外野手とは、野球・ソフトボールにおいて外野を守る選手のこと。英語ではOut fielder。
通常、捕手から見て左から順に左翼手、中堅手、右翼手の3人が配置される。
連携プレーやベースカバーなど、状況に応じた複雑なプレーの多い内野手に比べ、外野手は基本的にフライの捕球、ヒット性の打球の処理が中心となる。そのため外野手に求められるのは、何よりも広い外野で打球の到達点に素早く回り込む脚力と、処理したボールを素早く内野へと返球する肩である。もちろんただ俊足や強肩であればいいわけではなく、正確な打球判断能力、捕球能力を兼ね備えてこそ名手と呼ばれる。
内野に比べて各ポジションの専門性はそれほど高くないため、ベストナインやゴールデングラブ賞、オールスターの投票などでは左翼、中堅、右翼の区別をすることはなく、外野手として一括りにされる。野球ゲームでの守備能力査定も同様である。だが実際にはそれぞれ求められる資質は異なるため、「外野手であれば外野はどこでも同じように守れる」というのは大きな誤解である。
具体的には右翼手には走者の進塁を抑止するための強肩、中堅手には野手で最も広い守備範囲をカバーする俊足が第一に求められる、という違いがある。また左翼手はあまり守備は重視されない。それぞれについて詳しくは当該項目を参照。また右翼と左翼ではラインやフェンスとの位置関係が逆になるため、右翼手に左翼を、左翼手に右翼を守らせるのは言うほど簡単なことではない。
内野に比べてボールに触れる機会は少ないが、外野へと到達する打球は長打に直結するため、外野の失策は得点に直結し試合の流れを大きく左右する。記録上は失策にならずとも、同じ打球がアウトになるか長打になるかの差がどれほど大きいかは語るべくもない。1990年代のオリックス(本西厚博のち谷佳知、田口壮、イチロー)や2000年代半ばの中日(英智、アレックス・オチョア、福留孝介)、近年の日本ハム(森本稀哲、SHINJO、糸井嘉男、稲葉篤紀)など鉄壁と呼ばれる外野守備陣を擁するチームは強豪である場合が多い。
とはいえ、内野に比べるとやはり打力が重視されるポジションであることは間違いなく、また内野手が外野も兼ねる場合もあるため外野のポジション争いは熾烈である。プロの一軍では走攻守を高いレベルで兼ね備えなければ外野(特に中堅、右翼)のレギュラーを掴むことは難しい。
外野手を二遊間または三遊間にポジショニングさせる「内野5人シフト」というものが存在する。プロ野球では、東北楽天ゴールデンイーグルスのマーティー・レオ・ブラウン監督が広島東洋カープ監督時代から何度もこのシフトを試みたことで知られる。
詳しくは内野5人シフトの項を参照。
投手 | 先発投手 / 中継ぎ投手 / 抑え投手 |
捕手 | バッテリー |
内野手 | 一塁手 / 二塁手 / 三塁手 / 遊撃手 |
外野手 | 左翼手 / 中堅手 / 右翼手 |
その他 | 指名打者 / 監督 |
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最終更新:2024/10/04(金) 20:00
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