本能の赴くままに我が道を突き進む生粋の野生児。猪突猛進を体現したかのような人物であり考えるより先に手が出るタイプ。戦いに勝つことで愉悦を感じる戦闘狂でもある。
その奇怪な容姿に加え、常軌を逸した言動・行動から初見の読者に誤解されがちだが、紛れもない味方サイドの登場人物である。
野生の猪に育てられた伊之助は、他の生き物との力比べを唯一の楽しみとしていたが、ある時自分の縄張りに踏み込んだ鬼殺隊士を撃退し選抜試験の情報を聞き出すと、刀を奪い試験に参加。鬼が巣食う山で7日間生き延び試験に合格した。ちなみに炭治郎が試験の際、伊之助の存在を知らなかったのは、伊之助が参加者の中で誰よりも早く入山し試験終了後も最速で下山したためである。
鼓屋敷で炭治郎たちと邂逅した伊之助は、鬼と交戦中の最中にも関わらず隊の規則を無視し炭治郎と戦いを始める。炭治郎の説得にも応じない伊之助であったが、最終的に炭治郎の頭突きを喰らって脳震盪を起こし昏倒。目覚めた後も戦いを再開しようとする伊之助であったが、炭治郎は元々伊之助と争う気は毛頭なく、勝負は結局有耶無耶となって終了。
その後は炭治郎たちに同行。本人は、隙を見て勝つつもりらしかったが、度重なる死闘を炭治郎や鬼殺隊の面々と潜り抜け心身共に成長していくことになる。
上半身裸の上に猪の被り物を被った色々な意味で危ない容姿をしている。猪の被り物については伊之助自身が強い思い入れを抱いており、寝る時も外さない。
被り物を外す時は食事などのわずかな間であるが、その素顔は一見すると女の子にも見える程の美男子。伊之助の素顔を見た吉原の遊女からもその見目麗しさについて称賛される程である。
素顔について、炭治郎は「君の顔に文句はない こぢんまりしていて色白でいいんじゃないかと思う!!」と率直過ぎる意見を本人に言っている。女好きの善逸は「むきむきしているのに女の子みたいな顔が乗っかってる」とあまり良い印象を抱いてない。
性格面は、野性で生きてきただけあって弱肉強食を信条とする。とにかく強いことこそ重要で、強い相手であればあるほど挑みがいがあると奮起する。そして、強さを持ちながらも戦おうとしないものを「弱味噌」となじることもある。闘争心は戦いの場以外でも湧き続けているらしく、意味もなく木の幹や壁などに体当りしたり大声を張り上げたりすることもしょっちゅうである。
登場当初は、ほとんど相対する人間を「自分が踏み越えていくべき強者」か「相手にするまでもない弱者」かでしか認識せず、人間社会の常識にも著しく欠けていた。手づかみでものを食べるなんかは序の口で、字の読み書きすらできない。ちなみに大正期の日本は教育の充実で識字率が急速に上がり、読み書きできない若者は珍しくなりつつあった頃である。
普通人間の言語に触れずに子供が育ってしまった場合、ある年齢を超えると人語を学習するのが困難になると言われる。だが伊之助の場合、幼少の頃に出会った農家の青年たかはると、その祖父との交流で言葉を覚えていった。特にたかはるの祖父からは「百人一首」などの古典文学を読み聞かせてもらったため、字の読み書きができないわりには文学的な言い回しを知っていたりと、ボキャブラリーは意外と豊富である。また、たかはるの祖父にはふんどしに書いてあった自分の名前を発見してもらった。
鬼殺隊に入って炭治郎たちと行動するようになってからは、様々な人々の優しさに触れたり(伊之助自身はその気分を「ホワホワする」と言っている)、柱をはじめとする隊士たちの生き様を見ることで「真の強さ」とは何かを探ろうとするようになっていく。
名前を覚えるのが苦手なのか真剣に覚えていないのか、よく仲間の名前を間違って呼ぶ。特に、竈門炭治郎を「かまぼこ権八郎」と呼んだことは、炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子の鬼狩りパーティーが「かまぼこ隊」とファンから呼ばれるもととなった。
自分を捨てた親のことはほとんど覚えていなかったが、哪吒蜘蛛山での戦いの中で過去の走馬灯を見たとき、母親と思しき女性が崖から自分を投げ捨てる様子を思い出している。
