均衡財政論(Balanced finance theory)とは財政学の用語で、中央政府の財政政策に関する理論である。
健全財政論(Sound finance theory)ともいう。反対語は機能的財政論である。
均衡財政論とは、「財政政策を決める指標としてプライマリーバランスが最も適切である」と考え、プライマリーバランスを黒字化させて政府累積債務を減少させたりプライマリーバランスを均衡状態にして政府累積債務の増加を食い止めたりする目的で財政政策を実行することをいう。
均衡財政論ではプライマリーバランスを黒字化させることを最優先の目標とする。このためどうしても緊縮財政になりがちである。
経済学の教科書において財政政策の影響を語るとき、実質利子率や実質為替レートを語ることが多いのだが、プライマリーバランスを語ることが非常に少ない。N・グレゴリー・マンキューの『マンキュー マクロ経済学Ⅰ 入門編 第3版(東洋経済新報社)』はその典型である。
経済学の教科書からは「財政政策を決める指標としてプライマリーバランスが最も適切である」という考えが伝わってこない。
ゆえに「均衡財政論は経済学に一致しない考え方である」と評価することができる。
均衡財政論を支持する学者として代表的なものはジェームズ・マギル・ブキャナン・ジュニアである。
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最終更新:2025/04/07(月) 14:00
最終更新:2025/04/07(月) 13:00
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