吉田豊とは (ヨシダユタカとは) [単語記事]

吉田豊とは…

本項では1.について記述していく。

概要

1975年 4月19日生まれ、茨城県出身。実家の近郊には美浦トレーニングセンターがあったが、全く騎乗経験は無く、中学生は器械体操に打ち込んでいた。その後、中学卒業のタイミングで親から騎手を薦められた事と、漫画『風のシルフィード』に影響され、競馬学校に進んだ。同期生には幸英明、渡辺薫彦らがいる。

1994年 3月、美浦・大久保洋吉厩舎からデビュー。2年目は28勝を上げ、関東のホープとして注目される。

そして3年目の1996年、大久保厩舎に入厩したメジロドーベルと運命の出逢いを果たし、同馬の引退まで一貫して騎乗する。同馬で12月の阪神3歳牝馬ステークス（現・阪神ジュベナイルフィリーズ）を制し、重賞初勝利をGI競走で果たすと、翌97年は同馬と優駿牝馬（オークス）と秋華賞を制した。

99年、メジロドーベルでエリザベス女王杯を連覇し、同馬の有終の美を飾る。この年の8月、美浦の独身寮で後藤浩輝から木刀で殴打されるなどの暴行を受けている（後藤は4ケ月の騎乗停止）。レース後に見せた涙は、この暴行被害の事もある。

しかし、2017年 12月10日、中山競馬場でのレース中に落馬事故を起こし、頸椎骨折の重傷。復帰の可能性が低い中、必死にリハビリを行った。この間にメジロドーベルのお披露目式にも参加し、かつての相棒に早期復帰を誓った。

そしてリハビリが実を結び、2019年 3月2日に復帰を果たした。2020年にはクリスタルブラックと京成杯に出走し、復帰後初めて重賞を制覇した。

2022年に矢作芳人厩舎のパンサラッサでドバイターフを勝利したが、今回の勝利のへの縁は18年前にさかのぼる。吉田豊と矢作師がまだ調教助手だった頃から知り合いプライベートでも付き合いがあって、その後、矢作師が調教師免許を取得、技術調教師として研修の期間に吉田豊がリージェントブラフでドバイに遠征する時に、吉田豊が実費で飛行機代やホテル代も出して矢作師もドバイに誘った事があったりする。
それから18年の歳月のあと中山記念での勝利後、直接電話でドバイでのパンサラッサの騎乗依頼を受けたと語っている。矢作師にとっては18年前の恩を、吉田豊にとっても信頼して騎乗依頼してきた思いを答えることができればとレース前のインタビュー等で語っておりそれが見事に実った形である。

詳しい話は下記２つのリンクより

「吉田豊騎手へ18年越しの恩返し」ドバイ・パンサラッサ起用の舞台裏　(netkeiba）
ドバイターフでパンサラッサに騎乗する吉田豊と、依頼した矢作の漢気溢れる逸話 (平松さとし氏コラム)