城崎温泉(きのさきおんせん)とは、兵庫県豊岡市城崎町にある温泉である。
兵庫県北東部、豊岡市にある温泉地で、有馬温泉、湯村温泉と並んで兵庫三名湯として名高い。温泉目当てに訪問する観光客は圧倒的に関西地方から来る人が多く、北陸の名湯として知られる芦原温泉や加賀温泉郷と並んで関西の奥座敷の1つに数えられている。
城崎温泉は今から約1300年前の飛鳥時代、傷を負ったコウノトリが湯で傷を癒していたのを発見し、そこから発祥されたことが伝説となっている。のちにこれが現在の七外湯の一つ、鴻の湯であるとされている。後世には数多くの文学者が訪れており、与謝野寛・晶子夫妻や志賀直哉、司馬遼太郎など日本の名誉ある著者たちが温泉で英気を養った。
海が近いこともあるため、泉質はほとんどが「ナトリウム・カルシウム-塩化物・高温泉」となっている。
街の中心には流れる大谿川(おおたにかわ)が流れており、石造りの沿岸とすだれ柳の並木で彩られた町並みが形成されている。そこに下駄姿でカランコロンと歩く浴衣姿の宿泊客が外湯めぐりに繰り出す光景が風光明媚でとても日本らしい風情となっている。
ちなみに大谿川沿いの町並みは大正時代以降に形成されており、そのきっかけとなっているのが1925年(大正14年)5月23日に発生した北但地震(北但大震災)である。この地震によって温泉街は壊滅的な被害を受け、のちに「災害に強いまちづくり」を目指して現在の町並みが形作られた。現在でも町並みの一部として残っている大谿川の護岸には、耐久性が良いことと運搬しやすく、無加工でそのまま使えることから玄武洞から採石した玄武岩のブロックが使用され、これがあの城崎温泉の風光明媚な景色のイメージに一役買っている。[1]
城崎温泉では、各旅館の内湯外湯の他に、共同浴場として利用されている七つの外湯を巡ることが主体となっている。
宿泊すれば、宿にある温泉に入ることももちろん可能だが、観光協会と提携している宿であれば、宿泊数に合わせて何回でも使える"外湯めぐり一日券"を無料で貰えるので、それを使って七つの外湯に無料で入ることができる。(通常だと入浴料金がかかる)
七つの外湯の各名前は、御所の湯・一の湯・まんだら湯・駅舎温泉さとの湯・柳湯・地蔵湯・鴻の湯 となっており、それぞれ守護神が祀られており、種類があるのだが、詳しくはきのさき温泉観光協会公式サイトを参考にしてほしい。
ちなみに各外湯でその日の一番風呂で入浴できた人には「一番札」と呼ばれる証明手形を発行してもらえる。男湯と女湯先着で各1名で、フリマアプリに出品されるほどかなりのレアアイテムとして訪問客から人気を呼んでいる。もし外湯近くの旅館に泊まった際は朝風呂ついでに狙ってみることをおススメする。
ちなみに…豊岡市民になると市民特別価格として一回につき100円で入浴できる。このため、城崎の住民は風呂要らずとなっており、ほとんどの家庭が家に風呂場が無いか、「家の風呂場=物置」となってしまっていることが多い。[2]
城崎温泉には温泉以外にさまざまな観光地が周辺に点在している。玄武岩発祥地にして磁場逆転発見の地として有名な玄武洞(国天然記念物指定)、水族館城崎マリンワールドや大師山をロープウェイで上り温泉街を見下ろすことができる城崎ロープウェイ、そのほかにも美術館、資料館など観光スポットがある。
晩秋から冬にかけては香住から直送される松葉カニ料理が名物でほとんどの旅館で嫌というほど食べることになるだろう。
アクセスはJR山陰本線城崎温泉駅から下車してすぐ。なお、城崎温泉駅へのアクセスは、京都駅から山陰本線(嵯峨野線)経由で運行される特急きのさきや、新大阪駅から福知山線、山陰本線経由で運行される特急こうのとり、大阪駅から山陽本線(神戸線)、播但線、山陰本線経由で運行される特急はまかぜ(気動車特急)の利用が便利である。
大阪・神戸からは特急バスが出ている。詳しいアクセス方法は城崎温泉http://www.kinosaki-spa.gr.jp/index.htmlを参k(ry。
各旅行会社からカニ目当てのツアーも組まれている。またJR西日本も「かにかにエクスプレス」という日帰りおよび宿泊プランが毎年企画されている。これに合わせて団臨や臨時特急も運行される。
意外にも閑静な街なので観光しやすい(つまり、はしゃぎやすい)。なのでくれぐれも・・・
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最終更新:2024/12/11(水) 12:00
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