではの要素も活かして戦う事が求められるように。
いっそ開き直って素のスペックの優秀さを生かしレベル5までをアシストカード無しで戦い、レベル5からドロー威力を強化して巻き返す戦術を取る熟練者も居るようだ。こちらはアシストの自由枠が2つ取れるため、強力なアシストカードを装備することにより吉備津彦の優秀な兵士処理速度とアシストによる爆発力を両立する事が可能(だが、前半を耐えられなければ元も子もないので腕に覚えのある上級者以外はやめた方が良い)。
全身全霊の一撃を受けよ!
フリック後、描画した直線状に攻撃判定が発生する。
LV2アンロック、消費MP30。
サンドリヨン・アシェンプテルの『クリスタルスラッシュ』と同じく直線状に攻撃判定が連なる兵士貫通型の攻撃。
吉備津彦の射程が短いことを侮った相手に突き刺さる貴重な遠距離攻撃手段であるため、対キャスト戦の抑止力であると同時に切り札的存在。
ただし、低MP・ドローへの依存度の高い吉備津としては戦闘中に狙ってMPを貯めないと撃てる機会が少ない。
また、両シンデレラのクリスラよりも横幅が狭く、硬直に刺すタイミングはなかなか厳しい。下手な撃ち方をするとMPが枯渇してそれこそ木偶の坊になってしまうので注意したい。
力を借りるぞ、戦友(とも)よ!
フリック後、吉備津を中心とする円形の範囲内に居る味方兵士の防御力を上昇させる。
LV4アンロック、消費MP20。
ほぼ耐久力が倍になるため、兵士を1撃確殺していた敵ファイターのドローショットといった驚異的な殲滅力に対抗することができる。兵士の処理が苦手なキャストにとっては地獄を見せられる。
とはいえ兵士が硬くなったとてキャストが兵士を一方的に攻撃できることに変わりがないので、そこからどうするかが重要となってくる。
フリック後、描いた直線の方向を中心に半円状に攻撃判定を発生。これは敵拠点を貫通し、敵拠点にダメージを与える。
LV3アンロック、消費MP35。
吉備津彦の単騎駆け能力の要その1。
以前のバージョンでは拠点の耐久値の2割を持ってゆく威力と超高速の発生(セリフの“道”のタイミング)によりどうしようもないレベルのバックドア能力を発揮していたが、今では1割弱の威力と発生鈍化(セリフの“進”のタイミング)により、上手くタイミングを合わせないと、発生途中に兵士の反撃を貰って自滅する可能性のある技となった。
とはいえ、大兵士を無視して兵士団を殲滅できる技であり、敵拠点への単騎駆けの最中に使う兵士処理技としては理想のもの。3秒の発生の後、30秒近く兵士に煩わされずに拠点を殴れる。
なお、MPの消費量が莫大であるためおいそれと使えるものではない点は留意したい。枚数が重なって消費MPが軽減されるまでは重いスキルである。
邪な気に当てられる俺ではない!
フリック後、自身の防御力を強化し、拠点攻撃力を増加させる。
LV4アンロック、消費MP25。
吉備津彦の単騎駆け能力の要その2。
拠点への直接攻撃ダメージがほぼ1.5倍となるほか、防御力が高まるのでHP自動回復系のソウルを装備していた場合、回復量で兵士の攻撃ダメージをほぼ相殺できる。
9人兵士列のダメージはさすがに相殺できない他、キャストが来れば拠点から引き剥がされるのは必至なので、拠点破壊に時間がかかることから使いどころに悩むスキルである。
逆に、これがあれば裏取りというカードを握れるため、相性の悪いキャスト(例えばフックとかかぐやとか長射程タイプ)に対抗する手段として採用するのも一考したい。
鋼の如き結束を見せよ!
