大好きなみんなのこと、私が必ず守ってあげるね
大場ななとは、ミュージカル×アニメで展開するメディアミックスコンテンツ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」の登場人物であり、アニメ版第7話のタイトルでもある。
NANA DAIBA | |
---|---|
夢は「あの時の舞台が、また出来たらいいな」 | |
聖翔音楽学園 99期 俳優育成科 出席番号15番 | |
学年 | 2年 |
誕生日 | 7月12日 |
好きなこと | カエルグッズ集め/料理・お菓子作り |
苦手なこと | ひとりになること |
好きな食べ物 | 豚汁 |
嫌いな食べ物 | 激辛全般 |
第99回 聖翔祭 | 絶望の女神 |
武器(日本刀) | 輪(めぐり)/舞(まい) |
CAST | 小泉萌香 |
『スタァライト九九組』と呼ばれる主要キャラ9人の一人。劇中で「ばなな」という 場合によってはイジメと誤解されそうな あだ名で呼ばれており、本人としても大いに気に入っている模様。
性格は穏やかで にこやか。誰にでも分け隔てない優しさを向ける包容力の持ち主であり、料理上手で同期生たちの胃袋をガッチリ掴んでいる。 周りの事をよく見ており、器用で世話焼き。人にもよく頼られ、いつもそれに嬉しそうに応えている99期生のお母さん的存在。
親しみやすいが慣れ慣れしすぎない、丁寧語交じりのやわらかくお上品な喋り方をする(かわいい)。
中学時代にも演劇部に所属していたが、周りは他の部活との掛け持ちで辛うじて部として成立しているような状態で、満足に演目の上演も出来なかった。そんな過去もあってか自身にとって初めて“みんな”で作り上げた舞台となった1年生の頃の聖翔祭(学園祭)の演目「スタァライト」に誰よりも強い思い入れを持つ。
仲間たちの事をとても大切に思っており、折に触れてはスマホを構えてシャッターを押し、大好きなみんなとの日々をカメラに収めている。
劇中随一の長身で 芝居、歌、踊りのいずれも高い実力を持ちながら、同時に舞台演出や脚本に関しても優れた才能を見せたりと、名門校の選抜メンバーである主要キャラたちの中でも相当なハイスペックを誇る。が、真矢とクロディーヌが同期の2トップとして圧倒的な存在感を放っているせいもあってか、実力に関して触れられる事は多くない。
星見純那とは寮のルームメイトで仲が良く、純那が作中序盤から名前呼びしている数少ない相手である。
『二層展開式少女歌劇』と銘打たれている通り舞台版の展開はアニメ版と連動しており、例えば舞台版#2の内容は#1の続編と言うよりは、両作の間に放送されたアニメ版の内容を踏まえたストーリーとなっている。
私は過去に決別なんてしない
『レヴュースタァライト』の物語が初めて描かれた舞台版の第一弾。根本的な設定は後のアニメ版とも共通しているが、媒体や尺の違いもあってか、展開およびキャラクターの与える印象は一部異なる。
聖翔音楽学園99期生が2年生へと進級した春、神楽ひかりの転入により、大場ななは「あの8人の舞台」が崩れる可能性に危機感を覚える。
その後迎えたレヴューオーディンションでは普段の穏やかさとはうってかわった激情を見せ、『孤独』のレヴューで露崎まひると、『孤独 再演』のレヴューで愛城華恋と対戦。
当初は「もう一度あのスタァライトを」という願いのために戦い抜く覚悟だったが、きらめきを奪い合うレヴューの在り方を否定した華恋に感化され、みんなと舞台を作るため、みんなと輝くために誰より先に華恋に協調した。
2018年10月13日から21日にかけて上演された第二弾。第一弾の直接の続編ではなく、後述のアニメ版を経たその後を描いたストーリーとなっている。
第100回聖翔祭を終えた99期生の面々は、聖翔の学年主任より『青嵐総合芸術院』との交流プログラムを通達される。現れたのは青嵐を代表する3人の舞台少女。その中の1人、穂波氷雨。
彼女は中学時代ななの演劇部と関りを持ち、しかし共に舞台に立つ事は叶わなかった相手だった。
一つの過去にそれぞれ複雑な想いを抱くななと氷雨。幕を開けた2校対抗のオーディションの中で、ななは純那と共に『初雪』のレヴューで氷雨と向き合って行く。
2018年7月から9月にかけて放送された初のアニメーション作品。「ばなな」というあだ名にバナナ形のツインテール、バナナ尽くしの手作りスイーツという圧倒的インパクトで序盤から視聴者に強烈な印象を残す。
また舞台版にはなかった日常描写が増えた事により普段の人柄や他者との接し方がより掘り下げられ、「お母さん」属性の真価を発揮した。
以下はアニメ版最終話までのネタバレを含むため、要スクロール。
届かなくて、まぶしい……
物語中盤までは転校生である神楽ひかりを気にかけたり、脚本・演出に興味を示して役者と裏方の掛け持ちを始めたりといった普通の演劇学生としての描写が中心で、他の主要キャラが次々とキリンのレヴューでぶつかり合い自分の夢の在り方と向き合って行く中、常に物語の中心からは一歩引いた立ち位置におり、本格的な出番は最も遅い部類に入る。
にも関わらず、3話時点で開示されたレヴューの暫定的順位では2トップの真矢とクロディーヌに次ぐ第3位に食い込んでいたり、本編では明らかにレヴュー描写を避けられている割にOP映像では二刀流の派手なアクションを見せていたり、視聴者の深読みを誘うどこか達観したような言動が多かったり、他の面々がカラフルなレヴュー衣装を纏う中で ななの純白の衣装が妙に存在感を放っていたり、笑顔の裏に闇の気配を感じさせたり、ばなナイス♪ だったりで 一部の視聴者からはしばしば注目されており、「絶対強キャラ」「ラスボス説」「正体はキリン」等々の考察や憶測や妄言が飛び交っていた。
そして、香子と双葉のメイン回をもって なな以外の大方のキャラがレヴューでの活躍を見せた事になる第6話のCパートで唐突に描かれたのは――
キリン以外誰もいないレヴューの舞台に制服のまま悠々と寝そべり、いつもの朗らかなトーンで意味深な事を呟くななの姿であった。
今回の再演どうしちゃったのかなぁ…初めての事ばっかり
やっぱり…台本通りじゃなくっちゃね
かくして幕を開けた 「だいななわ」だけに「だいばなな」 タイトルからして異色な第7話。
冒頭は1年生の頃に演じた第99回聖翔祭『スタァライト』の回想から始まり、その打ち上げを経て ななの心に「あの舞台」が何物にも代え難いものとして刻まれていく過程、すなわち舞台少女『大場なな』の原点が語られる。
時は進み本編1話の時間軸を迎えた「回想」で描かれるのは、神楽ひかりの転入して来ない2年生の生活。新学期を迎えた春。来るべき100回公演への意気込みを胸に登校したななは、そこで同級生の2人が退学した事実を知る。
夢を追う者が大勢いる中である種の必然とも言える脱落者の存在に複雑な想いを抱え、それでも先を見据えて進もうとする同期生たちとの間にギャップを覚える中、届いたのは1通のメール。
お持ちなさい あなたの望んだその星を
キリンが語るレヴューの誘いに対し、“永遠の主役”などには興味ないと一蹴しながらも、望むなら「どんな舞台」にも立つ事が出来るというキリンの言葉に 参加を決意する。
ひかり不在のまま開幕するレヴューオーディション。そして本編を超えた時間軸で、同期生の首席として絶対的頂点に君臨していた天堂真矢すら圧倒し、トップスタァとなったなな。
そんな彼女が望む“運命の舞台”として答えたのは、「“あの”スタァライト」
…気が付くと、なながいたのは見慣れた教室。しかしそれは「今」のななが居るはずの2年生のそれではなく、1年前の4月17日、入学直後の99期生が担う聖翔祭の演目が「スタァライト」に決定した日の教室だった。
こうして大場ななの運命の舞台『第99回 聖翔祭への1年』の“再演”が始まる。
あの日体験した最愛の舞台をもう一度実現するため、幸福に満たされていた最高の1年間を再び過ごした なな。しかし、あれほど渇望したあの日の「スタァライト」を迎えても、あの体験を取り戻す事は出来なかった 。
そして迎えた2度目の2年生。再び始まったレヴューオーディションに再び挑んだ ななは、再び頂点に立ち、再び『第99回 聖翔祭への1年』を“再演”した。
大切な仲間、大切な舞台、大切な日々の再演
私の再演の中に居れば何も怖くない
成長することも、大人になることもない
自分を追い込む苦しみ、新しい事に挑む辛さ
傷ついて、道を諦める悲しみから
みんなを 守ってあげる
そんな事を何度も繰り返し、それでもあの日感じた舞台に届くことはなく、何度目かわからないトップスタァになった ななはどこか虚ろな様子でキリンに尋ねる
「ねぇ、どうして…どうしてこんなことをしてくれるの?」
キリンは答える
「舞台少女がトップスタァになる瞬間。奇跡とキラめきの融合が起こす化学反応。永遠の輝き 一瞬の燃焼。誰にも予測できない運命の舞台。私は、それが見たいのです」
それを聞いたななは呟く
その瞬間、謎の短剣が ななの目前を一閃し―― 神楽ひかりが現れた。
大場ななが繰り返した永い舞台の先で辿り着いたアニメ本編の時間軸。ななにとっては完全に未知の存在となるひかりの登場に戸惑う素振りを見せていたが……やがて誰もいない夕暮れの廊下で、あたかも第四の壁を越えて語り掛けるかのように宣言する。
誰が来ても私の再演は変わらない
神楽ひかりちゃん、あの子も―
私の舞台に欲しくなっちゃいました
“再演”における異分子である神楽ひかりの存在すらも、大切な仲間の一人として受け入れる事を選んだななは、空気を読んだキリンのマッチングによりオーディション6日目にて『孤独』のレヴューでひかりと対峙する。
アニメでは初となる ななの本格的なレヴューシーンで描かれたのは、対戦相手のひかりにも闘志ではなく慈愛を向ける姿。
かわいそう、そんな小さな剣で…
きっと、辛い事がたくさんあったのね
でも、もう大丈夫
私が、全部…受け止めてあげるから!
