四十歳なのに、ずっとガンダムの話してるの。 単語

ヨンジュッサイナノニズットガンダムノハナシシテルノ

2.5千文字の記事

四十歳なのに、ずっとガンダムの話してるの。とは、漫画黄昏流星群』内の台詞である。

概要

弘兼憲史による漫画作品『黄昏流星群』の、2003年3月29日発売の単行本18巻収録作品「邂逅する惑星」全5回のうち第1回にて登場する台詞。単行本の付の記載によればこの回は、雑誌連載時には2002年漫画雑誌ビッグコミックオリジナル』の第11号に掲載されたものであったようだ。

黄昏流星群』は短編連作作品でありサブタイトルの付いた各作品ごとに主人公が異なるが、「邂逅する惑星」の主人公は41歳の女性入間川節子」。彼女1987年航空機墜落事故14歳ほど年上の夫を亡くしており、作中の現在である2002年時点では東京オフィスで働く独身女性である。

そんな彼女が職場の仕事仲間らしき女性たちと食事をとっていると、女性たちの一人が男性と会った時の感想を語るシーンとして、以下の会話がなされた。

(1コマ
「へえ――、どうなったのその男?」

(2コマ
「うん、会ってみたら思ってた通り、すっごいオタク
 四十歳なのに、ずっとガンダムの話してるの。」

(3コマ
「キャハハハ」
「やだーっ!」
サイテー。」

4コマ
(頬杖をついて、笑みを浮かべつつその会話を聴いている節子)

この後には、

(5コマ
「ねえ、入間川さんはやらないの?メル友。」

(6コマ
え?私は別に…」

(7コマ
「はいってみたら、このサイト。結構、退屈しのぎになるわよ。」

(8コマ
「特にあなた独身だから、パートナー捜しにはいいかもよ。」

と続くので、この「四十歳なのに、ずっとガンダムの話をしていた」という「すっごいオタク」氏は、出会い系サイトを介してメールでやりとりをしていた男性だったのかもしれない。

ちなみにこの会話自体は「主人公節子ネットで知り合った男性と実際に会ってみようとして待ち合わせをした。だが、待ち合わせの場所に居たのは……15年前に亡くなったはずの夫!?」という話の筋の導入的なものでしかなく、この後のストーリーには全く関係してこない。発言したのは名もなきモブ女性であり二度と出てこないし、もちろん「すっごいオタク」氏も出てこない。

もしこの説明を聞いて「なんで亡くなったはずの夫が待ち合わせ場所にいたのか」という点が気になった方は『黄昏流星群』の18巻を購入して確認されたい。ただし節子と待ち合わせの男性セックスするシーンがわりとしっかり描写されるので、幼少の家族が居る方はその子のに入らないようにご注意を。

ネットミーム画像として

上記のように、『黄昏流星群』という漫画作品内では特に重要でもない一シーンにすぎないのだが、上記のシーンの2コマのみ、または1コマ4コマの部分のみが切り取られた画像が「ネタ画像」的にインターネット上で出回っている。

黄昏流星群』の一シーンだという情報はこの画像からは読み取れないために、同じ著者による漫画作品でより知名度が高い『島耕作シリーズのどれかのシーンだと誤解されることもあるらしい。

また、「四十歳なのに」を「五十歳なのに」と、「ガンダムの話」を「電子音楽の話」と書き換えた画像も出回っているようで、「台詞が差し替えられたのかな?」と思う人もいるようだ。ただしよく見ると書き換えられた部分のフォントがわずかに異なるため、これはいわゆる「コラ画像」ではないかと思われる。

何のガンダムの話をしていたのか

「四十歳なのにずっとガンダムの話をする」タイプの人や、まだ四十歳になってなくても将来そうなりそうなタイプの人たちは、「ちょっと待てよ、「ガンダム」じゃわからん。どのガンダムの話をしていたのだよ?」という気持ちが湧くのではないだろうか。ガンダムシリーズ作品がやたら多いのだ。

ぶっちゃけフィクションなので正解などい可性が高い。作者の人そこまで考えてないと思うよ。でもまあ一応考えてみよう。

作中設定として、この会話は2002年になされている。2002年2月は『∀ガンダム』の劇場版[1]が上映開始されており、10月には『機動戦士ガンダムSEED』が放映開始されている。ただ、この会話の話が掲載された『ビッグコミックオリジナル』の第11号は毎年5月下旬ごろに発売されているので、もし「作中も5月ごろの話」と仮定すると『機動戦士ガンダムSEED』より『∀ガンダム』の方がしっくりくるか。「すっごいオタク」氏は「この前映画でやっていた『∀ガンダム』ですけど……」といった話をしてしまったのかもしれない。

もちろん、「(当時の)最近の作品」ではなく「すっごいオタク」氏が少年のころに見て好きになった作品の話をしていたのかもしれない。「2002年に四十歳」ということは、1962年頃生まれ。初代『機動戦士ガンダム』(テレビ版)が放映された1979年4月7日1980年1月26日には17歳前後だったはずであり、このあたりかもしれない。

ちなみに本記事の初版作成時点の2025年には「すっごいオタク」氏は63歳頃である。今でもガンダムの話をしているかもしれないね。

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シャアさん「30過ぎてもガンダムガンダムって… どうかと思うねボカァ!」
ララアさん「いけません大佐…」

関連項目

脚注

  1. *テレビ版は1999年4月9日から2000年4月14日にかけて放映
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