唐彬

「唐彬」（トウヒン 235 ～ 294）とは、異民族に対して戦わずして勝つ事を実践した三国時代末期の魏そして晋の武将である。

字（あざな）は「儒宗」。名前の読みは「トウリン」とも。

正史では

魯国鄒の出身。

身の丈8尺（後漢の単位では184cm、魏・晋の単位では192.8cm）を誇るパワーキャラだったが、成人すると経史を学んで教養も兼ね備える人物となった。

刺史の王沈の前で呉の国の征服方法を語った唐彬は、感服した王沈の推挙で司馬昭に仕える事になり、司馬昭から唐彬の評価について意見を尋ねられた参軍の孔顥のいやがらせにより正しい評価を受け損なうところを、陳騫が、

「唐彬の人となりは私のかなうものではありません。」

と応えた為に司馬昭は笑い、今度は唐彬に対して司馬昭が「お前にはなにが出来るのか？」と直に問うと、唐彬は、

市井の噂から古人の事跡まで、語れば満天下の口に勝りますが、満天下の恨みも買います。

と応え、司馬昭は「名は虚しく伝わることはないものだ」と喜んだ。

蜀を攻略した鄧艾（トウ艾）が独立を企てた鍾会の策謀の果てに謀殺されると、司馬昭は蜀に唐彬を派遣し、鄧艾（トウ艾）の失策を見抜いた唐彬の報告により、素早く鄧艾（トウ艾）の旧領に兵を派遣した司馬昭は士卒の信任を得た。

司馬炎が晋の皇帝に即位すると、関内候の爵位を授かった唐彬は鄴の地で政治的功績を上げ、弋陽では治水事業により民心を得る事に成功したが、母親の事を憂いて官職を辞して故郷に戻った。

しかし、時代は唐彬を隠棲させることを良しとしなかった。

益州監軍の地位に空きが出来、誰が適当かと司馬炎が判断しかねていたところ、唐彬と楊宗ではどちらが適任かを司馬炎から問われた文立は、

「唐彬は財欲が強く、楊宗は酒好きです。」

としてどちらも不可であると応えた。

司馬炎は、酒癖を改める事は難しいが、財欲は満たす事が出来るとして唐彬を抜擢し、呉との国境では、呉の侵攻を防ぎ、司馬炎が呉の討伐の為に軍を派遣すると、王濬と共に蜀の地から呉へと進撃し、擬兵や奇襲を用いて呉軍を破り、首都の建業を目前のところで唐彬の軍と呉の主力が激突して唐彬が勝つと、呉の皇帝・孫皓は降伏し、唐彬は右将軍となった。

まもなく鮮卑族が北平を脅かすと唐彬が派遣され、兵馬を用いて威圧しながらも農業に力を入れ、学校を建てて教育に力をいれる等の懐柔策により鮮卑族は晋に服従し、危険を知らせる犬の鳴き声もあがらない事を民衆は喜び、唐彬の徳を讃えて碑を建て、後世の歴史家からは、

兵を用いずして敵の心を攻める優れた名将である。
賢明という点では、王渾や王濬もはるかに及ばない。

と評価された。

演義では

晋の広武将軍として登場する。

呉の討伐軍が組織されると、王濬と共に20万の兵を率いて蜀から進撃し、呉討伐に貢献した。

※その他「唐彬」の詳細についてはWikipediaの該当記事・・・はありませんでした。

関連動画

▼唐咨が連れてきた伊織軍の水軍担当として登場するiM@s架空戦記「美妓皇帝」

同時に水軍を任されることになった「司馬伷/司馬チュウ」「王威」と3人ワンセットで扱われている。

「唐彬です！」
「司馬伷です！」
「王威です！」

関連データ

コーエーの三國志シリーズにおける唐彬の能力一覧。

能力一覧	統率	武力	知力	政治	魅力	陸指	水指	身体	運勢
三國志		－	－		－			－	－
三國志II		－	－		－
三國志III		－	－	－	－	－	－
三國志IV	－	－	－	－	－
三國志V		－	－	－	－
三國志VI	－	－	－	－	－
三國志VII		－	－	－	－
三國志VIII		－	－	－	－
三國志IX	71	70	56	50
三國志X	70	74	62	52	60
三國志11	67	74	59	53	58

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関連項目

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