言葉だけなら優しさに溢れたななのセリフの数々。しかし普段の明るい声色とはうって変わった低音の淡々とした口調や、かと思えば突如ハイテンションに叫ぶように語りかけるという激しいギャップ、何より上記のセリフを日本刀で斬りかかりながら訴えているというあまりにもクレイジーサイコバナナな光景で、前回とは違う方向性から視聴者に衝撃を与えた。
「怖がらないで…ひかりちゃんはもう、私たちの仲間なんだから!」ななが抱く純粋な願いと、それを果たすために選んだ常軌を逸した手段。延々と繰り返した時間の中で、満たされる事の無い心を独りで抱え込んできた複雑な内面が表れた濃密な『孤独のレヴュー』は ななの圧倒的優位で進行する。
しかし挫折と喪失、夢への途上で陥った絶望的なジレンマに苦悩しながら、そこに一筋の希望を示してくれた華恋の言葉を胸に何度でも立ち上がるひかりはレヴューの中で失われたはずのキラめきを再生産。「かわいそう」と評された短剣を開花させたその瞬間、レヴューは前代未聞の第二幕『華、ひらくとき』に移行し、舞台装置を完全に味方につけたひかりは一気に優勢に転じる。
劇的な対決の末にひかりが勝利を収めレヴューの幕が下りた直後。ななが真っ先に見せた感情は 負けた悔しさでも、再起したひかりへの驚きでも、再演が遠のいた焦りでもなく――
勝利を手にしたひかりの先に待ち受けるであろう悲劇に対する、心からの哀れみであった。
レヴューオーディションを通して成長していくA組 俳優育成科に感化されたB組 舞台創造科の手により、第100回聖翔祭に向けた『スタァライト』の新たな脚本が書き上げられる。
ひかりの転入以降、加速度的に変化を遂げていく仲間たち。自身の知らない“第100回”聖翔祭に向けてひたむきに進んでいく皆の姿に、ななの心は追い詰められていく。
そんな中、学内の一室に仕舞われた99回公演の大道具を寂し気に見つめるななの元に、ふと訪れた友人の星見純那。ばななの事情など露知らず、共に大道具を眺め 当時の輝かしい思い出を懐かしむ純那の言葉に対し――
孤独だった過去、初めて出来た最高の仲間、大切な思い出、全てを守るために選んだ再演という道。自らが抱える想いと置かれている状況の全てを、最後には涙を浮かべながら吐露した なな。
友人からのあまりの告白に唖然とする純那を他所に、レヴューオーディション7日目の通知を受けた ななは、地下劇場へと向かいながら自問する。
何故、今回の再演はここまで変わってしまったのか。
始まりは、確かに神楽ひかりの転入だった。
しかし、それによって最も劇的に変わっていったものは。
ひかりを含めた8人でスタートしたはずのオーディションへの乱入者。
一つの結論に達したななは 空気を読んだキリンのマッチングにより『絆のレヴュー』で華恋と対峙する。
大切な友との別離を描いた戯曲『スタァライト』の悲劇的結末を拒絶し、別れも終わりも訪れない永遠の再演の中で皆を守ろうとする ななと、日々進化し、日々燃え尽きていく一瞬一瞬、生まれ変わり、二度と同じものなど訪れない一度きりの舞台こそを尊ぶ華恋。
互いに激しい思いをぶつけ合うも、華恋の揺るぎない意志に対して次第に焦燥を募らせていったのは ななの方だった。
華恋ちゃん…どうしてそんなにキラめいてるの
どうしてそんなに、眩しいの!?
ひかりに続いて華恋にも敗北を喫し、いよいよ次の再演が非現実的となり、夜の聖翔学園の中庭に独り座り込むなな。そこへ現れたのは、先刻ななの告白を聞かされたばかりの友人の姿。
告白の真偽を疑うでも、ななのした事を責めるでも問い質すでもなく、消沈するななにそっと寄り添う純那。
華恋が見せた眩しさに敗れ、再演という願いは潰え、今までしてきた事の是非を自問するななの心を晴らしたのは、新たな日々の中で変わっていった“知らない純那ちゃん”の言葉だった。
変化に怯え、再演に拘りながらも今までにない「新たな舞台」を求めていた自身の矛盾した胸中を見つめ直したななは、そんな自分を「舞台少女」の在り方として肯定し、一緒に次の舞台へと手を差し伸べてくれた純那の腕の中で感極まり、糸が切れたように泣きじゃくる。
1年以上の付き合いになる友人が初めて見せた一面に、純那は優しく笑みをこぼした。
知らなかった
ななって、こんな大きいのに
怖がりで、泣き虫で――
こどもみたい
9話での一件以降、憑き物が落ちた様子で舞台少女として思いを新たにしている。
11話では再演を終えて迎える未知の季節を噛み締めながら、第100回聖翔祭に向けて演者と裏方の二刀流で舞台に取り組んでおり、ひかり失踪の真相を知ってからは ひかりを迎えに行った華恋を他のオーディション参加者と共に「舞台で待ってる」という言葉で見送った。
最終回となる12話では華恋とひかりが実現した第100回聖翔祭にて、クレールを求めて立ち上がったフローラを導く9人目の役として出演。
9話にて、8人で行われるはずのオーディションにおける9人目の乱入者である華恋に対し、その“役”を激しく問うた なな自身が、『スタァライト』の脚本を覆す9人目の役どころに辿り着くという数奇な結末となった。
『スタァライト九九組』と呼ばれる主要キャラ9人の一人。「甘くて優しくて栄養満点」なバナナに例えて華恋が付けた「ばなな」という愛称を大切にしている。
性格は繊細で臆病。何度でも燃え尽き、生まれ変わり、成長していく舞台少女たちの「再生産」を描いた本作において、成長に伴う痛みや不確かな未来への怖れに最も敏感に反応し、傷ついていた思春期の少女。その結果として主人公の愛城華恋とは逆の方向に振り切れた行動を起こした、ある種のアンチヒーローでもある。
長身の出で立ちや世話焼きで頼り甲斐のある振る舞いから大人びて見られる事も多いが、本質的には純粋で傷つきやすい寂しがり屋。悩みを打ち明けた友人の腕の中で泣きじゃくる姿はまさしく「こどもみたい」であった。
寝相がだらしなく、アニメではお腹を出してよだれを垂らしながら布団を足蹴にする無邪気な寝姿が度々描かれている(かわいい)。
一貫して華恋とひかりの運命を主軸に描いている『レヴュースタァライト』という作品において、当初は単なるサブキャラの一人……というか、なんならインパクトのあるあだ名からネタキャラ枠とも目されていたため、第7話おける設定の開示は多くのファンに衝撃を与えた。
これらの設定はスタァライトのプロジェクト初期から存在したものであり、アニメ内での伏線はもちろん、先行した舞台版でのセリフや なな担当曲の歌詞、歌唱パートの歌い分けに至るまで、プロジェクトを通して仕込まれてきた大仕掛けがアニメ版7話にて結実した形となる。
ななが背負っていた意外性に満ちた背景や物語上の重要な立ち位置、夢破れた仲間に向けた純粋な優しさ、願いを叶えるため頂点にまで上り詰めた強さ、共に未来へ進もうと寄り添ってくれた純那との関係性、また「めちゃくちゃ強い長身の二刀流使い」というシンプルな格好良さなど魅力的な要素の数々により、一躍作品を代表する人気キャラの一人となった。
星見純那とは入学当初からの友人。唯一自らの事情を全て打ち明けた存在として、同じ1年を延々と繰り返してきたななが初めて迎える日々、新たな季節が訪れる喜びを共に分かち合っていく、かけがえのない親友となる。
その非常に独特な立ち位置から、「中盤で遭遇した裏ボス」と評される事もある。
それまで抽象的な説明しかされていなかった、レヴューオーディションの合格者が手にするという『永遠の主役、運命の舞台』について、「時間を超えて舞台を実現する事すら可能」という具体例を初めて示した存在でもあり、またななが再演を始めなければひかりが聖翔のレヴューに参加する事もなかったと考えると、演出上においても物語上においても作品の根幹に関わる役割を担っていると言える。
にも関わらず、世界を半永久的なループに閉じ込めていた事それ自体が作品の主題になったわけではなく、ななを取り巻く物語は第9話にてひとまず決着した点、更に言えばこれほど大それたことを成しながら、主人公をはじめ主要キャラの大半は最後までその詳細を知ることはなく、一人の友人に胸中を告白するに留まった点なども特異である。
あまりにも強烈な存在感を放ったキャラだけに、9話の時点で実質的な役割を終えた事を惜しむ声や、ラスボスとして君臨するばななを見たかった というような感想も少なからず聞かれる。もっとも、その場合終盤の展開の意味合いや作品の趣旨が大きく変わってしまうため、構成の出来不出来というよりは作風の好みの範疇と言えるだろう。
ちなみに、テレビアニメ版 初回の放送日である7月12日は ななの誕生日であり、最終回の放送日ある9月27日は華恋の誕生日である。
