境界性パーソナリティ障害 単語


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キョウカイセイパーソナリティショウガイ

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境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder,BPD)とは、パーソナリティ障害の一つである。DSM-5基準では演技的・感情的で移り気とされるクラスターB群内の一類となっている。

概要

ボーダーラインとも呼ばれている。特徴として、自分自身のイメージ対人関係、行動、感情など広い範囲にわたる不安定さがあげられる。感情の不安定さがある。また、人に気を引くために、リストカットなどの自傷行為などを繰り返すことがある。自覚症状は抑うつ感が中心である。抗うつ薬の効きはあまりなく、自殺のために使用するケースが多い。

BPDの多くは思春期に発症するものであり、16歳以上に診断がなされるものとしている。つまり、後期思春期ないし成人期に見られやすく、30歳代になると次第に改善が見られる。30代後期には安定すると言われる。

これはBPDの病因が、発達時の混乱、自同一性の拡散と関連があるからではないかと考えられる。 それ以前にも兆が見られるが、BPDは思春期に発症し、20歳付近で何らかの問題が生じることの多い障害である。また、「幼少期のトラウマ体験」と「生理学的な脆弱性」が摘されており、幼少時よりの長期間に及ぶ否定され続けた(あるいは肯定されない)経験と生物学的な脆弱性の相互作用によって生じると言われている。

境界性パーソナリティ障害(6): See-Saw日記exit より引用

 

疫学調では、人口の1~2%程度に存在し、女性男性の2倍いると言われています。また本疾患患者の増加も摘されています。精神科外来患者の約5強、精神科入院患者の約20と推定されています。 患者の75女性であり、気分障害(感情障害)や物質関連障害などを合併することも多く確認されます。

境界性パーソナリティ障害(BPD)(2/7存在、原因):心理カウンセリングのIFF(アイエフエフ)exit より引用

診断基準

成人期期に始まり、様々な状況で明らかになる、対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の広範な様式で 以下のうち5つ(またはそれ以上)で示される。

1. 現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとする気違いじみた努力。( 注: 基準5で取り上げられる自殺行為または自傷行為は含めないこと)
2. 理想化と脱価値化との両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定激しい対人関係様式。
3. 同一性障害:著名で持続的な不安定な自己像や自己観。
4. 自己を傷つける能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの。 (例:浪費、性行為、物質濫用無謀な運転、むちゃ食い)
5. 自殺の行為、そぶり、脅し、または自傷行為のくり返し。
6. 顕著な気分反応性による感情不安定性。 (例:通常は2~3時間持続し、2~3日以上持続することはまれな強い気分変調、いらいら、または不安)。
7. 慢性的空虚感。
8. 不適切激しい怒り、または怒りの制御の困難。(例:しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いのけんかをくり返す)
9. 一過性のストレス関連性の妄想様観念、または重篤な解離性症状。

DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引

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最終更新:2025/12/07(日) 19:00

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