堇

堇とは、土地が高いさまという意味の漢字である。

漢字として

堇

Unicode

U+5807

部首

土部

画数

11画

意味

日照り、（饉と通じて）飢饉、（僅と通じて）わずか、（墐と通じて）塗る、練る、ねば土、（蓳と通じて）トリカブトという意味がある。

字形

𦰩＋火の会意。下部の土は火の字が変じたもの。もと日照りに関する字とされ、𦰩は日照りの神とする説、𦰩は巫祝で巫祝を焼く字とする説などがある。

〔説文解字・巻十三〕には「黏土なり。土に從ひ、黃の省に從ふ」と、黄の省略＋土で粘土のことで黄土という字であるとある。

音訓

音読みはキン （漢音）、訓読みは、ねばつち。

規格・区分

常用漢字ではない。JIS X 0213第四水準、JIS X 0212補助漢字。

部首

堇は、〔説文〕では部首である。〔説文〕ではほかに艱が属する。

声符

堇を声符とする漢字には僅、勤、墐、廑、㨷、蓳、鄞、暵、槿、殣、瘽、瑾、螼、覲、謹、饉、𪅀（難）などがある。

語彙

堇堇・堇泥

異体字

𡏳

Unicode

U+213F3

部首

土部

画数

14画

𡐳

Unicode

U+21433

部首

土部

画数

15画

䒺

Unicode

U+44BA

部首

艹部

画数

9画

𦻍

Unicode

U+26ECD

部首

艹部

画数

15画

𡎸

Unicode

U+213B8

部首

土部

画数

13画

𦹆

Unicode

U+26E46

部首

艹部

画数

14/15画

𦸨

Unicode

U+26E28

部首

艹部

画数

14/15画

𦸧

Unicode

U+26E27

部首

艹部

画数

14/15画

𦻋

Unicode

U+26ECB

部首

艹部

画数

15/16画

• 𡏳は、〔康熙字典〕が本字とする字。
• 𡐳は、〔説文〕にある古文。
• 䒺は、〔説文〕や〔篇海〕にある古文。
• 𦻍は、〔玉篇〕にある古文。
• 𡎸は、〔玉篇〕に堇と同じとある異体字。
• 𦹆は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
• 菫は、堇の俗字。日本ではスミレを指す。
• 𦸨は、〔集韻〕にある菫の古文。
• 𦸧は、〔集韻〕にある菫の古文。
• 𦻋は、〔集韻〕にある菫の古文。