(深夜アニメなので厳密な日付は翌日だが、公式の放送情報では「7月12日の25:28」「9月27日の25:43」と扱われている)
ななの再演の果てに生じた変化が物語の始まりであり、その再演の幕を下ろしたのが華恋だった本編の展開を考えると興味深い一致と言える。
2018年10月にリリースされた『スタリラ』にも当然ながら主要キャラの一人として実装されている。
ゲーム内シナリオの時間軸はアニメ版のその後だが、ネタバレへの配慮からか なながアニメで辿った顛末について直接的には触れられていない。
またストーリー内では99期生に天堂真矢が居なかった場合、主席は西條クロディーヌ、次席は大場ななとなっていたであろう事が示されている。
本作では同一のキャラでも演じる役柄ごとに別個の舞台少女として入手する形となっており、それぞれに新規のストーリーやボイスが備えられている。以下はその一覧である。
出演歴 |
---|
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ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 雪 | 立ち位置 | 中 |
総合力 | 3011 | COST | 6 |
HP | 7367 | ACTパワー | 992 |
通常防御力 | 342 | 特殊防御力 | 347 |
すばやさ | 731 | ACTタイプ | 通常 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
斬撃 | AP1 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 |
キラめきの斬撃 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 自身のキラめきを(小)回復する |
弛緩の独奏 | AP3 | 前から1番目の敵に威力(中)の攻撃を行い、通常防御力ダウンを付与する |
クライマックスACT | ||
輪舞 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(大)の攻撃 |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
なし | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [永続]与ダメージアップ 2% | |
RANK 4 | [永続]奇術師特攻 50% | |
RANK 9 | [永続]被ダメージダウン 5% | |
フィニッシュACT | ||
白銀のパレード | 敵全体に雪属性の通常ダメージ |
舞台少女としては最低レアリティである☆2として初期実装されている。
同じ聖翔の☆2雪属性アタッカーである星見純那と比べると、同格のパワー値やキラめき回復を備えたACT2、防御力ダウンを備えたACT3など共通点が多いものの、後衛の全体攻撃持ち特殊アタッカーである純那と中衛の単体攻撃専門通常アタッカーの ななでは有用な場面がやや異なる。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 雪 | 立ち位置 | 中 |
総合力 | 4941 | COST | 12 |
HP | 14993 | ACTパワー | 1412 |
通常防御力 | 518 | 特殊防御力 | 836 |
すばやさ | 1121 | ACTタイプ | 特殊 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
斬撃 | AP1 | 前から1番目の敵に威力(小)で攻撃 |
キラめきの斬撃 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(小)で攻撃 自身のキラめき(小)回復 |
脱力の輪舞曲 | AP3 | 前から3体の敵を威力(中)で攻撃を行い、ACTパワーダウン、クリティカル率ダウンを付与する |
クライマックスACT | ||
輪舞 | AP2 | 敵全体を威力(大)で攻撃を行い、後ろ3体の敵に通常防御力ダウン、特殊防御力ダウンを付与する |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
聖翔音楽学園かつ、雪属性の舞台少女の最大HPアップ50%(※) 通常防御力アップ30%(※) 特殊防御力アップ30%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [永続]すばやさアップ 3% | |
RANK 4 | [開幕時]回避獲得 1回 | |
RANK 9 | [永続]クライマックスACT威力アップ 10% | |
フィニッシュACT | ||
白銀のパレード | 敵全体に雪属性の通常ダメージ |
2020年3月18日に実装された『才能覚醒』により、初期レアリティを☆4まで強化された元☆2ばなな。衣裳、関連ボイス、モーション等は変わらないが、イラストはスタリラ1周年記念のものに差し替えられ、レヴューにおける性能はほぼ全くの別物となっている。
具体的に言うとACTタイプは通常→特殊となり、CAは単体対象→全体対象となり、オートスキルは丸ごと入れ替わり、強力なユニットスキルを獲得した。
才能覚醒したレヴュー服の共通仕様として、☆4としては低めなスペックと引き換えに、上昇率の高いユニットスキルを有している。
ユニットスキルで指定している学校・属性は☆4レヴュー服純那と同様だが、攻撃面を強化するあちらと違い、ななは耐久面に特化しており、本人のステータスもそれに準じた形で攻撃力の純那と耐久力のななに差別化されている。
本作の基本的な傾向は“攻撃は最大の防御”であるため、単純に火力で勝る純那の方がやや魅力的に映りやすいが、なな単体で考えても自前の回避や複数体を狙える基本ACTなどそれなりに扱いやすい性能は備えているので、生存力高めのアタッカーとして割り切って運用したいところ。
最大の強みという意味で真価を発揮するのはやはりユニットスキルを引き上げて聖翔雪パに組み込む事だが、育成においても編成においてもかなりのハードルを越える必要がある。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 夢 | 立ち位置 | 中 |
総合力 | 3885 | COST | 9 |
HP | 9672 | ACTパワー | 1267 |
通常防御力 | 444 | 特殊防御力 | 469 |
すばやさ | 912 | ACTタイプ | 特殊 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
一閃 | AP1 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 |
渾身の一閃 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(中)の攻撃 |
奮起の合奏 | AP3 | 敵の前グループに威力(中)の攻撃を行い、自身にACTパワーアップを付与する |
クライマックスACT | ||
斜陽の多重奏 | AP2 | 敵の前グループに威力(大)の攻撃を行い、一定確率でスタンを付与する |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
立ち位置中の舞台少女が2人以上編成されているとき自身のACTパワーアップ 10%(※) クリティカル威力アップ 10%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [永続]被ダメージダウン 2% | |
RANK 4 | [永続]与ダメージアップ 2% | |
RANK 9 | [永続]クライマックスACT威力アップ 10% | |
フィニッシュACT | ||
カラフルドリーマー | 敵全体に夢属性の通常ダメージ |
聖翔の9人が、対立する二国それぞれの騎士を演じる中世の戦記物『別れの戦記』における大場なな。
スタリラ サービス開始当初から実装されており、マリアヴェーラ・イル・ソーレ(演:天堂真矢)の率いる『太陽騎士団』の騎士、ルイーザ・バッハマンに扮している。 ばなナイト♪
