味わう(あじわう)とは、日本語の動詞である。
「飲食物の味を楽しむ」といった意味を持ち、転じて物事を体験することの比喩としても使われる。
文法的にはワ行五段活用の他動詞であり、以下のように活用する。
語幹 | 味わ | 未然形 | わ、お 例:「味わわせる」「味わおう」 |
---|---|---|---|
連用形 | い、っ 例:「味わいます」「味わった」 |
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終止形 | う 例:「味わう」 |
||
連体形 | う 例:「味わう人」 |
||
仮定形 | え 例:「味わえば」「味わえども」 |
||
命令形 | え 例:「味わえ」 |
活用は以上の通りだが、実用上は未然形の活用語尾が「わ」であった場合、直前の語幹が「味あ」に変化していることが多々ある。場合によっては、この「あ」に「合」の字が充てられたり、「あ」の字そのものが脱落することもある。本来ならば誤用となる形なのだが、新聞や漫画などにもこの形があらわれることがあり、かなり広く浸透していることが窺える。
例:味わわずに済む → 味あわずに済む → 味合わずに済む → 味わずに済む
例:味わわせてやる → 味あわせてやる → 味合わせてやる → 味わせてやる
なぜこのような現象が起きるのか。一説には、未然形の活用語尾が「わ」になったことで語幹とあわせて「わ」が2つ続く形になり、それを回避する意識がはたらくのでは、と言われている。同様の現象は語幹が「わ」で終わる他のワ行五段活用動詞でも起こり得る(例:「賑わう」など)が、この現象が起こりにくい動詞(例:「祝う」など)もあり、結局なぜ「味わう」でこの現象が起こるのかは判然としない。
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最終更新:2024/11/10(日) 22:00
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