大接戦ドゴーンとは、フジテレビジョン所属の実況馬、アオシマバクシンオーによる嘶きのひとつである。
2008年11月2日に行われた、天皇賞(秋)の実況で最後に出た言葉を抜き出した空耳。
最終直線に入り、先頭を進むダイワスカーレットを16頭が追うが、馬群がまとめて襲いかかり、展開の全く読めない大混戦となった。
そんな中、「適性距離1200m」と言われる青嶋達也アナウンサーもなんとか各馬の状況を把握しようとするが、最終的には5頭が重なった状態でのゴール。そんな状態での言葉がこれである。
ダイワスカーレット(安藤勝己)、初めての府中です、久々です。
こっからです。残りさあ500と少々。
ダイワスカーレット、まだ先頭。最内、最内キングストレイル(北村宏司)。
真ん中割ってアサクサキングス(藤岡佑介)がやってこようとしている。
ディープスカイ(四位洋文)、ディープスカイ、勝手知ったる府中。その外に先輩ダービー馬ウオッカ(武豊)!
最内ダイワスカーレットは少し苦しくなった。
ウオッカ! ウオッカ! ウオッカ!ディープスカイ! ディープスカイ! ウオッカ! 内からもう一度ダイワスカーレットも差し返す!ダイワスカーレットも差し返す!
これは大接戦、大接戦でゴール!
最後の1行について、実際に何と言っていたのかは青嶋アナ以外知りようがない。
上記は、意味のある言葉だと解釈しての文字起こしである。
しかし、耳で聞いた範囲では「大接戦ドゴーン!」としか聞こえず、青嶋アナの大混乱振りを揶揄するのにぴったりであったことから、未だに彼の迷実況としてネタにされているものである。
一方、肝心のレースは、2000年代を代表する名牝2頭、ウオッカとダイワスカーレットがハナ差2cmを争う結果となり、長い審議の末、府中の女王ウオッカに軍配が上がった。
3着以下も、掲示板に「ハナ クビ ハナ クビ」と表示される未曾有の大接戦であり、最下位までどの馬もひとつ前から2馬身以上離れていないとすさまじい団子状態であった。
それを考えれば、「ドゴーン!」という形容にも妙な説得力がある。真意はどうあれ、2008年天皇賞(秋)を象徴する絶妙なオノマトペが誕生してしまった。
また、最終直線で後方からゴボウ抜きを始めるウオッカに気づいていたこと、ディープスカイとウォッカが壮絶な叩き合いをする中、少し離れて最内を進むダイワスカーレットが差し返していることに言及していることで、青嶋アナ中距離実況の中では評価が高い部類である。
それから10年を経ても、僅差の接戦が出るたび、天皇賞(秋)が来るたび、アオシマバクシンオーの実況の話になるたび、そしてウオッカとダイワスカーレットが話題に出るたびに引き合いに出され続けている。今後も、競馬とインターネットが続く限りは語り継がれていくことだろう。
1行目でダイワスカーレットについて言及した部分が一見矛盾しているように見える。「初めての府中」はその通りだが、「久々です」は産経大阪杯からこの秋天までの長期休養を指していると思われる。青嶋の実況では同じ文脈で「久々」という言い回しをしている例が過去にもあった(98年毎日王冠の「久々グラスワンダー」、このときグラスは97年12月の朝日杯3歳S(現・朝日杯FS)以来の出走だった)
ファンの皆さんは全くその場から動こうとしません。これも異例のことです
(写真判定の結果を見守るファンの姿をこう表現)
さあ、皆さんはどちらだと思いますか?
(スローリプレイでゴールの瞬間が映し出された際、観客・視聴者に問いかけた)
競馬の実況を史実に忠実に再現していることで有名な作品であり、本競走でワンツーフィニッシュを飾ったウオッカとダイワスカーレットが共に登場する。
しかし、アニメではレギュラーでこそあったものの主役でなかったことから、本競走のネタは1期13話で少し語られただけにとどまり、実況も再現されなかった。ニコニコ動画では、結果を知っている視聴者が「大接戦ドゴーン!」の弾幕を張っている。
また、上記とは無関係の大接戦にも「大接戦ドゴーン!」の弾幕が張られている。
1期5話では1998年の日本ダービーが取り上げられたが、このとき史実では外国産馬規制で出走不可能だったエルコンドルパサーが出走するというオリジナル要素が加えられた。
彼女がスペシャルウィークと同着優勝したことにより、ニコニコ動画では当該シーンに「大接戦ドゴーン!」の弾幕があふれることになった(史実の実況は三宅正治「夢を掴んだ武豊!!」)。
1期13話のウインタードリームトロフィーでは、14人のウマ娘が全員横一線で入線するという展開になったが、もちろんそこでも「大接戦ドゴーン!」である。
ゲーム版では、誰でもいいので複数(3~4人以上?)のウマ娘がハナ差接戦でゴールすると、この特殊実況が流れる。通常の特殊実況は史実を再現すると流れる場合が多いのだが、プレイヤーが意図的にこの状況を再現するのは不可能に近いので、レースとウマ娘は問わないことになった。→実況(ウマ娘)
なお、字幕では「大接戦のゴール!」となっているが、音声は「大接戦ドゴーン!」に聞こえるように収録がされている。本作の実況は男女2人いるのだが、両方とも「ドゴーン!」にしか聞こえないような発声をしている。
2021年10月から始まったアプリ版CM「Rivals」編では、この天皇賞(秋)がフィーチャーされ、茂木淳一によって青嶋アナの実況が多少アレンジの上再現されている。→Rivals(ウマ娘)
2024年3月に行われたライブイベント(5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -NEW GATE-)1日目では、大橋彩香(ウオッカ役)と木村千咲(ダイワスカーレット役)によるNEXT FRONTIERの歌唱があったのだが、曲が始まる際に明坂聡美(実況役)が「結末は、大接戦ドゴーン!」と叫んだ。
実際に聞いてもらえればわかるであろう、件の実況動画
ウマ娘での大接戦ドゴーン
掲示板
59 ななしのよっしん
2023/12/21(木) 10:30:26 ID: gavflGW7to
個人的に「で」じゃなくて「だ」だと思う。
「大接戦だゴール」を息入れないとそう聞こえる。
60 ななしのよっしん
2024/01/03(水) 00:12:25 ID: lNei4BbUIH
母音から考えると「大接戦のゴール」(NOとDO)が正しそうなのだが、何と言おうとしてたかは当の青嶋アナすら分からんかもしれんw
61 ななしのよっしん
2024/01/07(日) 12:23:41 ID: 8nhPf4Vh5c
ウマ娘のドゴーンて本当に男女二種類あるんか?
何度か試しても茂木さんしか言ってくれん
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 08:00
最終更新:2024/04/24(水) 08:00
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