垂水駅(たるみえき)とは、兵庫県神戸市垂水区神田町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の山陽本線(JR神戸線の駅である。
山陽垂水駅(さんようたるみえき)は兵庫県神戸市垂水区神田町にある山陽電気鉄道本線の駅である。
2駅の駅名は会社名を冠しているかどうかの違いこそあるものの漢字も読みも同一の地名から取ったものであり、且つ完全に立地が並列しているので、高架下を除く駅周辺環境はまったく同一である。さらに高架下ですらほぼ一体化している。よって、別々の記事として執筆することは躊躇われるので、これら2つの駅については同一記事にて記述する。
かつては鹿児島県の国鉄大隅線にも漢字表記が全く同一の駅が存在していたが(→垂水駅(鹿児島県)、読みが違い(兵庫県は「たるみ」、鹿児島県は「たるみず」)、立地は完全に別である。また岐阜県の樽見鉄道にも「たるみ」と読む駅が存在するが、こちらは漢字が違い「樽見駅」と書く。
垂 水 たるみ Tarumi |
|||
ま い こ Maiko |
し お や Shioya |
開業は1888年と極めて早い。山陽鉄道の旅客駅および貨物駅として始まった。すぐ舞子駅に改称されるも、再び垂水駅に改称している。山陽鉄道が国有化されると日本国有鉄道の管轄下となる。貨物の取扱いは廃止されるも、駅周辺は和田岬や播磨工業地域のベッドタウンとして『田舎過ぎず都会過ぎず』な街として発展し、高架化され、快速停車駅に昇格。神戸市内の国鉄の駅としては三ノ宮駅に次ぐ乗員人数があった時代もあったが、神戸市営地下鉄西神線(名谷駅・学園都市駅)の開業による三宮へ出るための新規ルートの出現、国鉄民営化を経てJR西日本の管轄下におかれてからはハーバーランドや六甲アイランドの完成、神戸商科大学(現・兵庫県立大学経営学部/経済学部)の移転、明石海峡大橋の開通、舞子駅への快速停車化、都心回帰ブームを経て同市内の快速停車駅同士における相対的な地位低下がみられ出した。さらに阪神・淡路大震災以降加速した神戸市内の事業所の大阪等への移転・統合等の流れもあり、各駅停車で三ノ宮駅まで20分強しか掛からない駅であっても阪神間と違って凋落傾向である。最近ではマリンピア神戸への玄関口としての機能が強化されている(シャトルバスの運行、案内表記の追加等)
22万もの人口を抱える垂水区の中心駅で、同区役所の最寄り駅ある。3本の2級河川に沿って谷が南北に3~4本走る垂水区の街構造的に東西移動が厳しく、それは舞子駅と滝の茶屋駅の利便性が上げられた理由のひとつにもなっているが、その分、南北移動は比較的易いので、駅勢圏は北に長く伸びている。先述の通り、地形的制約が多い土地柄のため、山陽バスと神戸市営バスによるバス路線網が非常に充実しており、神戸市営地下鉄西神山手線名谷駅・学園都市駅とは複数の系統で結ばれている。高速バスも東京立川行きと熊本行きの2路線が発着していたが、立川行きは三宮までに短縮、「水曜どうでしょう」で登場した熊本行きは既に廃止されている。
構造的にはJR神戸線の列車別複々線区間にあり、列車線と電車線のうち電車線だけにホームが存在する島式1面2線で毎時の停車本数は基本的に快速4本、普通8本であるが、昼間は普通4本が須磨折り返しになる。平日は朝ラッシュ時の上りと夕方の一部の快速は列車線にホームがないので通過。深夜1時には西明石行きの新快速がホームのある電車線を通過する。下りの終電は深夜1時半前まである。
