元ネタは人造昆虫カブトボーグ V×Vで書かれたテンプレコメント。
シナリオにおいて物語が一つの山場に差し掛かったとき、回想シーンが唐突に挟み込まれる場合がある。
中ボス「フハハハハ、よくぞここまで這い上がって来たな」
主人公のライバルキャラA「フッ、今の俺は過去の俺とは違うぜ!」故郷に残してきた家族、今は亡き師匠との厳しい修行、一緒に旅してきた仲間、まだ思いを伝えてないあの娘、主人公との幾多にも及ぶ死闘の数々…
母「もう!Aったら無茶ばっかりして!」
A「うっせぇな!俺は親父みたいな悪徳役人にペコペコする情けない人間にはならねぇんだ!」
妹「もう、お兄ちゃんたらお父さんの苦労も知らないで勝手なことばっかり!バカ!」
父「妹、お兄ちゃんに向かってそんな口の利き方は駄目だ、謝りなさい」父「約束が違う!私がおとなしく従えば村の者には手を出さないという話だったではないか!」
悪徳役人「方針が変わったんでな」
父「かくなる上は、ウォォォーーー!」
悪徳役人「こいつ、俺たちを道連れにっ!」
A「親父ィィィー!」師匠「踏み込みが甘い!イヤーッ!」
A「グワーッ!なんの、肉を切らせて骨を絶つ!イヤーッ!」
師匠「グワーッ!…よくぞここまで、これがワシからの最後のインストラクションだ、ゲホッ」吐血ダバー
A「し、師匠!」
師匠「良いのだ、ワシの体は中ボスの呪いでもう限界でな。あとは、たの…ん…だ」ガクッ
A「し、師匠ォー!」仲間B「くっ、俺たちの力じゃここまでか…」
仲間C「済まねぇA、俺たちが不甲斐ないばかりに足を引っ張っちまって…」
A「お前らがいたからここまで来れたんだ、ここから先はお前らの気持ちも俺が背負っていくぜ!」A「あの、これ…」花を手渡す
村娘「まぁ、綺麗。いつもありがとうございます!」
A「あのさ、今度の旅から戻ったら…いや、何でもねぇ!」
村娘「?」ニッコリ主人公「やめるんだA!奴はもう害を加えるような存在じゃない!」
A「どけ!奴がしてきたことを死をもって償わせてやる!」
主人公「この分からず屋!奴はいままで愛を知る機会が無かっただけだ!」
A「邪魔立てするならお前とて容赦はしない!」
主人公・A「「ウォォォー!」」ガキィィーン
A「くっ、なかなかやるな。決着は次の機会の楽しみに取っておこう」
主人公「必ず止めてみせる!」
時にはAパートの大半を占めるほど「これでもか」というくらいに回想シーンが挟まれ、視聴者は「これまでの過程をなかったことにしてはいけない、この思いを力に変えて!」と、感情移入するようになる。
が、残念なことにそれは次に続く負けイベントの理不尽さや無念さを際立たせるための演出なのである。
A「何・・・だと・・・?!俺の力が通用しないだと?」
中ボス「トゥットゥルー♪銃弾とか効かないのです」
A「くそっ、こんな…俺の背負ってきた人たちの思いを無駄にする訳には…」
中ボス「フハハハ、ずいぶんと下らない思いを引きずってきたものだな、死ねぇーーー!」
A「グワーッ!」
主人公「Aーーー!」
なお、上記ではバトル物のライバルキャラがいわゆる「噛ませ」にされる例を取り上げたが、主人公でも物語中盤の挫折イベントである場合や、恋愛物などでも告白前に回想が挟まれる時には同様に振られフラグな場合がある。
そのような展開をさんざん見せ付けられてきたあなたは、回想シーンが挟み込まれると無意識のうちにこう言うようになるのである。
「回想は…」
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/03/29(金) 11:00
最終更新:2024/03/29(金) 11:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。