本来は純粋なガチャ産舞台少女のため、背景となっている『別れの戦記』という演目に関する情報は関連ボイス及びメモワールにて断片的に語られるのみであったが、2020年6月1日より開催されたゲーム内イベント『再演 別れの戦記』にて初めて物語の概要が劇中劇として演じられた。
なお、ルイーザという役名も当該イベントストーリーが初出であり、それまでの1年半の間は単に名無しの騎士として(またユーザーの間では“なな”という名の騎士とも)扱われていた。
本人曰く「“守るために戦う”という点で騎士は自分に向いているかも」との事だが、特に味方を庇ったり補助するスキルは持っていない純粋なアタッカーなので、(味方が)殺られる前に(敵を)殺って皆を守るスタイルと思われる。 わかります。
準最高レアリティである☆3舞台少女の中で、初期実装唯一の夢属性という、やはりというべきか中々特殊な性能で登場。なお、初期実装で夢属性を持っているのはこの☆3ばななと☆4鶴姫やちよの2種のみであった。
夢属性ゆえに敵役の属性を選ばない上、☆3としては高いパワー値と複数体の敵を捉えらる基本ACTを備える等アタッカーとしてシンプルに扱いやすく、特にスタリラ最初期においてはNPC戦・対人戦を問わず重用された。
太陽騎士団の新兵の一人として登場。
エイラ・サントラム(演:愛城華恋)、テレサ・アルベルト(演:露崎まひる)、ロイス・クライン(演:石動双葉)らとは士官学校を共にした旧知の仲らしく、エイラとは同じ遠征部隊に所属している。
穏やかな気性や口調は概ね演者そのままで、友人を気遣うセリフも多い温和な女性だが、太陽と黒獅子の合同軍事演習では果敢な進撃で太陽騎士団の勝利に貢献した。
新兵ながらその能力は団長のマリアヴェーラにも見込まれており、カタリーナ・レオパルド(演:花柳香子)が黒獅子の国で起こした革命に乗じ、太陽騎士団が同国に攻め込んだ際には団長から直々に指揮を託され、精鋭で編成した小隊を自ら率いて突撃を敢行。 奇しくも、それぞれの団長に後を託された者同士として黒獅子の軍略家ハンナ・リヒター(演:星見純那)と戦場で衝突する。
2019年初頭より全体攻撃による即殺戦法が本格的に環境を蹂躙し始めると、グループ対象CAという相手の盾役を潰さなければ本丸に切り込めない挙動の遅さを抱える騎士ななは、☆3夢という紙耐久ぶりもあいまって上位環境から淘汰されてゆく。更に運営方針の変化から☆4舞台少女の入手難易度が徐々に下がっていき、編成コストという概念も事実上撤廃されるなど逆風は強まる一方かと思われたが…。
グループ対象攻撃不遇の時代が訪れると、新規実装の舞台少女のACTには「前からx体の敵に攻撃」といった人数指定のものが主流となり、環境の高速化や状態異常の複雑化も合わせ、次第に「前衛の盾」という存在の重要度も従来より薄くなってゆく。
19年11月にはスタァ公演にて開幕前に互いの編成を確認した上で制限する「BAN&PICK」機能が実装。
更に味方の立ち位置を指定してステータスを底上げするユニットスキルを持つ舞台少女も増加し、中衛(または後衛)に偏重した編成のメリットが大きくなった結果、密かにグループ対象のCAを通しやすい環境が整う事となる。
グループ対象は全体対象と比べてダメージ計算の上昇値が大きく、また騎士ななは夢属性の有利補正とAS3のCA威力アップも加わるため、☆3相応のステータスに反してダメージソースとしてのポテンシャルは非常に高く、上位環境の耐久力を前にしても見劣りしない火力を発揮し得る。
…とはいえそこまでお膳立てしたとして、依然として吹けば飛ぶような紙耐久ぶりは無視できない弱点であり、敢えて☆3ななを登用する事がどれほど勝率に寄与するのかと言えば難しいところだが…。
☆4ですらインフレの中で激しく淘汰されゆくVSレヴューという人外魔境に、初期実装の☆3が食らいつく余地を見出すというのは浪漫のある話ではある。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 月 | 立ち位置 | 中 |
総合力 | 4954 | COST | 12 |
HP | 11745 | ACTパワー | 1615 |
通常防御力 | 472 | 特殊防御力 | 759 |
すばやさ | 1292 | ACTタイプ | 特殊 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
斬撃 | AP1 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 |
キラめきの斬撃 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 自身のキラメキを(小)回復する |
毒舞 | AP3 | 敵の前グループに威力(中)の攻撃を行い、毒を付与する |
クライマックスACT | ||
ファントムの涙 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(大+)の攻撃 |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
立ち位置中の舞台少女が2人以上編成されてるとき自身のACTパワーアップ 30%(※) クリティカル威力アップ30%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [永続]有利属性ダメージアップ 6% | |
RANK 4 | [開幕時]回避獲得 1回 | |
RANK 9 | [永続]与ダメージアップ 7% | |
フィニッシュACT | ||
フルムーン エニタイム | 敵全体に月属性の通常ダメージ |
2018年11月9日~20日にかけて行われた期間限定イベント『エピローグは仮面の向こうに』に合わせ、『オペラ座の怪人ガチャ』に実装された。初の☆4ばなな。
2020年4月21日をもって新規ユーザー向けの『無限引き直し5連ガチャ』にも追加されたため、現在ではスタリラ開始直後から確実に入手可能な1体となっている。
中学時代の演劇部の先生に依頼され、なな自身が脚本を執筆した『オペラ座の怪人』の主役に扮した姿。
本来は自分たちで演じるための脚本ではなかったが、結末の執筆に難航していたななのために脚本の第一稿を用いて聖翔メンバーで行われた立ち稽古にて、ななが演じた『ファントム』がモチーフとなっている。
もっとも、イベントストーリーの描写によると立ち稽古にてななが着ていたのはレヴュー衣裳として実装されているような派手なものではなかった模様。あくまでこれは“ファントム”に自身を投影した“大場なな”のイメージ映像のようなものと思われ、ストーリー上は原作通り男性的に描写されていたファントムも、ななに合わせたミニスカート姿となっている。
これまで、ビジュアル面では一貫して童顔の こわい かわいらしい女の子として描かれてきた大場ななとしては珍しいクール系イケメン路線であり、その普段とのギャップは新鮮さと同時に、謎の納得感を舞台創造科の胸に刻み付けた。 クレイジーサイコストーカー役がよく似合いますね…。
言わずと知れたオペラ座の怪人“ファントム”ことエリックその人。
本作におけるファントムは様々な凶行に及んではいるが、文字通りの「怪人」というより、あくまでも孤独に毒され魂を歪めた等身大の人間として描かれている。
深い孤独に囚われ、その孤独故に舞台を愛し、同じく孤独の中にいた一人の歌姫に惹かれていくという「ファントム」像は脚本を書いたなな自身にとっても激しい感情移入の対象となり、その事が結末を書く上での葛藤にも繋がってしまう。
そんな胸中を純那に打ち明け、共に“オペラ座の怪人”に向き合いながら紡がれた脚本のラストシーンにて、大場ななの“ファントム”は原作小説とも舞台版とも映画版とも違うエピローグへと辿り着く。
ファントムの代名詞である、醜い素顔を隠す仮面は顔の右目周辺を覆うに留まっており、劇中ではその仮面こそがエリックの本来持つ美しい魂を覆い隠していた醜悪さの象徴としても扱われている。
関連ボイスはとにもかくにも歌姫クリスティーヌ(演:星見純那)への熱情が凄まじく、ゲーム内のあらゆる場面で執拗に愛を囁きまくっている。
性能
非常に攻撃的な月属性特殊アタッカー。
初めて威力(大+)に設定されたクライマックスACTである『ファントムの涙』は4回というhit数の多さにより、相手が備えた回避や不屈を剥がしながら息の根を止めにかかる殺意の塊っぷりが特徴。涙を流すのは相手の方では?
