多摩線とは (タマセンとは) [単語記事]

多摩線とは、小田急電鉄が保有・運行する鉄道路線である。

概要

PASMOと提携しているIC カードが利用可能。
小田原線との接続駅である川崎市の新百合ヶ丘駅から多摩ニュータウン方面、唐木田駅へと延びる路線。

開業当初は新百合ヶ丘駅での乗り換えの難などから小田急永山駅～小田急多摩センター駅間で並行する京王相模原線に後れを取っていたが、近年はロマンスカー（2016年 3月のダイヤ改正で運行中止）や千代田線直通の急行・多摩急行により解消し、順調に利用客は増加していった。
2018年 3月17日のダイヤ改正では快速急行や新種別の通勤急行が設定され、新宿直通の優等列車が大幅に増えた一方、東京メトロ千代田線・JR 常磐線（常磐線各駅停車）直通列車は平日下りの各駅停車1本のみとなった。
なお、途中のはるひ野駅は2004年に新設された小田急全70駅中最も新しい駅である。
線内での緩急接続はない（退避設備が途中駅にない）ため、新百合ヶ丘を最初に出たものが必ず唐木田に最初に到着する。

多摩線は多摩ニュータウンへの路線として建設された路線であり、計画当初は喜多見駅から分岐して京王よみうりランド駅付近を経由し、小田急多摩センター駅に至るルートだったのだが、京王相模原線と並行する区間が長すぎることから、新百合ヶ丘駅分岐の現在のルートとなる。当初は小田急多摩センター駅までの開通予定だったため、1975年に1回「全通」となった。その後、橋本駅を経由して城山方面に至る延伸計画が浮上したが、京王相模原線と重複していたことや、多摩ニュータウンの需要が予測を下回ったことから断念することになる（京王相模原線も城山へ向かう計画があったのだが、様々な事情で橋本駅までとなっている）。
その後、地元要望があったことや、将来的に相模原市方面への延伸することを考慮し、1990年に唐木田駅まで延伸して現状の路線となる。

新百合ヶ丘方、唐木田方いずれも延伸計画が出ては消えを繰り返している。
紆余曲折を経て、現在挙がっている計画は唐木田方の以下のみ。

なお、新百合ヶ丘方については、川崎縦貫高速鉄道と直通運転する構想があったが、川崎縦貫高速鉄道の計画自体が事実上消滅してしまったため、延伸する予定は現状では全く無い（代替として横浜市営地下鉄ブルーラインを新百合ヶ丘駅まで延伸する計画がある）。

【凡例】　●：停車駅　|：通過駅　↑：通過駅(上り方面のみ運転) ■：乗り換え路線
各駅停車は省略（全駅に停車）

駅番号	通勤急行	急行	快速急行	駅　名	■:乗り換え路線 ○:駅周辺施設	所在地
OH 23	●	●	●	新百合ヶ丘駅しんゆりがおか	小田急電鉄　■小田原線新宿駅まで直通運転千代田線経由JR 常磐線取手駅まで直通運転 ○新百合ヶ丘エルミロード ○イオン新百合ヶ丘	神奈川県川崎市麻生区
OT 01	↑	\|	\|	五月台駅さつきだい
OT 02	●	●	●	栗平駅くりひら	○桐光学園 ○川崎フロンターレ麻生グラウンド
OT 03	↑	\|	\|	黒川駅くろかわ	○劇団民藝 ○若葉台駅
OT 04	↑	\|	\|	はるひ野駅はるひの	○若葉台駅
OT 05	●	●	●	小田急永山駅おだきゅうながやま	■京王電鉄相模原線（京王永山駅） ○グリナード永山 ○ベルブ永山	東京都多摩市
OT 06	●	●	●	小田急多摩センター駅おだきゅうたませんたー	■京王電鉄相模原線（京王多摩センター駅） ■多摩都市モノレール線（多摩センター駅） ○サンリオピューロランド
OT 07	●	●	●	唐木田駅からきだ	○喜多見検車区唐木田出張所 ○大妻女子大学 ○ぐりーんうぉーく多摩