大嵐 単語

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オオアラシ

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大嵐とは、遊戯王OCGに登場する魔法カードである。

注:静岡県に存在する「大嵐(おおぞれ)」に関してはここでは記述しません。「大嵐駅」でおねがいします。
ガメポのカードゲームアルテイル」にも同名カードが存在しますがここでは記述しません。

概要

カード 大嵐
カードの種類 通常魔法
効果 ①:フィールド魔法カードを全て破壊する。

効果テキストが短いカードは強い、そんなカードの1枚。

登場当時は、「ハーピィの羽根帚」がまだ現役だったので、二番手としての立ち位置だった。
2004年3月に「ハーピィの羽根帚」が禁止カードになってからは、長らく制限カードとして居座り、闊にカードせるとこのカードでまとめて吹き飛ばされるので全部せずに必要なカードだけせる、というプレイングが基本とされた。

逆に大量にせた場合はせたモンスターが「メタモルポット」である可性が高い。(手札を全て捨てて5枚ドローなのでせた方が得をする。)
また、「スターライト・ロード」登場後はせた魔法の中に「スターライト・ロード」がある(「大嵐」を使うと効にされた上「スターダスト・ドラゴン」まで出て来る)、という可性が存在し、誘いなのかはたまたブラフなのか…という心理フェイズが発生していた。

「大嵐」+「サイクロン」の枚数が多いほど、永続魔法・永続及びフィールド魔法は破壊されやすいので評価が下がるという法則が存在する。
遊戯王では基本的にモンスター効果が強いので、守りのカードを吹っ飛ばされては一溜りもない、というわけだ。
そのため最近はに頼らず、ゴーズは元より「トラゴエディア」「バトルフェーダー」「エフェクト・ヴェーラー」等の手札誘発モンスターで守るデッキも存在する。

フィールド魔法依存せざるを得ない地縛神Sinや、除去を大量に積む除去ガジェット、永続魔法に多く依存している氷結界トゥーン、永続魔法を駆使して状況を有利にしたりロックを仕掛けて勝つメタビートやロックデッキにとって、このカードの存在は非常に怖い存在である。

論、上記以外のデッキでも2枚以上カードを破壊されればディスアドバンテージを負う事自体は変わらない。
ただし、破壊をトリガーとするカードや、墓地で発動する効果を持つカードも数多く存在するため、過信は禁物。

ハリケーンとの違い

相手に使われた場合、「ハリケーン」は手札に戻すため再びせることができるが、大嵐は破壊するのでそれが制限カードだったりすればも当てられない大惨事になる。
特に、「神の宣告」といったカウンターは破壊されるとも当てられない。
墓地からの魔法カードの回収が簡単とは言えない昨今では致命的である。

自分が使う場合、「ハリケーン」はスタロに引っ掛からないメリットもあるが、専ら自分のカードを手札に戻して使い回し、1ターンキルを狙う戦術が有名か。
一方、「大嵐」も相手のカードを破壊するだけでなく、破壊された時に発動するカードコンボすることができる(「漫画アニメゲームでの活躍」の項参照)。

禁止・制限の遷移

2010年9月

この定で、ついにこのカードが禁止になった。10年6か月経過で禁止は、当時の最遅記録である。

当時はモンスター効果がかなりはっちゃけていたため、「意外と環境も落ち着くのでは?」という評価も見られた。
しかし実際はやや速度こそ落ち着いたものの、全体を見れば「先攻のアドバンテージを著しく増大させたのではないか」と言われるようになる。
せられるだけカードせたとしてもこのカードが禁止ではまず大量に魔法カードを「破壊」される事はない。「邪神の大災害」?「ネフティスの鳳凰神」?聞こえんなぁ。

結果的に先攻はこのカードに怯えることなく一杯せ、後攻はそのせられたカードで散々に行動を潰されて涙目、という事態となった(俗にいう「ガン環境」)。
逆に、大嵐に怯えていたデッキ使用者は歓喜したという。

それでも「ドッペルゲンガー」や「クロソギミック」等の1~2枚の除去カード完封カード「王宮のお触れ」と相互互換の「トラップ・スタン」といった対処方法は存在していた。
環境に慣れて来たプレイヤーには「うぜーとか言ってたけど、慣れたらぶっぱ環境よりマシだった」「大嵐がある頃よりゲームとしてまともになったかも」「色々好きなカードが使えて楽しい」との意見も出始めた。

を回避するギミックは各所で考案されていき、更にはをほとんど使用しないデッキも大規模大会で優勝・入賞を果たす事も増えていった。
また、大嵐の存在からそれまで使われていなかった様なカード、永続カード等やモンスターを守る様なギミックが注を浴びたのも特徴だろう。

ただ、大嵐が禁止の間の制限定の際の雑誌の掲載文や、カードが相当強い立場となった事実はほぼ全てのプレイヤーが認識しており、「次辺り大嵐は復帰するだろう」と囁かれることも多かった。

2011年9月

禁止から1年後の制限改訂で「ハリケーン」と入れ替わってこのカードは制限に戻ってきた。

上記の理由とハリケーンが禁止になった事によりプレイヤー達は別段驚きもせずこれを受け入れ、これにより「ガン環境」から解放されることが予想されたのだが、これと同時に「サイクロン」が制限となった。