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伊之助は、琴葉(ことは)という女性(CV:能登麻美子)の子供である。
琴葉は、頭の回転が悪い女であり、家族からの執拗なDVを受けた挙げ句にまだ乳飲み子の伊之助を連れて新興宗教団体である「万世極楽教」の寺院に逃げ込んだ。そこで教祖の童磨からは大事に扱われ、しばらくは幸せに過ごすことになる。
しかしある時、琴葉は童磨が信者の人を喰っているところを見てしまう。童磨の正体は上弦の鬼だったのである。実は琴葉を追ってきた家族はすでに童磨の手で殺されており、彼が琴葉を大事にしていたのも「側に置いておきたくなったから喰うのはやめて死ぬまで世話してあげよう」というペットを飼うような感覚からのものだった。
寺院から逃げ出した琴葉は、断崖絶壁に追い詰められる。最後の望みを託して、伊之助を崖の下へ投げ捨て、直後に琴葉も殺害された。童磨は「もはや生きていまい」と伊之助の行方を追わなかった。こうして伊之助はある猪に拾われ、山で生き延びることになったのだ。
無限城での決戦で、童磨と栗花落カナヲの戦いに乱入した伊之助は、童磨の口からこの事実を聞かされ、初めて己の出生の秘密を知ることになった。
童磨が自分の母の仇であることを知った伊之助は、カナヲと共闘。胡蝶しのぶの命をかけた仕掛けのおかげもあって彼を倒し、崩れ行くその頭部を散々に踏みしだいて鬱憤を晴らした。
最終決戦における詳細は敢えて省くが、ここでは鬼舞辻無惨の手によって殺された隊士たちの遺骸をみやり、「一緒に飯を食った仲間」の命を踏みつけにした無惨に対して「百万回死んで償え!!」と叫んだ。彼が成長して人間らしい心を持ったことを示す場面である。
全てが終わった後、蝶屋敷での療養を終えた伊之助は、炭治郎、善逸、禰豆子とともに炭治郎の生家で共同生活をすることになった。そして、ある少女と結ばれることになる。
カナヲとのフラグが丁寧に描かれていた炭治郎や、一目惚れからの禰豆子への好意を隠そうともしなかった善逸にたいして、伊之助は特にどのヒロインともきっかけが無さそうに見えたので、ファンの間では意外な組み合わせとして話題になった→最終回発情期
伊之助が使う全集中の呼吸。どの流派にも属せず、伊之助独自の我流である。わざと刃を欠けさせた日輪刀(担当の刀鍛冶が激怒したのは言うまでもない)を二刀流で使い、持ち前の体の柔らかさを生かした変幻自在の体術と並外れた触覚を織り交ぜつつ、基本的には力押しの斬撃や突きで戦う。
二刀を四方八方に振るい、広範囲を斬りつける。敵に囲まれた場合に有効
一撃必殺を狙う、一点集中の技。刃を欠けさせた日輪刀をノコギリに見立て、2つの刀で咬むように切り裂く。上弦の鬼クラスの頸も切り落とせるほどの威力で、伊之助の攻撃面での最大の技である
両手を広げてポーズを取ることで、持ち味の触覚を更に研ぎ澄まし広範囲の索敵を行う。幻術などの類を見破ることができる。攻撃技ではないため、「型」の名がつく
防御を一切無視して、姿勢を低くしての高速移動に特化した技。やはり攻撃技ではないため、「型」の名がつく
関節を外して腕を伸ばし、遠くの敵まで刃先を到達させる
両腕の二刀を高速回転させて敵の攻撃を切り払う
掲示板
109 ななしのよっしん
2024/01/14(日) 19:03:39 ID: RkMb3xQL+Q
名前を呼び間違う際に炭治郎は壮一郎とか権八郎とか炭五郎とかバリエーションあるのに善逸は紋一しかないのはなんだろう
単に主役と準主役級の違いかな
炭治郎の方が名前呼ぶ頻度高いし
110 ななしのよっしん
2024/05/16(木) 19:54:11 ID: gHZdY/FURa
ねずこに「芋助」呼ばわりされたの好き
111 ななしのよっしん
2024/11/23(土) 14:59:16 ID: 8qGIi08PAk
この男性ホルモン強そうな性格であの美少女フェイスは脳がバグる
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/13(金) 00:00
最終更新:2024/12/12(木) 23:00
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