VSレヴューにおいては、☆4の盾役が限られていた実装当時、鉄板にして鉄壁の盾として君臨していた『太陽の国の軍団長 天堂真矢』の弱点を突けるアタッカーとして注目された。アニメ版7話の再現も出来る
が、『ヘラクレス ミチル』や『弁財天 文』など高性能の盾役の増加に伴い『軍団長 真矢』対策の有用性が薄れた事に加え、2019年1月の『アマテラス ひかり』の登場を契機に、以前よりあった全体攻撃クライマックスACTによる速攻制圧戦術に拍車がかかり、特に上位環境になる程ファントムななを始めとした単体アタッカーは次第に姿を減らしていった。
とはいえ、無論単体アタッカーであるという点はNPCのボス戦においては長所であり、育成すればストーリー攻略やイベント戦など様々な場面で立派な戦力となり得る事は間違いない。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 風 | 立ち位置 | 後 |
総合力 | 3674 | COST | 9 |
HP | 9882 | ACTパワー | 1162 |
通常防御力 | 427 | 特殊防御力 | 433 |
すばやさ | 831 | ACTタイプ | 通常 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
斬撃 | AP1 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 |
渾身の斬撃 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(中)の攻撃 |
逆襲の独奏 | AP3 | 前から1番目の敵に威力(中)の攻撃を行う この攻撃は自身のHPが低い程威力が増加する |
クライマックスACT | ||
こっちにこないで! | AP2 | 前から1番目の敵に威力(中)の攻撃を行い、通常防御力ダウンを付与する この攻撃は自身のHPが低い程威力が増加する |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
立ち位置後の舞台少女が2人以上編成さているとき自身のACTパワーアップ 10%(※) クリティカル威力アップ 10%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [永続]有利属性ダメージアップ 6% | |
RANK 4 | [開幕時]敵全体に挑発を付与 2ターン | |
RANK 9 | [永続]混乱耐性 100 | |
フィニッシュACT | ||
疾風の十字路 | 敵全体に風属性の通常ダメージ |
2019年3月20日~4月3日にかけて行われた期間限定イベント『交錯のマフィア・ファミーリャ』のイベント報酬として実装された。初のガチャ産ではない無料ばなな。
聖翔音楽学園の実力発表会で演じられるマフィアもの『漆黒のオメルタ』における主役。マフィアのボスの愛娘エレナに扮したななの姿。
当初ななはエレナを護衛する元殺し屋のメイド メリッサ役にキャスティングされていたが、衣裳作りのための採寸データの取り違えから本来の配役とは別の演者のサイズに合わせた衣裳が作られてしまうという珍事が発生。
しかし結果的にはそれが各々にとって より深い共感と興味を抱く役となったため、そのまま配役を入れ替えて演じられる事となった。そうして爆誕したのが、九九組最高身長が演じる10歳女児である。
カードイラストや関連メモワールでは寝そべったりしゃがんでいる姿で描かれており、元が童顔な事もあって全く違和感は無いものの、キャラの身長差がリアルに現れるLive2Dのグラフィックではそれなりの存在感を放っている。
敵マフィアのボスよりだいぶ背高くない?
『マフィア・ファミーリャ』における主役、エレナ・ブリオスキ。
有力マフィア「ブリオスキ・ファミリー」のボスの嫡女であり、父親や二人の兄、屋敷の者たちからも蝶よ花よと可愛がられて育った天真爛漫な10歳の少女。
お付きのメイドであるメリッサ(演:天堂真矢)の過去の因縁も絡んだ二つのマフィア間の抗争に巻き込まれ、無邪気で非力な少女に過ぎなかったエレナもまた、裏社会に生きる者として自ら銃を手に取る事となる。
性能
敵対組織に常に命を狙われ、追い詰められながら裏社会に生きる覚悟を決めて牙をむく少女…という役柄を反映してか、オートスキルの挑発付与による敵の攻撃の集中と、HPが少ないほど威力が上がる攻撃ACTという特徴的な性能となっている。
被ダメによる威力増強はどうしても敵の挙動に左右される部分が大きく、最大限に威力を発揮できるタイミングが限られているという問題点があったが、エレナななはそれを「挑発を2ターン付与できる後衛」という特殊な立ち位置によりある程度克服している。
つまりは挑発により2ターンの間だけダメージを受け、挑発が切れた後は本来の前衛に盾役を任せて自分は高威力を出せるHPを維持するというある種の美味しいとこ取りである。
もっとも、本当にそこまで「ちょうどよく」ダメージを受けられるかは結局のところ彼我の戦力差や相手のACT選択という不確定要素に左右されてしまうものの、逆に言えば攻撃パターンが一定しているイベントの単体ボスなどには想定通りの運用がしやすく、エレナななが実装されたイベントのボスもそのようなギミックで戦えるようになっていた。
挑発という状態異常の特性上「前からx体の敵に攻撃」のように人数指定の範囲攻撃の場合は、周りを巻き込まずに自身のみで受けきる事が出来る仕様となっているため、2019年6月に行われたVSレヴュー特別公演『☆3舞台少女限定』では、高スペックな夢属性アタッカーとして活躍した『花嫁 結乃 石動双葉』への対抗策として若干注目された。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 雪 | 立ち位置 | 後 |
総合力 | 5046 | COST | 12 |
HP | 13524 | ACTパワー | 1618 |
通常防御力 | 543 | 特殊防御力 | 543 |
すばやさ | 1204 | ACTタイプ | 通常 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
斬撃 | AP1 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 |
キラめきの斬撃 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 自身のキラめきを(小)回復する |
三連撃 | AP3 | 前から3体の敵に威力(中)の攻撃 |
クライマックスACT | ||
巌流島の決闘 | AP2 | 前から3体の敵に威力(大)の攻撃を行い、味方全体にAP減少を付与する |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
立ち位置後の舞台少女が2人以上編成されているとき自身のACTパワーアップ 30%(※) クリティカル威力アップ30%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [開幕時]通常バリア獲得 2270 3ターン | |
RANK 4 | [永続]毎ターンキラめき獲得4 | |
RANK 9 | [永続]与ダメージアップ 7% | |
フィニッシュACT | ||
白銀のパレード | 敵全体に雪属性の通常ダメージ |
☆4舞台少女出現率2倍の期間限定ガチャとして当時は不定期開催されていた『キラめきフェス』にて、2019年6月8日~10日にピックアップされ、以降キラめきフェス限定舞台少女として実装された。
“二刀流”の代名詞とも言える剣豪『宮本武蔵』に扮した、イベントシナリオ等とは関係ない純粋なガチャ産ばなな。キラフェス限定としては8人目の舞台少女にあたる。
性能
最大の特徴は『AP減少』という初の効果を備えたクライマックスACT『巌流島の決闘』である。
これは次の1ターンに限り、AP2以上の全てのACTからAPを-1させるという強力なもので、即ち次のターンはあらゆるACTが通常の倍近い密度で行える事を意味する。
純粋なユニット全体の行動力の底上げであり、VSレヴューに関して言えば「相手の倍速でクライマックスACTを放てる」という非常に優位な状況を作り出せる。強力な防御・妨害ACTが猛威を奮う環境下で、それらをかわしながら有効打を増やし得るというのは大きなアドバンテージとなった。
とはいえ、CAが非全体攻撃の3体対象である以上、武蔵をユニットに組み込む事自体にダメージソースの減少というデメリットがあり、それと引き換えに得るAP減少はあくまで「攻撃の高速化」という間接的なメリットで、攻撃力自体が強化されるわけではない。また高速化とは言っても最速でCAを放ったとしてその恩恵を受けられるのは3ターン目となり、必然的に2ターン目の与ダメ量はむしろ少なくなってしまう点を踏まえると速攻殲滅の戦術とは必ずしも噛み合わず、上位環境で長く生き残るには至らなかった。
またCAが単体対象ではないためイベントボス戦等でも微妙に優先されづらく、そもそも長期戦を想定する事が多いボス戦ではAP減少のメリットもVSレヴュー程ではなく……。ステータス、スキルともに優良なものを備えながら、それら全てを噛み合わせて活かせる舞台には思いの外恵まれていないとも言えるが、シナリオ攻略等の通常の運用でも十二分な戦力となり得る武蔵にそこまで言うのも贅沢な話ではある。
なお、この武蔵ななを経て「やはりAP減少は基本ACT向きの性能」と判断された…のかは定かでないが、およそ1年の間AP減少をCAに持つ舞台少女は追加されず、一方で基本ACTにユニット内の3体対象というコンパクトなAP減少を備えた『白雪姫 叶美空』と『妖精パック 石動双葉』はいずれもVSレヴューにて大きな存在感を放った。(もっとも、その両者ともAP減少以外の強力なスキルを色々搭載した結果ではあるが)
