国盗り物語(くにとりものがたり)とは、
本項では、1.と2.を中心に解説する。
原作は、司馬遼太郎が1963年から「サンデー毎日」にて3年間連載した歴史小説。斎藤道三編と織田信長編の二部構成で成り立っているが、この2人の他にも明智光秀が準主役格となっている。当初は、道三の生涯のみを描く予定だったが、好評故に道三の死後も物語が続くこととなった。
前半の斎藤道三編では、道三の青年時代から、美濃の国主となった彼が信長が対面した正徳寺の会見までが描かれている。この場面が前半のクライマックスとなり、主役が交代し、後半の織田信長編へと映る。信長編の序盤で、道三が長良川の戦いで子の斎藤義龍に滅ぼされ、以降は信長と信長と光秀を中心に物語が進み、最終的に光秀が山崎の合戦で敗死する場面まで描かれた。
それまで斎藤道三は、「蝮」のあだ名に加え、主君を滅ぼした梟雄というダーティな面からマイナスイメージが強かったが、若き日の道三が無一文からのし上がっていくバイタリティな姿が、高度経済成長のまっただ中の日本と重なったことなどもあり、次第に知名度と人気を高めていった。なお、近年の研究では道三とその父親による親子二代による下克上説が有力となっているが、本作の影響もあって小説やゲームなどでは、今でも道三一人が下克上を成し遂げたという描かれたをされるのが大半である(その方が物語としても面白いということもあるが)。
また、明智光秀も以前(特に戦前)までは主君の信長を死に追いやった謀反人として悪役の扱いをされることが多かったが、本作では足利義昭を奉じて室町幕府の再興を目指すも、信長と義昭の板挟みとなって断腸の思いで義昭を見限り、その信長とも次第に目指す天下統一の道を違えるようになったあげく、信長から様々な辛い仕打ちを受けるなど精神的に追い詰められていき、主君殺しに突き進む悲劇の武将として描かれている。
後述の大河ドラマ以外にも、3.で述べられているようにテレビ東京の新春ワイド時代劇でドラマ化されたこともあり、道三編と信長編の時間配分など、概ね原作に忠実な展開となっている。ドラマでは信長と光秀の死後に、若き日の道三の恋人だったお万阿と、道三の最古参にして生涯彼に仕えた赤兵衛が、天下を駆け抜けた道三・信長・光秀の3人に思いを馳せてそれまでの人生を顧みるという、ドラマのオリジナルシーンで締めくくられている。
大河ドラマ「国盗り物語」は、「竜馬がゆく」に続き二作目となる司馬遼太郎原作の大河作品である。道三と信長のダブル主役であることには変わりは無いが、全51話の中で第18回にて早くも道三が死亡・退場しており、道三編が短縮された分、信長編が占める比重が原作や新春ワイド時代劇版と比べて高くなっている。なお、信長が主人公となった大河ドラマは本作が初である(単独主演は、1992年の「信長 KING OF ZIPANGU」が初となる)。
また、「国盗り物語」以外の司馬遼太郎の小説が多数織り込まれているのが特徴であり、この傾向は「花神」「翔ぶが如く」「功名が辻」など後の司馬遼太郎原作の大河ドラマにも引き継がれた。本作では、「新史太閤記」の主人公である羽柴秀吉も準主役格として描かれている他、「功名が辻」の山内一豊と千代、「尻啖え孫市」の雑賀孫市、「梟の城」の葛籠重蔵など、原作の「国盗り物語」には登場しないキャラクターも多数活躍している。なお、「梟の城」の原作は豊臣秀吉の政権時代を描いた作品であるため、重蔵らの年齢や活動期間は原作より大幅に早くなっている。
司馬原作の大河は低視聴率というジンクスがあり、本作も当時としてはあまり視聴率が高くなかったが、リアルタイムで本作を見た視聴者からの評価は非常に高い。脚本家の三谷幸喜や、俳優の鶴見辰吾は本作の大ファンであることを公言している(後に両名とも、戦国時代を舞台にした大河ドラマに出演している)。
一方、初期の大河ドラマ作品の例に漏れず、当時はビデオテープが非常に高価だったため、その大半が他の映像作品に上書きされており、残念ながらNHKでは総集編以外の映像の多くが失われてしまっているのが残念な限りである。
紹介順は、(大河ドラマ / 新春ワイド時代劇)である。単独表記は、原作を除き全て大河ドラマのスタッフである。
本作と登場人物の大半が重複している麒麟がくる(2020年放送の大河ドラマ)との比較付き。
大河ドラマ版に出演した俳優が、新春ワイド時代劇版で別の役を演じたケースが幾人か見られるが、これが単なる偶然なのか、大河ドラマ版を意識して敢えて配役したのかは不明である。
なお、光秀役の近藤正臣は、2006年放送の大河ドラマ「功名が辻」で、光秀の盟友にして「国盗り物語」でも重要な役柄である細川藤孝役で出演した。また、家康役の寺尾聰は、2014年放送の大河ドラマ「軍師官兵衛」で41年ぶりに再び家康を演じた。
本宮ひろ志の漫画「猛き黄金の国 道三」は、直接明記されてはいないものの、実質上「国盗り物語」をベースとした作品である。但し、本作の道三は長良川の戦いで影武者が身代わりになって死亡せず、商人時代の妻であったお万阿の元へ帰って行くという結末になっている。
掲示板
6 ななしのよっしん
2020/01/19(日) 22:10:41 ID: Qag/fTiCk/
>>4
温泉のシーンやばいよなw
司馬小説の中で一番エロいシチュエーションじゃないのかアレ
7 ななしのよっしん
2021/02/07(日) 07:38:05 ID: wT0jrLj44P
一覧表というか麒麟がくるが邪魔だな
そういうのは麒麟がくるの記事でやれよ
8 ななしのよっしん
2024/01/01(月) 20:46:12 ID: t51pffEjiE
一番エロいなと思ったのは有馬なんとかの妾の都落ちした貴族の娘に手マン仕掛けたところ
抜けはしないけどシチュエーション的に好きなのは引退した年寄りの(と言っても婆さんという年じゃないだろうけど)娼婦に至って真面目に夜の手解き教えてもらったシーンかな
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 15:00
最終更新:2024/04/24(水) 15:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。