大友親治とは (オオトモチカハルとは) [単語記事]

大友親治（おおとも・ちかはる　1461～1524）とは、豊後国の戦国大名である。大友家18代当主。

大友家15代当主・大友親繁の五男。兄に大友家16代当主・大友政親、日田親胤、日田親常、戸次親照。弟に大友親歳、竹中治直。子に大友家19代当主・大友義長、戸次元載、田原親種がいる。

概要

五男坊から家督を継ぎ、大内義興の横槍をはねつけて大友氏を戦国大名へと成長させた名君である。が、江戸時代から親治のお墓が所在不明とされる武将である。

生涯

二分した大友氏を一本化にした大友親繁の五男として誕生した。51歳の時の子供という。五男というので当初は出家していたが、いつからか還俗して親治と名乗り甥・大友義右を補佐した。しかし、この当時は再び大友氏は2つに分裂しており、大内氏の干渉も受けていた。

1496年に大友政親・義右父子が死亡すると、その跡を継いで当主になる。翌年には管領・足利政元や11代将軍・足利義澄と友好関係を結び大内義興と対立する。義興が大聖院宗心（大友親実、大友親綱の六男）を擁して攻めてくるがこれを返り討ちにして宗心を山口へと追放することに成功した。なおこの時に豊前国を獲得し、豊前守護になったという。

1501年に家督を嫡男・大友義長（大内義長ではない）に譲り、隠居して府内に浄土寺を開基する。ただ、完全に隠居したわけではなく、実権はなおも持ち続けた。この時41歳、あれ？兄のデジャブ………、あ………まずい。ただこの時は細川政元や足利義澄が後ろ盾におり、反親治派はほぼ抑えられており権力統制は順調に成功し、大友氏を戦国大名へと押し進めることに成功した。