また後に実装されたAP減少付きCAは、AP3という重さと引き換えに敵へのAP増加をも備えた『舞台少女 花柳香子』や、開幕挑発持ちの盾役という、本来ダメージソースとしての役割が必要とされていない『イニシャル ベース 雪代晶』など、調整の跡が見て取れる。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 花 | 立ち位置 | 前 |
総合力 | 5192 | COST | 12 |
HP | 23769 | ACTパワー | 880 |
通常防御力 | 1257 | 特殊防御力 | 809 |
すばやさ | 1004 | ACTタイプ | 通常 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
斬撃 | AP1 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 |
キラめきの斬撃 | AP2 | 前から2体の味方に通常バリアを付与し、自身のキラめきを(小)回復する |
煽動の協奏曲 | AP3 | 敵全体に挑発を付与し、自身に回避を付与する |
クライマックスACT | ||
マーメイド スプラッシュ | AP2 | 敵全体に威力(大)の攻撃を行い、味方全体にACTパワーアップを付与する |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
花属性の舞台少女の最大HPアップ 30%(※) 通常防御力アップ15%(※) 特殊防御力アップ 15%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [永続]被ダメージダウン 4% | |
RANK 4 | [開幕時]不屈獲得 1回 | |
RANK 9 | [永続]風属性からの被ダメージを減少 10% | |
フィニッシュACT | ||
魅惑の花 | 敵全体に花属性の通常ダメージ |
2019年7月25日~8月4日にかけて行われた期間限定イベント『キラめきスプラッシュ! シンクロガールズ 1950』に合わせ、シーズンガチャ『きらりブルーの水飛沫ガチャ』にて実装された。初の盾ばなな。
同じくガチャ産の☆4のまひる、イベント報酬の☆3純那と並び、スタリラ初の水着衣裳でもある。
共に100年の歴史を誇る「市営しらとりプール」と「聖翔音楽学園」による特別共同公演『シンクロガールズ』に登場するツンデレヤンキーアタイっ娘に扮した姿。
口調からしてこれまでで最もなな本人とのギャップが激しい役柄のため、不良少女という役作りに悩んだななは、天性の悪である 香子に取材を行い、結果として普段の双葉を誇張したイメージで役作りに臨んだ。
古典的スポ根テイストで送る『シンクロガールズ』における、「実力はあるが部を離れていた、曰くつきの不良」ポジション。主役の水泳部部長 黒沢あひる(演:露崎まひる)や、あひるを支える副部長 沖野みなも(演:星見純那)に次ぐ主要キャラの一人。
かつては「白鳥村の人魚姫」と持て囃された期待の白鳥高校水泳部員だったが、2年次の区大会で所詮は井の中の蛙であった自身の実力を思い知り、周囲には何も告げずに水泳を辞めた。
何事にも反抗したいお年頃で、「もも」という可愛らしい名前を嫌って「MM(エムエム)」を自称したりと若干おかしな方向に荒んだ日々を送っていたが、3年の夏、村営白鳥プールの存続を賭けてシンクロナイズドスイミングに挑むことになったかつての水泳仲間、あひるに巻き込まれる形で、共に最後の夏をシンクロに捧げることとなる。
色々あってひねくれてしまってはいるが根本的には友達想いの単純な性格であり、無限の体力と無限のしつこさ、そして無敵の“話を聞かなさ”を誇るあひる相手には根負けしてしまいがち。
性能
『太陽の国の軍団長 天堂真矢』の類型とも言える、基本ACTに挑発付与を持つ前衛盾。
挑発スキルを持つ役柄には、他者の視線・注目を集めるようなタイプと、文字通り相手を挑発し意識を引き付けるタイプがあるが、スンクロナイズドスイミングのパフォーマーであり、同時に不良少女でもある天海ももはその両方と言えるかもしれない。
人数指定攻撃の増加で「挑発」の有用性が注目され始めた頃に実装されており、近い時期に実装された挑発盾である『チェシャ猫 恵比寿つかさ』とはそれぞれ「花の通常防御型」と「雲の特殊防御型」という形で差別化されている一方、後に実装された『モナ・リザ 神楽ひかり』とは全く同じ「花の通常防御型 挑発盾」であり、オートスキルにユニットスキルまで丸被りしているが、一応CAの性能は攻撃サポートのなな、耐久&キラめきサポートのひかりという違いがある。
盾役としては堅実に高性能なので、入手出来たならとりあえず育成しておいて損はない。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 月 | 立ち位置 | 中 |
総合力 | 5159 | COST | 12 |
HP | 13609 | ACTパワー | 1620 |
通常防御力 | 499 | 特殊防御力 | 776 |
すばやさ | 1233 | ACTタイプ | 特殊 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
斬撃 | AP1 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 |
キラめきの斬撃 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 自身のキラめきを(小)回復する |
暗闇の斬撃 | AP3 | 前から1番目の敵に威力(大)の攻撃を行い、暗闇を付与する |
クライマックスACT | ||
ローズガーデン | AP2 | 前から3体の敵に威力(大)の攻撃を行う この攻撃は暗闇状態の敵役に特攻 |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
月属性の舞台少女のACTパワーアップ 15%(※) クリティカル威力アップ 15%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [永続]与ダメージアップ 5% | |
RANK 4 | [開幕時]不屈獲得 1回 | |
RANK 9 | [永続]有利属性ダメージアップ 10% | |
フィニッシュACT | ||
フルムーンエニタイム | 敵全体に月属性の通常ダメージ |
2019年10月18日~11月3日にかけて行われたスタリラ1周年記念イベント『とつげき! となりのお稽古!』に合わせ、シーズンガチャ『1st Anniversaryガチャ』にて実装された。聖翔音楽学園のオープンキャンパス公演『~シンデレラと美女と野獣とアマテラス~ここは躍る高天原!~』における野獣に扮した姿。
元より挑戦的な趣向の強い聖翔のオープンキャンパス公演だったが、今年度は脚本より先にキャストを選出し、キャスト自身の提案した役柄に合わせて脚本を執筆するという大胆な試みが行われる。
コンセプトを聞き、以前シークフェルトで観劇した『美女と野獣』に着目した純那とななは、聖翔のレッスンルームが改修期間に入った事もあり、シークフェルトへと直接指導を受けに出向く事となる。
シークフェルトでの公演当時に使っていたものを純那・なな用にアレンジした特別レッスンメニューという厚遇を受け、持ち前の表現力からすぐに野獣という役を形にしながらも、自分が演じるべき「野獣」に今一歩足りないものを感じていたなな。 そんなとき雑談の中でシークフェルト版『美女と野獣』の稽古中に学園に迷い込んだチワワの逸話を聞いた事から、一つの閃きに至る。
ちなみに、非常にドレッシーなこの野獣衣裳には例によって鶴姫やちよも関わっている。
『美女と野獣』というか完全に『美女と美女』なビジュアルとなっているのは元になったシークフェルト版の通りだが、そのキャラクター性は大きく異なる。野獣という醜い容姿は「自分の内面の表れ」という着眼点から、臆病で幼稚な内面を抱えた本作の野獣は、可愛らしい子犬の姿となった。
それだけでも一般的な「野獣」とのギャップは中々のものだが、演じているのが子犬と呼ぶにはあまりに立派な体躯の持ち主であるななであるという点や、メタ的な視点を挟めば大場なな自身、大人びた体と大人になりきれない心というギャップを中核に据えられたキャラクターである点なども踏まえ、色んな意味でななにしか演じられない「独自の野獣」像に仕上がっている。
元々は使用人たちにも怖れられる傲慢な城主だったが、魔女に姿を変えられたせいもあるのか野獣としての言動はほとんど幼い少年そのものである。一人称は「僕」。
豪胆で聡明なベル(演:星見純那)と出会い、彼女に弱い自分をも受け入れる事を諭されながら、“優しくて、時々怖い”ベルの事を「お姉さんみたい」と次第に慕っていく。
姿形に囚われない愛を描いた「美女と野獣」であるが、その愛の形もまた本作では恋愛に限らず友愛や姉弟愛になぞらえているのかもしれない。おねショタはいいぞ。
性能
元になった『野獣 雪代晶』との共通点は月属性ぐらいのもので、立ち位置、ACTタイプ、スキルまで全くの別物。
敵の状態異常に応じて特攻を得るというCA『ローズガーデン』は、むしろ4ヶ月ほど先行して実装されていた毒特攻の『パンドラ 叶美空』に近く、自身では最前の1体までしか状態異常を付与できないが、CAでは最前3体までを対象としているところも含め、「パンドラの暗闇版」と言えるスキル設計となっている。