「大嵐」が1枚体制となっただけでなく、汎用性の高い「サイクロン」が3枚体制となり、その上猛威を振るっていた代行天使暗黒界には一切ブレーキがかけられないどころか多少強化されており、BFには「ゴッドバードアタック」が緩和され、ライトロードも「裁きの龍」が3枚体制に戻った。

おまけ海外で大活躍した「輪廻天狗」と「TG(テックジーナス)」が原因か、特殊召喚を効にする強な永続の「王宮の弾圧」が禁止カードとなってしまい、特殊召喚を行うメリットが増大。
(※当時、「発動する側は弾圧をすり抜ける特殊召喚法を多用する」といった悪用が流行した)

さらにはあの開闢までもが復帰してしまったため、「大モンスターで止める」という行為が非常に難しいものとなってしまい、案の定環境は高速化した。
しまいには「ガンせ」の逆の「フルモンスター」の方が良いんじゃないかという始末。

「大嵐復帰」そのものは喜んでいた・受け入れていたプレイヤーも多かったのだが、「それまでが環境だったとはいえ、ここまでする事はなかった」という意見も根強い。

論大嵐禁止時同様に環境に慣れてくればデッキも様変わりし、徐々にカードの使用も増える様にはなった。
しかし使用されるには偏りが見られ、「メタビート」系列含めほぼ全てのデッキで「特殊召喚・大量展開からの圧殺ギミック」が搭載されている。

なお、復帰から2年後(2013年9月)の海外の制限では禁止カード定されている。

2015年1月

この制限改訂で、何とあの「ハーピィの羽根帚」が制限復帰することが確定。
それに伴ってか、このカード入れ替わりで禁止になることとなった。

決して制限復帰から戻ってこないと思っていたデュエリストは戦慄したことであろう。

入れ替わり羽根帚が制限になったため、「ガン環境」にはなっていない。
むしろ、必要最低限(3~5枚ほど)のカウンターだけ採用したデッキも多い。

特に大会上位の常連である【EMEmデッキにおいては、魔法カードすら通常・速攻魔法が数枚になることも。
一時期は強な永続魔法フィールド魔法などを採用した【帝王デッキを十枚以上採用した【彼岸デッキも大会上位で見られたが、最近は鳴りを潜めている。

なお、この定の後にこのカードと相性のいいモンスターが多く登場する。
Emヒグルミ」や「解放アリアドネ」といった、破壊された時に強な効果を発動するPモンスターが有名か。
他にも、1ターンに1度しかその効果を発動できないタイプのPモンスターり替えるための破壊カードとして相性がいい。
また羽根帚と大嵐が入れ替わる日が来たなら、これらのカードを扱うデッキにとっては追いとなるだろう。

2024年1月

大嵐禁止から9年、12期の環境は9期のそれとは全く異なる状態となった。
属性テーマ環境流と化しており、ペンデュラムといえば強化された【覇王魔術師】や【超重武者】が大会で立つ程度である(一応後者は強化後に規制を受けたのだが)。
モンスターによる制圧への対抗として《サンダー・ボルト》が準制限に緩和されたように、魔法カード体の制圧への対抗として《ハーピィの羽根帚》の緩和……ではなく、《大嵐》が制限カードに緩和されることが決定した。

現在ペンデュラムが一部を除いてマイナーな立ち位置であること、1枚であれば悪用されるリスクは小さいなど様々。とはいえ、ハーピィの羽根帚》との共存は実に15年ぶりである。

漫画、アニメ、ゲームでの活躍

GXにてクロノス先生が十代との初対決で、十代の「ドレインシールド」を破壊しつつ、破壊されるとトークンを生み出す「黄金邪神像」も巻き込み破壊、というまさにお手本なプレイングを見せている。
またクロノス先生名シーンとも言える対カミューラ戦でもこれを使い、相手のフィールド魔法「不死の王ヘルヴァニア」を破壊。しかし「黄金邪神像」と同じく破壊時に効果が発動する「不死族の」が発動し…

ちなみにその前にも、アニメではAIBOが敵のカード5枚をすべて破壊したり、逆に敵が闇遊戯の「なるバリアミラーフォー」を破壊したりと使用者は多い。特にアニメオリジナル乃亜編でよく使われた。
さらに、アークファイブにおいてネオ沢渡沢渡シンゴの取り巻きの一人が「沢渡さん、大嵐っすよ!」と発言していた。
あちらの世界でも全体除去のカードとして有名なのだろう。

ゲームで登場した時は「フィールド上のモンスターを全て破壊する」という効果だったこともある。
当時のゲーム作品では魔法カードは全て手札からしか発動できないというOCGと異なるルールだったため、この効果は事実上「フィールド上の全てのカードを破壊する」と同義。
要するにコストい最終戦争、ブラック・ホールの効果までついてくるというわけである。これはひどい
なお、ゲーム初出作品のDM4において、3バージョンのうち遊戯デッキのみ使用可カードになっているが、同バージョンではハーピィの羽根箒すら使用不可で、解除はこれか手札とフィールドを全て破壊する効果になってしまっている最終戦争のどちらかにしか頼るしかないという、カードの効果以上にひどい惨状になっているが、
遊戯デッキでは、大嵐でフィールド上のモンスターを一掃し、破壊した相手モンスターを自フィールド死者蘇生で特殊召喚後、そのまま生け贄召喚ダイレクトアタックに繋げるという、な逆転コンボ一使用する事が出来、その事もあってか、破壊効果ではなく全体除去がカードな用途だったと言える。

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