吉良・ホリー・ジョースターとは (キラホリージョースターとは) [単語記事]

吉良・ホリー・ジョースター(きらほりーじょーすたー)とは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第8部「ジョジョリオン」の登場人物である。

概要

「ジョジョリオン」の登場人物で、第8部の重要人物。

1959年生まれの52歳で元医師で眼科医を勤めていた。太平洋医師会会員。
ジョニィ・ジョースターと東方理那の曾孫で吉良吉輝の妻で、吉良吉影と虹村京の母にあたる。1982年に吉影、1989年に京を出産し、1993年よりTH医大病院勤務し、2008年に医師を引退し、現在はTG大客員教授を勤めている。

アルファベットの「H」が付いたつば付き帽をかぶっていて、両手首にも「H」の文字が付いたブレスレットをはめている。登場した初期はサングラスをしていた。
東方定助と同じく正確な目測で長さを測ることが出来る。スタンド能力は保持しているか不明だが、スタンドの姿を見る事が出来る模様。吉影の子供時代には、彼のスタンド能力の特徴を理解していたようである。

空条仗世文が子供の頃、吉影と共に彼を治療した。医師の引退当日には、広瀬康穂の治療も担当した。

ジョジョリオンの物語開始以前の時点で既に「病」を発症し仗世文にも知られていたが、成長した仗世文に再会した時には病状は悪化し、息子の吉影と仗世文の区別が出来ないほどになった。その際には自身の間違いに大きくショックを受けていた。

時が流れ、康穂がTG 大学病院に面会に来た時には患者として収容され、病状がさらに進行して、ブーツと人間の区別も付かなくなっていた。

東方家が花都と再会するころには、病は急変し、自分の「両手」と「食べ物」の区別もつかないほどになり、笹目桜二郎のように自分の両手の指を6本ほど食べてしまった。
すぐ胃から吐き出させて縫合したので問題はなかったが、これから身体の衰弱の進行していくことが予想されベットに縛り付けられている。

定助が明負悟の追跡中に重傷を負った際には、定助の前に現れ、彼の負傷を「LOC AC ACA6251」で治療した。その時は、ロカカカの服用の副作用である岩化が体内を移動しており、彼女もそれを理解して体に目印を付けてタイマーとしていた。

子供の吉影や京には命を懸けるほど大切に思われており、吉影を引き継いだ定助も彼女を助けることを決意する。

主人公の母が生死に関わる病に罹るという点は、第3部「スターダストクルセイダース」に登場する空条ホリィと共通している。

彼女の「病」の症状について

手術痕は一つもないが、なぜか脳の一部と腎臓一つ、肺の一部に胆のうが消失しており、まるで「一部が奪われた」ようになっている。彼女を担当した医師達は彼女の症状は証拠はないが、病気というより、人為的なものではないかと考えている。また彼女の症状は親戚である東方家や先祖の理那が示した石化病の症状とは異なっており、東方家の呪いとは別の可能性が高い。

現代の医学では、彼女の「病」の完治は不可能であり、せいぜい進行を遅らせる治療しか出来ていない。その治療も保険外の治療も含まれていたため、1泊12万円という法外な値段となっている。しかし、吉影からの支払いがしばらく滞っていたため、定助が田最環戦後に見舞いに来た時には劣悪な環境の病室に移されていた。

TG 大学病院に勤務する羽伴毅の話によれば、彼女は明負悟をはじめとするTG 大学病院に勤務の岩人間達が使用していたロカカカの研究室を作ったのだが、彼女はロカカカに「失敗」したと話している。

後の話で彼女の語る所によれば、TG 大学病院に明負悟が院長として就任したころ何人か新しい医者が増え、臨床実験の実験体としてロカカカを気がつかないうちに投与され、記憶の時々の途絶や時間の進む感覚がなくなり、物を落としたり歩行障害が出るようになった。またその臨床実験のことは田最環グルーブにも知られることはなかったようだ。