単なるスリップダメージである「毒」と違い、「暗闇」は相手のhit率を70%下げる強力なマイナス効果ではあるのだが、その分複数体の敵に暗闇を付与する手段は少なく、また継続ターン数も短い傾向にあり、野獣ななのように他の舞台少女とのコンボを想定した性能で真価を発揮するのはそれなりの難易度となる。
最前から3体以上に確実に暗闇を付与できるACTを持つ舞台少女には『乙姫 巴珠緒』と『銃士ポルトス 露崎まひる(アクセサリー装備)』がおり、どちらも属性シナジー含めてすこぶる相性がよい。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 雲 | 立ち位置 | 後 |
総合力 | 5081 | COST | 12 |
HP | 13209 | ACTパワー | 1560 |
通常防御力 | 604 | 特殊防御力 | 765 |
すばやさ | 1345 | ACTタイプ | 特殊 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
斬撃 | AP1 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 |
キラめきの斬撃 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 自身のキラめきを(小)回復する |
勝利の歌 | AP3 | 前から3体の敵を威力(中)の攻撃を行い、味方全体にクリティカル率アップを付与する。 |
クライマックスACT | ||
大バナナ号、発進! | AP2 | 自身に必中を付与し、敵全体に威力(大)の攻撃を行い、一定確率でスタンを付与する。 |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
雲属性の舞台少女のACTパワーアップ 15%(※) クリティカル威力アップ 15%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [永続]与ダメージアップ 5% | |
RANK 4 | [永続]有利属性ダメージアップ 6% | |
RANK 9 | [永続]クライマックスACT威力アップ 10% | |
フィニッシュACT | ||
雲ゆけばヘヴン | 敵全体に雲属性の通常ダメージ |
2019年12月13日~27日にかけて行われたクリスマスイベント『SHIBAHAMA ~少女たちのクリスマス落語~』に合わせ、シーズンガチャ『Happy Xmasガチャ』にて実装された。なお、「お七」は「おなな」と読む。
スタリラ1年目の『聖夜のサンタクロース 露崎まひる』『赤鼻のトナカイ 愛城華恋』に続き、2年目のクリスマス衣裳として『クリスマスのお結々 田中ゆゆ子』と共にサンタ服に身を包んだ姿。サンタまひるは特定の演目に則った衣裳というわけではなかったが、サンタゆゆ子・ななには明確な役柄が存在する。
友達付き合いにもあまり縁がなく、「クリスマスプレゼント」というものを人に送った経験のないゆゆ子が凛明館の面々への恩返しとして考えた、「自らが打つ落語の一席」というサプライズプレゼントに協力する事になったななが、ゆゆ子、純那、まひると共に創り上げたクリスマス寄席『SHIBAHAMA』。
その名の通り人情物の古典落語として有名な『芝浜』を元にしたもので、等身大の自分たちで演じられるよう、主役の夫婦は姉妹という設定に変更された他、クリスマスに因んだアレンジも加えられており、ゆゆ子とななの二人芝居形式で上演された。
ちなみにゲーム内で実装された「三太九朗」の衣裳は姉のお七が酒に浮かれて着込んだもので、我に返った後は「このナリはなんだい! 誰が着せたんだい? あたいだ! あたいの大馬鹿野郎っ!」と、わりとボロクソに言っており、本人的には立派な黒歴史である。でもかわいいので実装された。
西洋趣味で伴天連かぶれな江戸っ子で、棒手ふりの魚屋 お七。頼れる親や親戚もおらず、妹の お結々(演:田中ゆゆ子)と二人、江戸で細々と暮らしている。
魚屋としての腕は立つが、酒好きが災いして仕事をしくじった事から最近では勤めも投げやりで、酒の量と借金ばかりが増える有様に妹も手を焼いている。
妹の事はとても大切に想っており、真っ当な人生に戻りたいと考えつつも酒と怠け癖から抜け出せず、自堕落に過ごしていたあるクリスマスの早朝。妹に叩き起こされて魚河岸に仕入れに出かけ、行き違いから持て余した時間を芝の浜で一服して過ごしていた折、ふと見た浜辺で大金の入った財布を拾ってしまい……人生の大きな転機が訪れる。
ちなみに役名である『お七』はゆゆ子が名付けたもので、「七転び八起き」という意味が込められている。
性能
☆4アタッカーとしては特段高いとは言えないACTパワー値だが、オートスキルがひたすら威力増強に特化しているため攻撃力は高い。
ACT3『勝利の歌』によるユニット単位でのクリティカル率の底上げは、ユニットスキルによるクリティカル威力アップとも噛み合っており、雲パの要ともなり得る。
イベントシナリオには影も形も登場しない出所不明のバナナ型ソリ(“伴天連特製”らしい)で突撃するという謎のCA『大バナナ号、発進!』はコミカルな見た目に反して普通に強力。
VSレヴューでは登場以来 敵全体への暗闇付与という凶悪性能で猛威を奮った『乙姫 巴珠緒』へのメタを意識したような『必中』持ちの『雲属性』アタッカーであるが、乙姫を抜きにしても3hitの必中攻撃と言えば相手が重ね掛けした回避も容易に剥がしきる普遍的に有用なスキルであり、また2020年に入ってからも回避率や命中率に干渉する状態異常の台頭で必中の重要度は増すばかりであり、ついでのように備えている一定確率のスタン付与も中々いやらしい。
とはいえ端的に言えばその性能は「純粋なアタッカー」であり、強力な妨害スキルや防御スキルをねじ込み合う修羅のVS上位環境において、やや地味な印象は否めない。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 宙 | 立ち位置 | 後 |
総合力 | 5012 | COST | 12 |
HP | 11463 | ACTパワー | 1697 |
通常防御力 | 652 | 特殊防御力 | 445 |
すばやさ | 1320 | ACTタイプ | 特殊 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
キラめきの快気 | AP2 | 味方全体の火傷を解除 火傷無効を付与し、自身のキラめき(小)回復 |
キラめきの独奏 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(小)の攻撃 ACTパワーが高い2体の味方のキラめきを(小)回復する |
気絶の輪舞曲 | AP2 | HP割合が低い敵2体に威力(中)で攻撃を行い、一定確率でスタンを付与 |
クライマックスACT | ||
二頭の竜の予言 | AP2 | ACTパワーが高い敵1体に威力(大+)の攻撃 味方全体に毎ターンキラめき回復、毎ターンHP回復を付与 |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
宙属性の舞台少女のACTパワーアップ 15%(※) クリティカル威力アップ15%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [開幕時]味方全体に火傷無効を付与 3ターン | |
RANK 4 | [永続]有利属性ダメージアップ6% | |
RANK 9 | [永続]クライマックスACT威力アップ 10% | |
フィニッシュACT | ||
千億光年のソネット | 敵全体に宙属性の通常ダメージ |
2020年3月6日より開催された『チャレンジレヴュー応援キラめきフェス』にて新登場し、以降キラめきフェス限定舞台少女として実装された。劇中劇『失われた聖杯』におけるアーサー王の助言者 マーリンに扮した姿。
当該演目に登場する円卓の騎士たちは皆チャレンジレヴューのメダル報酬として実装されているため、関連キャラクターでガチャ産舞台少女となったのは『アーサー 愛城華恋』に続いて二人目である。
背景となる演目『失われた聖杯』と、その上演当時に聖翔で起こった『バウムクーヘン事件』なるエピソードは、イベントシナリオなどではなく、関連舞台少女たちの絆ストーリーを通して描かれるという独特の形態を取っている。
アーサー王(演:愛城華恋)からも厚い信頼を寄せられる、恐るべき慧眼と純真な優しさを持つ魔術師マーリン。
自らの水晶の力でトリスタン(演:天堂真矢)の邪悪な謀略を知ったマーリンは、しかし同時に彼が抱える深い悲しみに触れ、魔術で無理に制する事も言葉で説得する事も出来ないまま、ただ傍観に徹してしまう。その憎悪の矛先が、我が王へと向けられていると知りながら…。
これまでななが演じてきた役の中でも特に理知的で大人びた風格を漂わせているが、一方で情に脆く、仲間の悲しみに寄り添うあまり冷静な判断が下せず苦悩していく姿は、やはりなならしい役と言うべきか。
騎士たちが主役となる物語の中で、剣を扱えない代わりに魔術を奮う偉大なる魔術師…という設定なのだが、ゲーム的に言えば基本ACTの攻撃モーションは他の大場ななと共通のため、レヴューでは両手に構えた杖で直接敵に殴りかかるというかなり豪快な戦闘スタイルを見せる事になる。
主要キャラの動向を一歩引いて見守るイレギュラーな存在という立ち位置は、どこか第100回聖翔祭『スタァライト』の『塔の導き手』を彷彿とさせる。
性能
チャレンジレヴュー応援ガチャ出身だけあって、同時に実装された「チャレンジレヴュートリスタン編」の攻略を意識した性能となっており、中でもオートスキルとACT1により火傷をほぼ完封できる点は雲属性ガウェイン相手の勝率の向上に大いに役立つ。
