神奈川県小田原市生まれ。神奈川県立山北高等学校、東海大学文学部日本文学科卒業。
大学卒業後に就職活動で失敗、山小屋で働く中で文筆業を志す。
1977年、筒井康隆の同人誌『ネオ・ヌル』にてタイポグラフィック作品『カエルの死』を発表、それが商業誌『奇想天外』に転載される。
その後同誌にて『巨人伝』を発表、小説家としてデビューした。
自称「エロスとバイオレンスとオカルトの作家」。長く連載を続けている『キマイラ・吼』(1982年~)『魔獣狩り』(1984年~)などはその代表例と言える。
だが著作を見渡せば作風は多岐に渡り、安倍清明を主役として漫画化・映画化された『陰陽師』、エベレスト登山に挑む男達の姿を描いた『神々の山嶺』など、伝奇や大自然・風流に対する造詣も深い。
また『グラップラー刃牙』等で有名な板垣恵介とは長い付き合いである。『餓狼伝』の漫画が現在も連載中であるほか、同じく格闘小説『獅子の門』では表紙や挿絵を担当されている。
他にも『荒野に獣慟哭す』『サイコダイバー・シリーズ』『黒塚』など漫画・アニメになった作品は多い。本人は自分の作品の漫画化にあたり、かなり自由なアレンジを許している。
2017年、第65回菊池寛賞を受賞。2018年には小田原市民功労賞、そして紫綬褒章を受章した。
別名「空気枕ぶく」。
同じくエロス&バイオレンスを持ち味とする「ひどゆき」こと菊地秀行とは、仲がいいんだか悪いんだかわからない交流がある。
『魔獣狩り(淫楽編)』がヒットしてベストセラー作家入りしたが、その時手にした印税で自宅兼職場を新築。『淫楽御殿』と呼ばれている。
私生活ではかなりの趣味人であり、旅行や釣り、格闘技観賞などに多くの時間を割いている。鮎釣りの物語である『鮎師』にもその拘り様が見て取れる。
ただしそちらに没頭し過ぎて執筆活動が遅れることもしばしば。ファンは歯痒い思いで新刊を待つことになる。
作中においてはかなり特徴的な文章を書き、ファンの間では独特のフレーズがたまらぬと評判である。
そして、それらの言葉は日常生活においても使用可能だったりする。
例えば家族や友人と一緒に外出する時は、「ゆこう」「ゆこう」と確認し合った後、「そういうことになった」と締め括ることで陰陽師っぽさを楽しめる。
感情が爆発しそうな時に「おきゃあああああっ」「あひゃららら」「るういいいい~~~~」などと叫ぶと、身体の中に眠る獣を表現できる。脱糞するのは流石にマナーに反するのでやめておこう。
素人にも簡単なのは、素晴らしいと感じた物・人を賞賛したい時に「たまらぬ○○であった」と発言することである。
他にもこの人、なんだか不思議な魅力のあるあとがきを書くことでも知られている。
あとがき大全なるものが発売されているので、興味が沸いた方はぜひ手に取って頂きたい。
ああ、しかし、こんな不真面目な内容でよいのか。
他の作家の記事はみんなきっちり書かれているのに、こんなネタばっかり重視していてよいのか──
そんな悩みも、美味い鮎を食べていれば忘れてしまいそうになる。
最後にこれだけは伝えておく。
夢枕獏、この作家は、絶対に面白い。
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最終更新:2025/04/03(木) 08:00
最終更新:2025/04/03(木) 07:00
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