高架下にはショッピングセンター「たるせん」が存在したが、「ビエント垂水」を経て「PLICO垂水」としてリニューアルを果たしている(「同時にビエント垂水口」改札も「PLICO垂水口」に名称変更されている)。阪神・淡路大震災には耐えたが、耐震性が不足しており、たるせん閉店からビエント垂水の開業までの間に高架下全域で耐震化工事を行った。また、2012年春よりホーム上のキヨスクが閉店となったが、既に開業している西口改札内のJR西日本系列のコンビニ「Daily-in」が代替の駅ナカ店舗として機能している。また、西口改札外にも同系列の「Heart-in」が、東口改札外にも「Daily-in」が出店しており、売店は充実している。
当駅は「神戸市交通バリアフリー基本構想」のバリアフリー重点整備地区(垂水地区)内の駅であるため、バリアフリー化が早くから進められてきたが、バリアフリー対応は基本的に西口改札およびPLICO垂水口改札である。
みどりの窓口設置駅であり、西口の券売機の海側で営業している。施設内の窓口は通常2ヶ所である。定期券自動発行機(西口のみ)やみどりの券売機(東口・東口)も設置されている。通常の券売機は全てICOCAチャージ対応のタッチパネル式である。PLICO垂水口には券売機は設置されていない。また、乗り越し精算機は東口・西口にそれぞれ1台設置されている。
駅からは淡路島が見えるが吊り橋で繋がっているのは隣の舞子駅であり、そこから高速バスで向かうことができる。すぐそばにある垂水漁港から漁船で行こうとしてはならない。
駅前再開発は昭和50年代の計画以降、中央地区だけ頓挫している。パチンコ屋・居酒屋・神社・地蔵・学習塾・接骨院・牛丼屋・薬局・水色とピンクのイルカがごっちゃにひしめき合いつつ、垂水の特産品である「いかなご」を全力でプッシュするカオスな駅前環境と、東西の2つのバスターミナルにおける統制のとれた整列乗車が売りである。また、国道2号線の慢性的などん詰まりを考慮して当駅から三井アウトレットパークマリンピア神戸へは歩いて行く人はツウであり(歩いて10分以内には着ける)、マクドと餃子の王将はもっと広い店舗・長い時間で営業していい。
最近では駅の東西2ヶ所にある金券ショップあるいは自動券売機で購入できるくらいに昼特きっぷが普及し、そのままJRで大阪方面へ向かう人も多くなってきているが、JR神戸線・元町駅で降車し、三ノ宮駅方面へ一直線に歩いて向かう人はおおよそ当駅ユーザーである可能性が高い。これは、当駅から乗車した場合、元町駅まで乗車する場合より三ノ宮駅まで乗車した方が普通運賃で80円高いことによる。(普通運賃で前者が210円、後者が290円) 阪急三宮駅や神戸市営地下鉄三宮駅の西口からJR元町駅に吸い込まれたり、阪神三宮駅でなく阪神元町駅でJR元町駅に吸い込まれている人も同様である。鍛え抜かれた当駅ユーザーは阪神なんば線直通の三宮行きの快速急行に乗ってもJR元町駅経由で垂水へと帰還する。ちなみに、三ノ宮(三宮)駅~元町駅間が本来の「三宮」であり、神戸市内で随一の商業集積地区であるため、その区間を歩くということは買い物をする上では非常に適している。
1 | A山陽本線 | 西明石方面 |
---|---|---|
2 | A山陽本線 | 三ノ宮方面 |
路線名 | 西明石・姫路方面 | 当駅 | 三ノ宮・尼崎・大阪方面 |
---|---|---|---|
A山陽本線(JR神戸線) | 舞子駅 | 垂水駅 | 塩屋駅 |
開業は1917年と垂水駅(たるみえき)より遅く、垂水駅(たるみずえき)より早い。兵庫電気軌道の駅、すなわち路面電車の駅だった当駅は後に宇治川電気、さらに後には山陽電気鉄道の管轄下となり、電鉄垂水に改称する。1965年3月、隣接する国鉄垂水駅とともに高架化され、山陽明石駅高架化までは国鉄との乗換駅としても機能。山陽明石駅の高架化後すぐに山陽垂水駅に改称した。現在、乗降客数ではJR垂水駅に6~7倍差をつけられているが、それでも山陽電車の駅の中では5番目に多い。
