境界の彼方とは (キョウカイノカナタとは) [単語記事]

「私は——普通の人間に見えますか?」

『境界の彼方』とは、日本の小説（ライトノベル）作品である。

概要

京都アニメーションの文庫レーベル「KA エスマ文庫」の作品。著: 鳥居なごむ、挿絵: 鴨居知世。

第2回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作品。

2012年 6月9日に刊行され、2013年 10月現在は全3巻が発売中。TVアニメが2013年 10月より放送された。

異界士と呼ばれる異能者が、人々に害をもたらす存在・妖夢と戦う世界で繰り広げられる物語を描いた、ダークファンタジー作品。

2015年春に劇場版が上映。詳しくは後述する。

ストーリー

神原秋人はある日、学校の屋上で今にも飛び降りそうな少女・栗山未来と出会い、眼鏡のよく似合う人に死んでほしくないという理由で自殺を止めようとした結果、腹部を刺されてしまうという非日常的な出会いを果たした。

時を同じくして、秋人たちの周りでも周辺の大地主・名瀬家を巻き込んで不穏な出来事が起こり始めるが……

登場人物

神原秋人 (かんばらあきひと): CV：KENN; 主人公。妖夢の父と人間 (異界士) の母の間に生まれた、人間と妖夢のハーフ（半妖）の少年。高校2年生。
致命傷を負っても死なないという所謂不死身の特性を持つ (ただし傷が急速に治癒するだけで、完全に死なないわけではない)。故に人間にも妖夢にも存在を認められず、妖夢の存在を快く思わない異界士に目を付けられたりと孤独を感じている日々を送る。学校では文芸部に所属。
「眼鏡をかけていない女性には魅力を感じない」「眼鏡女子の魅力を全て語り切るには長編小説一本分の原稿がいる」と断言する程の筋金入りの眼鏡フェチで、メガネストを自称する。様々な種類の常時眼鏡を携帯している他、「目にも止まらない瞬速で相手の顔に眼鏡をかけさせる」というどうでもいい特技も持っているらしい。
栗山未来 (くりやまみらい): CV：種田梨沙; 本作のヒロイン。秋人が「赤縁眼鏡が最高に似合う後輩女子」として関心を寄せる程の眼鏡っ娘。高校 1年生。
妖夢を討伐する腕利きの異界士であるが、「血を自在に操る」能力は異界士たちの中でも異端とされ、敬遠されている。一方、妖夢との戦闘以外の日常生活ではドジっ子な一面も見せる。
「半妖夢」の秋人が普通の妖夢とは違う特殊な存在である事を知ると、秋人に付き纏いはじめる。
「不愉快です」が口癖。
名瀬美月 (なせみつき): CV：茅原実里; 秋人が所属している文芸部の部長。高校2年生。
異界士の名門として広く名を知られる名瀬家の次女で、顔立ちや容姿も端麗なため男子生徒からの人気も高い。アニメの戦闘時にはヤキイモという名前の小型妖夢と共闘する。普段は秋人に対して上から目線で毒を吐いたりするが、悪意からくるものではなくコミュニケーションの一環であり (本人にとっては)、秋人とは腹を割って話ができる仲。秋人や未来達を心配したり、女の子らしい一面も持ち合わせている。
名瀬博臣 (なせひろおみ): CV：鈴木達央; 美月の兄。高校3年生。文芸部の幽霊部員。
干渉結界「檻」の能力を行使する名瀬家の異界士。美月と共に秋人を監視しているが、あくまでも名瀬家の立場上によるもので秋人を「アッキー」と呼び、共に冗談を言い合える仲である。
端整な顔立ちをしており女子からの人気も高いが、本人は極度のシスコン。能力の弊害のため極度の冷え性であり、5月でもマフラーをしている。
名瀬泉 (なせいずみ): CV：川澄綾子; 美月と博臣の姉。言動や所作は優雅だが、冷酷な面も持ち合わせている。; 異界士としての能力では博臣を圧倒する。檻の中にいる者に幻覚を見させる白昼夢を使う。
新堂彩香 (しんどうあやか): CV：進藤尚美; 和菓子店を経営している、着物姿に定評がある女店主。京都弁を話す。
異界士であるため、秋人が時々相談に訪れている。
峰岸舞耶（みねぎしまいや）: 自動式拳銃と回転式拳銃を使う白銀髪の少女。異界士殺しの罪で協会から追われている。
神原弥生 (かんばらやよい): CV：今野宏美; 秋人の母。能天気な性格をしているが、異界士の間では高名な存在。高校生の息子がいるとは思えないくらい若々しい容姿を持ち、巨乳。彩香に曰く「ネコミミが似合う、頭のネジが外れた素敵なお母さん」。放浪生活を送っており、時折秋人に対して生存報告の葉書を送っている。