フリックすると自分を中心とした一定範囲に居る自軍兵士のHP、および自分のHPを回復する。自分へのHP回復効果は巻き込んだ兵士の数が多いほど高くなる。また、一定数以上の兵士を巻き込むと一定時間ドローショットの連射が可能になり、ドローショットの消費MPが減少する。
LV5アンロック、消費MP35。
ver.2.00にて追加されたスキル。
後半からの兵士戦における粘り強さ・爆発力に欠けていた吉備津彦の新たな一手となる可能性を秘めたスキル。HP回復効果が単純に強力である上、DS強化の効果がついてくることも有って「回復にMPを費やしたために攻撃する為のMPが残っていない」というジレンマを抱えずに済むことが強み。
MP管理を上手く行いつつ、自軍兵士が城から走ってくるタイミングをしっかり把握しておくことが出来れば、無尽蔵とも言えるHPと圧倒的な制圧能力で盤面を支配する事が可能。逆に言えばゲージを上手く管理できなければ強みを発揮しづらい。
後半からこのスキルを生かして戦うつもりなら、しっかりとドロー威力を強化したうえで、可能ならばアシストカード「鶴織の着物」などで耐久力を強化しておきたい。
味方全体の拠点攻撃力と、吉備津彦のみ攻撃力を上昇させるワンダースキル。
同時に流れる童謡 ももたろうのイントロが微妙に合ってないのは突っ込まないでおこう。
敵の攻撃と拠点攻撃力の2つの効果はやや噛み合っているとはいい難いため、発動タイミングを見逃しがち。
一つに拠点攻撃力を期待してバックドア時に発動する手段。とはいえ、無防備な時間が長いため発動タイミングもかなり考えないといけない。演出終わったら敵兵士とキャストに囲まれていたという笑えない状況になることも多々。
もう一つに攻撃力アップによる巨人処理。Ver1.10からドローショットが巨人の弱点となったことからWS発動中なら5・6発で巨人が沈む。1.10Dでストレートショットの巨人ダメージも増えたので、ストレート・ドローのコンボで素早く巨人を落とせるようになる。
ver.1.50-Aより効果時間が延長、金剛やアシストカードと合わせればかなりのスピードで拠点を陥落させる事が可能となっている。
『桃印の鉢金』 特殊効果:Lvアップ時一定時間拠点攻撃力が上がる
モチーフは吉備津彦が額に付けている鉢金、Lv5に上がった時から効果が発動する。上手くWSの効果と合わせられれば兵士が居なくても一人で拠点を陥落させる事が可能、しかしLv5と効果発動が若干遅いため他のアシストを外してまで付けるかは悩む所ではある。
しかし、HP・スピードという無駄になりにくいステータスを同時に強化出来るため、LV5発動のアシストカードの中では比較的使いやすい方である。
お供として有名な犬・猿・雉もソウル(装備カード)として吉備津彦伝説に因んだ名前で人間として登場する。
どう考えても名前から発想し得ないはずの“桃様”の愛称で彼を呼び慕っている模様。
読みはいぬかいたける 犬の和面をかぶった日本刀を構えた少年。
LV.5アンロック。MP最大値特大増加・キャストキル時の敵チームゲージ減少量増加。
終盤の逆転劇を演出する性能だが、吉備津彦のコンセプトには微妙に合わないため他のキャストに装備されがち。
読みはささもりひこ 猿の和面をかぶった忍者装束の青年。
LV3アンロック。ドローショット大強化・立ち止まっている間HPの自動回復。
単騎でレーンを防衛するため対兵士攻撃力とタフネスが必要なファイターのための性能をしており、それは吉備津彦も例外ではない。
特に静止して体力が回復する効果との相性は上手く活用すれば吉備津のあらゆる戦術をサポートする。
桃様~ 私に お・ま・か・せ!
読みはとめたまおみ 雉の和面をかぶったくのいち。
LV1アンロック。スピード大上昇・立ち止まっている間MPの回復量増加。
後述のバックドア型構築に適性があるステータス。ただ生存力に直接寄与しないので扱いが難しい。
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最終更新:2024/04/24(水) 17:00
最終更新:2024/04/24(水) 17:00
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