かつては今はなき「直通」や「急行」といった優等種別の停車駅であったり、また全ての優等種別が通過していた時期もあったが、半年も経たないうちに停車再開。後に特急停車駅に昇格し、今では「直通特急」「特急」「S特急」「普通」という山陽電車の全ての種別、つまり全ての列車が停車する。
毎時の停車本数は基本的に「直通特急」4本、「普通」4本である。これらはラッシュ時に増発され、さらに朝夕ラッシュ時に「S特急」、早朝の下りに高速神戸始発の「特急」が運行され、停車する。
播磨工業地域の臨海部は多くの工場が存在するが、それらの企業の社宅団地として発展してきた歴史を持つ垂水区の中心駅というだけあって、姫路方面へのラッシュが存在する。
駅構造は相対式ホーム2面2線で、下りホームはJR垂水駅に向けて看板を全面に設置しているためにJR垂水駅と山陽垂水駅は相互に駅の様子が見えにくい。高架化時に高架下ショッピングセンター「たるせん」がオープン。平成に入り、「たるせん」は「モルティたるみ」としてリニューアルオープンされ、東口改札も新設された。ちなみに、この高架下には「山陽そば」が営業しており、改札内からも入れる。さらに「山陽タクシー」の連絡所・待ち合いスペース(こちらは垂水(たるみ)タクシーも)がそれぞれ存在する。垂水駅(たるみえき)の項にある山陽バスと合わせ考えると、山陽グループは垂水(たるみ)をひとつの拠点としているとも考えられる。
当駅は「神戸市交通バリアフリー基本構想」のバリアフリー重点整備地区(垂水地区)内の駅であるため、バリアフリー化が進められてきたが、列車案内表示機(列車種別や発車時刻を表示できる詳細案内型)とそれに関連する設備の整備が懸案事項として最後まで残っていた。しかし2012年春、列車運行管理システム(SANTICS)が更新されたことに伴い、西口改札と東口改札にそれぞれ上下線分2台(計4台)の液晶型列車案内表示機(詳細案内型)が設置され、ホーム上にも上下線の階段付近にそれぞれ2台(計4台)にLED型列車案内表示機(詳細案内型)が設置され、同年5月末より稼働している。また、自動アナウンスも同時に更新され、接近メロディ等も新たに導入された。
JR垂水駅とは違い、西口改札からも東口改札からもエレベーターが使えるが、東口改札の位置はJR垂水駅のPLICO改札口付近であるため、実際はバリアフリー設備に差はない。また、山陽電車の西口コンコースとJRの西口コンコース間に整備されたスロープは角度が些か急なため、山側に出る場合は西口改札を右折、海側に出る場合は東口改札を出てUターンしてJR垂水駅西口コンコースに出る、というように使い分けることも出来る。
定期券販売駅であり、通常は1ヶ所のみ窓口が営業しているが、多客時は2ヶ所体制になる。子会社の山陽バスの路線バス定期も同じ窓口で販売している。
券売機は東口・西口ともに設置されているが、ICカードに対応しておらず、東口の方が若干台数が少ない。ICOCAのチャージは西口改札側に設置されている乗り越し精算機で行うことが出来る。
JR垂水駅と非常に近いからか、自動改札に「山陽電車」と書かれた紙が貼られている。
路線名 | 明石・姫路・網干方面 | 当駅 | 須磨・三宮・大阪方面 |
---|---|---|---|
■山陽電鉄本線 | 霞ヶ丘駅 | 垂水駅 | 東垂水駅 |
山陽垂水駅(さんようたるみえき)に関するニコニコ動画の動画はありません。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 03:00
最終更新:2024/04/25(木) 03:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。