テレビアニメ

2013年 10月～12月に放送された。全12話+未放送1話。

niconicoでも生放送で公開される（※タイムシフトには対応しておらず、動画での配信もなし）。

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ「境界の彼方」: 作詞：畑亜貴 / 作曲・編曲：菊田大介 / 歌：茅原実里
エンディングテーマ「Daisy」: Created by STEREO DIVE FOUNDATION
イメージソング「NO LINE」: 作詞：畑亜貴 / 作曲・編曲：菊田大介 / 歌：茅原実里
挿入歌「約束の絆」（第6話）: 作詞：小田倉奈知 / 作曲：俊龍 / 編曲：高橋諒 / 歌：妖夢討伐隊［栗山未来（種田梨沙）、名瀬美月（茅原実里）、新堂愛（山岡ゆり）］

各話リスト

話数	サブタイトル	絵コンテ	演出	作画監督
#1	カーマイン	石立太一		門脇未来
#2	群青	武本康弘		内藤直
#3	ムーンライトパープル	北之原孝將		池田晶子
#4	橙	武本康弘		植野千世子
#5	萌黄の灯	山田尚子		内藤直
#6	ショッキングピンク	石原立也小川太一	小川太一	丸木宣明
#7	曇色	北之原孝將		池田晶子
#8	凪黄金	太田里香		堀口悠紀子
#9	銀竹	河浪栄作		引山佳代
#10	白の世界	武本康弘		植野千世子
#11	黒の世界	三好一郎		内藤直
#12	灰色の世界	石立太一	石立太一小川太一	門脇未来堀口悠紀子

劇場版

Blu-ray/DVD7巻に封入されていたチラシにて発表された。

タイトルは『劇場版境界の彼方 -I'LL BE HERE-』。二部作構成で、「過去篇」が2015年 3月14日、「未来篇」が同年4月25日に公開予定。
「過去編」は栗山未来を中心としたTV シリーズの総集編、「未来編」はTV シリーズから1年後の世界が描かれる。

主題歌

未来編主題歌「会いたかった空」: 歌：茅原実里

上映劇場

北海道/東北

都道府県	劇場名
北海道	札幌シネマフロンティア
宮城	MOVIX 仙台

関東

都道府県	劇場名
東京	新宿ピカデリー
	シネマサンシャイン池袋
	MOVIX 亀有
	MOVIX 昭島
神奈川	川崎チネチッタ
	横浜ブルク13
	TOHOシネマズ海老名
	MOVIX 橋本
千葉	京成ローザ⑩
千葉	MOVIX 柏の葉
埼玉	MOVIX さいたま
埼玉	MOVIX 川口
茨城	MOVIX つくば
栃木	MOVIX 宇都宮
群馬	MOVIX 伊勢崎

中部

都道府県	劇場名
新潟	イオンシネマ新潟南
静岡	MOVIX 清水
愛知	ミッドランドスクエアシネマ
愛知	MOVIX 三好

関西

都道府県	劇場名
大阪	大阪ステーションシティシネマ
	なんばパークスシネマ
	MOVIX 八尾
京都	MOVIX 京都
兵庫	神戸国際松竹
奈良	TOHOシネマズ橿原

中国/四国

都道府県	劇場名
岡山	MOVIX 倉敷
広島	広島バルト11

九州/沖縄

都道府県	劇場名
福岡	福岡中洲大洋
熊本	TOHOシネマズ光の森

巻数	収録話	発売日	Blu-ray	DVD
第1巻	#01～#02	2014年 1月8日	/	/
第2巻	#03～#04	2014年 2月5日
第3巻	#05～#06	2014年 3月5日
第4巻	#07～#08	2014年 4月2日
第5巻	#09～#10	2014年 5月14日
第6巻	#11～#12	2014年 6月4日
第7巻	#00(未放送) 短編5本	2014年 7月2日

境界の彼方単語

概要

ストーリー

登場人物

テレビアニメ

スタッフ