CAの『二頭の竜の予言』(二刀流だけに) は大+の単体攻撃な上、ユニット全体へのキラめき/HP回復までついてるという至れり尽くせりぶりで安定したフィニッシュACTへの突入をサポートしており、チャレンジレヴューは元より長期戦を想定したボス戦全般で非常に優秀な性能。
基本ACTは3つともAP2という取り回しの良さで、AP2にもかかわらず2体同時に攻撃できるACT3や高パワーの敵を狙い撃ちするCAなど、取り巻きがくっついてるタイプのボス戦でも器用に立ち回れるあたりなんとも気が利いている。
ちなみにこの宙属性マーリンの実装で、大場ななは全7属性全てでレヴュー衣裳が実装された初の舞台少女となった。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 雲 | 立ち位置 | 中 |
総合力 | 5593 | COST | 12 |
HP | 18360 | ACTパワー | 1503 |
通常防御力 | 1189 | 特殊防御力 | 516 |
すばやさ | 1004 | ACTタイプ | 通常 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
強斬撃 | AP2 | 前から1番目の敵に威力(中+)の攻撃 |
奮起の斬撃 | AP3 | 前から1番目の敵に威力(大)の攻撃を行い、味方全体にACTパワーアップを付与する |
呼応の斬撃 | AP3 | 前から1番目の敵に威力(大)のを行い、味方全体のキラめきを少し回復する |
クライマックスACT | ||
私が守るの、ずっと何度でも | AP2 | 敵全体に威力(大)の必中攻撃を行う この攻撃はターゲット固定、挑発、バリア、反射、無敵を無視する |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
聖翔音楽学園のACTパワーアップ 50%(※) クリティカル威力アップ 50%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [永続]ストップ耐性100 | |
RANK 4 | [開幕時]不屈獲得 1回 | |
RANK 9 | [開幕時]味方全体にACTパワーアップ 20% 3ターンを付与 | |
フィニッシュACT | ||
雲ゆけばヘヴン | 敵全体に雲属性の通常ダメージ |
2020年6月1日開催の『超キラめきフェス』にて6月15日までピックアップされ、以降キラめきフェス限定舞台少女として実装された。
同じタイミングで開催されたイベント『再演 別れの戦記』のボス戦にて特効が与えられていたが、イベントシナリオにこの姿のななは登場せず、関連ボイスでも当該イベントへの言及は特に無い。強いて言えば「再演」というキーワードぐらいのもの。
背景となる演目やイベントストーリーを持たない、舞台少女自身をモチーフとした『舞台少女 〇〇』シリーズの第一弾。 ☆4レヴュー服とはなんだったのか。
3Dモデル及びLive2Dモデルはレヴュー服のものと共通だが、イラストや各種ボイスは一新されており、もちろんゲーム内での性能も大きく異なる。
関連ボイスはテレビアニメ版や実装時点までのスタリラのストーリーを踏襲したものとなっており、アニメ版の名シーンを再現したCA演出など、大場ななという舞台少女の集大成といった趣が強い。
実装されたのが、新型コロナウィルスの影響で延期となってしまったテレビアニメ版の再生産総集編『ロンド・ロンド・ロンド』の公開予定日の3日後だったことを考えると、本来は映画の宣伝に絡めて登場予定だったのかも知れない。
実際8月7日に『ロンド・ロンド・ロンド』が公開された際には、改めてピックアップガチャが開催された。
性能
『ゼウス 天堂真矢』や『桃太郎 巴珠緒』という、相手の継続プラス効果を解除しながら強力な全体攻撃を叩き込む舞台少女がVSレヴュー環境を席捲して久しい中実装され、それらとは似て非なる性能のCA『私が守るの、ずっと何度でも』を備える。
ゼウスらの弱点であったターゲット固定や命中率ダウンを克服している一方で、対抗できるプラス効果が名指しになっているため、カウンターヒールや退場回避といった延命策には対応できない他、状態異常の「解除」ではなく「無視」であるため、後に続く攻撃を同じように通す事も出来ない(バリアや回避を剥がす事は出来るが)。また、ゼウスらと同様に自身がスタンや混乱などを付与されていた場合には普通に不発してしまう事もある。
突破力に関してはゼウスらより優れた部分があるものの、やはりあらゆる継続プラス効果を無に帰すゼウスらの圧倒的な汎用性と比べるとやや見劣りする感がある。とはいえ舞台少女ななのもう一つの特性は、所属校のみを参照する激ゆる対象に最大でACTパワーアップ50%という破格の強化を施すユニットスキルを始め、AS3やACT2も合わせた特盛バフ性能であり、ゼウスと競合するというよりは並べて一緒に殴らせる方がシンプルに向いているかもしれない。
それにしても「私が守る」と言いつつ、防御の事など一切考慮せずゴリゴリに刃を研いでいく姿はなんとも…。
ステータス | |||
---|---|---|---|
属性 | 花 | 立ち位置 | 中 |
総合力 | 5468 | COST | 12 |
HP | 16234 | ACTパワー | 1574 |
通常防御力 | 589 | 特殊防御力 | 899 |
すばやさ | 1345 | ACTタイプ | 特殊 |
※才能開花していない状態での最高値 |
基本ACT | ||
---|---|---|
キラめきの斬撃 | AP2 | 前から1番目の敵を威力(小)で攻撃 自身のキラめき(小)回復 |
ルビーの輝き | AP3 | 前から1番目の敵に威力(大)の攻撃を行い、後ろから3体の味方の継続マイナス効果を解除する |
サファイアの輝き | AP3 | 前から1番目の敵に威力(大)の攻撃を行い、HP割合が低い2体の味方のHPを回復する |
クライマックスACT | ||
幸福の使者 | AP2 | 前から3体の敵に威力(大)の攻撃を行い、後ろから3体の味方にマイナス効果耐性を付与する |
ユニットスキル | ||
---|---|---|
立ち位置中の舞台少女のACTパワーアップ 30%(※) クリティカル威力アップ 30%(※) | ||
※スキルLv MAX時 | ||
オートスキル | ||
RANK 1 | [開幕時]不屈獲得 1回 | |
RANK 4 | [開幕時]回避獲得 1回 | |
RANK 9 | [開幕時]味方全体に特殊防御力アップ 20% 3ターンを付与 | |
フィニッシュACT | ||
魅惑の花 | 敵全体に花属性の通常ダメージ |
ななの誕生日である2020年7月12日~15日にかけて開催された『大場なな Happy Birthday プレミアムガチャ』にてピックアップされ、以降プレミアムガチャ限定舞台少女として実装された。
キャスト自身が提案したテーマに合わせた衣裳を実装する2020年誕生日企画の13人目にあたる。
以下は提案した本人からのコメント。
純那と共に臨む朗読劇の課題演目『幸福の王子』で主役を演じる事となったなな。
「バッドエンドは大嫌い」でお馴染みの大場ななは幼い頃からこの物語を苦手とし、遠ざけていたが、純那と共に原典を含めた物語に深く触れる中で、慈愛の心を分かち合った王子とツバメの間には確かに幸福と救いがあった事に気付き、改めて幸福の王子を演じ切る意思を固める。
また、苦手と言いつつも人々の幸福の為に身を削って尽くす王子の在り方そのものには尊敬を抱き、自らもその精神に近づきたいとすら語っている。頼むからその辺は程々にしてほしい。
人知れず生前の王子本人の魂が宿った、煌びやかで豪奢な『幸福の王子』の像。
その瞳に映る市井の現実に鉛の胸を痛めながらも自ら動く事が出来ない王子は、友達となったツバメ(演:星見純那)の協力で自らを飾る宝飾品を貧しい人々に分け与える。そんな事を繰り返し なんとか一部の人間を救う事は出来たが、引き換えにかつての輝かしい王子像とはかけ離れたみすぼらしい姿となり、冬の寒さで死んだツバメの後を追うように人々の手で解体される。その後、神の遣いにより楽園へと導かれた王子とツバメは幸福の時を過ごすのだった。
淡々と落ち着いた語り口はどこか非人間的な雰囲気を感じさせるが、それが像に魂を宿した結果なのか生前からのものなのかは不明。
落ち着いた物腰という意味ではマーリンに近いものがあるが、彼と比べるとやはり少々幼げである。
性能
基本ACT『サファイアの輝き』と『ルビーの輝き』によるHP回復とマイナス効果解除、クライマックスACT『幸福の使者』によるマイナス耐性の付与という継戦能力の高さが特徴。
長期戦向きの性能を考えると一部の状態異常を駆使するボス戦でこそ真価を発揮しそうだが、どんな状態異常をブチこまれるか分かったものではないVSレヴューにおいてもサポート役としての採用は一考に値する。
また『花属性』『特殊』『中衛』『聖翔』というスペックはユニットスキルの参照対象として汎用性が高く、自身も中衛攻撃強化のユニットスキルを備えているため、様々なテーマ編成での出番が見込める。
2020年8月7日より公開された映画第1作の再生産総集編『ロンド・ロンド・ロンド』ではプロモーションの中心に据えられており、劇中ではある種 物語の枠外の存在として、ストーリーテラーのような役割を務めている。
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最終更新:2024/04/25(木) 02:00
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